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医療法人社団 田島厚生会 神谷病院

(東京都 北区)

星川 直哉 理事長

最終更新日:2024/02/28

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自分の家族に受けてほしい医療を実践する

東十条駅より徒歩8分、北区神谷の環七通り沿いで、70年以上にわたって地域密着の医療の提供に取り組んでいるのが、「神谷病院」だ。救急を含む急性期医療から回復期リハビリテーション、地域包括ケア病棟、医療療養病棟、在宅医療などまで、幅広い医療サービスを展開している同院。2022年より理事長を務める星川直哉先生は、自身の専門でもある整形外科領域の診療のさらなる充実に尽力。従来より同院の強みであるリハビリテーションを合わせて提供することで、高齢化が進む地域の医療ニーズに応えることをめざしている。「これまでも自分や家族にしてほしいサービスを相手の立場になって実践するという理念のもと地域医療を提供してきましたが、理事長に就任してからはより強くこの理念を意識するようになりました」と熱のこもった口調で話す星川理事長に、同院のことや地域医療への意気込みなどを聞いた。(取材日2023年10月20日)

最初に病院を紹介していただけますか?

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当院は1947年の開設以来、神谷の地で地域密着を理念に、皆さまに頼っていただける病院をめざして診療に取り組んできました。私が理事長に就任したのが2022年8月で、私自身の専門である整形外科と以前より力を入れてきたリハビリテーションの相性が良いこともあって、整形外科の急性期から回復期、さらには在宅に至るまでをシームレスに提供できる病院をめざしているところです。また、当院を含む医療法人社団田島厚生会の理念として、「ノーマライゼーション」をキーワードに医療を提供しています。障害者や高齢者、病気を持つ人などが、地域で普通に生活するのが当然であるという考え方のことですが、その実現のために地域のかかりつけ医としての多彩な医療と、一般のほかに地域包括ケアや回復期リハビリテーション、医療療養など多様な病棟を備え、関連の各種介護事業所とも連携して医療と介護サービスをシームレスに提供することに努めています。

特に、整形外科分野に力を入れていると伺いました。

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これまでも整形外科治療にはニーズに合わせた多様な治療を行っていたのですが、私が着任するまで整形外科の手術はしていませんでした。北区は高齢者が多いことから、これからますます整形外科の需要は増えていくと予想されます。そのニーズに応えられるようにしたいと考え、現在は積極的に手術にも取り組んでいます。私の専門は膝と股関節で、人工関節手術の経験を多く積んできましたが、特に股関節の外傷は要介護の原因になることもあり、高齢者の健康寿命に直結するような骨折ですから、その辺りを中心に診療しています。また、一般的に急性期病院で手術を受けた後、リハビリテーションは違う病院でということも少なくありません。当院には回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟がありますので、手術をした医師がリハビリテーションや退院してからの外来診療までを一貫してフォローアップできるのが、特徴だと思います。

リハビリテーションが強みだそうですが、詳しく教えてください。

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日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医を中心に理学療法士・作業療法士・言語聴覚士など、多職種が連携して質の高いリハビリテーションを提供できるよう努めています。現在はコロナ禍の影響で中止している内容はありますが、例えば外を歩く練習や職員と一緒に近くのスーパーまで買い物するといったこともしています。そうすることで、買い物袋を持つとどのような歩き方になるのかがわかりますし、健康なときは意識していない道路のガタつきなどに気がつきます。このように患者さんごとの日常生活で起こり得ることを想定した、きめ細かなリハビリテーションを行っています。また、できるだけ早く家に帰ることをめざすのか、より高い運動レベルまで、しっかりとリハビリテーションをしてから退院したいのか患者さんのニーズはさまざまです。患者さんのニーズに合わせたリハビリテーションをモットーにしています。

ほかに力を入れている診療はありますか?

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いくつかあるのですが、1つは昔から当院を頼りにしてくれている患者さんの多い内科の診療も大切にしています。現在の病院長は日本肝臓学会肝臓専門医、日本消化器病学会消化器病専門医として肝疾患、消化器疾患の治療を行っていますが、特にB型肝炎・C型肝炎などのウイルス性肝炎の治療にも対応しています。2つ目は膠原病の治療です。大学病院から専門の医師に非常勤で来ていただいています。関節炎が、膠原病が原因だったということもよくありますし、最近では新しい薬も登場して治療がしやすくなりましたので、力を入れています。3つ目は地域のニーズも高い骨粗しょう症の予防や早期発見、治療です。他にも摂食・嚥下の検査や言語聴覚士によるリハビリテーションも増員していますし、近隣の大学病院とも強いつながりがありますので、必要な時には連携して対応しています。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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自分の家族がケガや病気になったときに入院させたいと思える病院でありたいといつも思っています。そのため今、積極的に検討しているのが、より多くの患者さんの意見を聞き取れるようなシステムの構築です。私は大学病院にいた頃、患者さんをできるだけ早く自宅に帰れるようにしたいと思っていましたし、患者さんもそれを望んでいると考えていました。ですが、当院に来て目からうろこだったのが、もっとしっかりとリハビリテーションをしてから家に帰りたいという人が多かったことです。患者さんの本当にしてほしいことがあると思いますので、それにできるだけ応える医療を提供できたらと思っています。そして、運動器や内科の疾患も含めて、予防や治療、リハビリテーションをしっかりと行うことで、皆さまが長く健康に生活できるような地域にしていきたいと考えています。健康や病気のことでお困りの際には、ぜひお声がけいただければなと思います。

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星川 直哉 理事長

2009年日本医科大学卒業後、初期研修を経て同整形外科に入局。2018年に田島厚生会理事就任。2022年より現職。日本整形外科学会整形外科専門医。日本医科大学整形外科非常勤講師。医学博士。専門は膝関節疾患、股関節疾患、スポーツ整形外科など。

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