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公益財団法人東京都医療保健協会 練馬総合病院

(東京都 練馬区)

柳川 達生 理事長

最終更新日:2023/02/14

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働きがいを生み、患者の幸せにつなげる

練馬区一帯を中心に、長く地域医療を支えてきた「公益財団法人東京都医療保健協会 練馬総合病院」。コロナ禍では、機動力を生かし体制を整え、求められる地域医療の継続を図った。一方、感染症対策全般を取り仕切ったのが、柳川達生理事長だ。職員の安全確保と患者対応を両立するため、先頭を切って走り続けてきた柳川理事長に寄せられる職員の信頼は厚い。「ここで診てもらってよかった、と患者さんに感じてもらうには、職員が生き生きと働ける環境づくりが欠かせません」と話し、勤務条件の改善や小さな改善活動の推進などを実践する柳川理事長に、現在の取り組みや今後の展望を聞いた。(取材日2023年1月19日)

病院の成り立ちをお聞かせください。

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1948年、「練馬区に良い病院を」という地域住民の情熱によって設立された病院です。地域医療改革への対応など、これまでにたくさんの苦難がありましたが、地域の皆さんと職員の努力によって乗り越えてきました。内科、小児科、外科、整形外科、産婦人科など18の科からなり、精神科、耳鼻咽喉科、特殊な心臓外科以外は全般的に対応しています。救急については、2021年4月から新たに救急科を設置しました。これまでも2次医療機関として24時間365日の受け入れを行ってきましたが、さらなる強化に努める予定です。基本的には、近隣にお住まいの方の「おなかが痛い」「胸が苦しい」といった幅広い訴えに対して初期診療を提供していますが、板橋区、豊島区、中野区など近接する区市から来院される方も多いですね。

特に強みとする診療科はありますか。

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どの診療科も非常によくやってくれていて、それぞれに強みがあります。中でも一つ挙げるとすれば、私の専門でもある糖尿病治療でしょう。2007年、当院が新築移転したタイミングで糖尿病治療に特化した部門を設立して、地域の糖尿病治療に貢献してきました。日本糖尿病学会糖尿病専門医や糖尿病指導の知識を持つ職員が在籍しており、充実した体制で食事や運動の指導・教育、糖尿病のコントロール、合併症治療などを行うことができていると思います。近隣の医療機関からは、内視鏡検査のご紹介も多いですね。右肩上がりに紹介件数、内視鏡実施件数が増加しています。安全で苦痛のない内視鏡検査を行うことをモットーにしていますから、安心して受診していただきたいですね。

感染症対策の体制づくりに奔走されたそうですね。

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日本で初めて新型コロナウイルスに感染した患者が確認されて以降、その動向には注目していました。他県の医療機関でクラスターが出たと聞き、個人的に動き始めたのが2020年の3月です。当時はウイルスの性質も効果的な対策もわかりませんでしたから、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)のガイドラインを読んで要約し、院内感染防止の対策を実行したのです。スタッフの安全を守り、当院を必要としてくれる患者さんに応えたい、その一念でした。広い外来スペースと発熱時の外来枠を確保して感染対策をするため、2020年12月には千川通り沿いに開設した旭丘診療所に小児科と漢方内科を移設。空いたスペースで発熱時の外来をスタートし、外来ではこれまでと変わらず質の高い医療を受けていただけるようにしました。

患者はもちろん職員にも心を配っておられるのが印象的です。

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私が理事長になって体制は変わりましたが、経営理念である「職員が働きたい、働いてよかった、患者さんがかかりたい、かかって良かった、地域が在って欲しい、在るので安心、といえる医療をおこなう」ことは変わりません。職員がやりがいをもって働いていなければ、患者さんに優しく接し、細やかな気配りで安心感を与えることはできないでしょう。職員と話をして勤務環境の改善に努めたほか、業務効率を高めるためのDX化も少しずつ進めています。PC作業をロボットで自動化できるRPAを導入すれば、職員が多くの時間を費やしている事務作業の負担を軽減することができます。その分、患者さんと接する本質的な仕事に時間を割けるようになれば、患者さんの満足度も向上するでしょう。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

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より多くの患者さんを受け入れ、ニーズに合った医療を提供できるよう、病院の拡張と診療範囲の拡大を予定しています。あわせて、診療の質をさらに高められるよう、職員とともに小さな改善活動を開始しました。なくしても良い業務、ロボットに置き換えられる業務などを見つけたら、私に直接伝えてもらい、職員が働きやすいように改善を図っていく活動です。DX化と絡めて良い循環を生み出せるようにしたいですね。また、公益財団法人としての責務も引き続き果たしていきます。私自身は、これまで糖尿病をはじめとした生活習慣病の研究、啓発活動に注力してきました。練馬区在住の6万人超の特定健診データから糖尿病発症に関連する要因を見出し、2018年に発表したデータの内容は、練馬区のホームページにも掲載されています。今後も研究と啓発を継続し、医療界、および社会への還元をめざしてまいります。

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柳川 達生 理事長

1982年慶應義塾大学医学部卒、同年慶應義塾大学医学部内科学教室に入局。社会保険埼玉中央病院内科、慶應義塾大学医学部腎内分泌内科を経て、1991年米国シカゴ大学内科に留学。1994年に帰国後、練馬総合病院内科に着任した。2003年9月から副院長を務め、2020年に院長、2022年より現職。専門分野は糖尿病、内分泌、甲状腺。

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