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公益財団法人 佐々木研究所附属 杏雲堂病院

(東京都 千代田区)

相馬 正義 院長

最終更新日:2020/12/18

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地域の人々が安心できる医療の提供をめざす

御茶ノ水駅から徒歩約3分の神田駿河台の地において、140年弱にわたって地域の人々に寄り添いながら時代に即した医療を提供しているのが「杏雲堂病院」だ。がん診療をはじめとする専門性の高い医療を提供する同院は、加えて、地域包括ケア病棟や緩和ケア病棟を備えることで、大学病院や基幹病院がひしめく同地において地域の住民に寄り添う医療を展開している。そんな同院の院長で、「一人ひとりの患者さんに満足してもらえるような医療を提供することをめざしています」と穏やかな口調で話す相馬正義院長に、同院について話を聞いた。(取材日2020年11月12日)

貴院を紹介していただけますか?

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当院は、138年前の1882年に佐々木東洋先生が設立し、それから脈々と続いてきた、私自身も素晴らしい病院だと思っています。現在は、公益財団法人佐々木研究所附属の病院として診療を行っています。特徴ですが、従来からがん研究に取り組んでおり、診療面でもがん診療に力を入れています。また、2年前には20床の緩和ケア病棟を開設して、腫瘍内科を中心に緩和ケアに取り組んでいます。ほかに、4年ほど前には40床の地域包括ケア病棟を開設し、急性期病床が138床あるなど、全体としてはケアミックス型の病院ということになります。当院の周辺には、大学病院や基幹病院がたくさんあり、そういうところは広域を対象にしていますが、高度急性期医療だけだと地域の医療ニーズを拾いきれないこともあり、当院では、今話したように地域包括ケア病棟や緩和ケア病棟も備えることで地域に根差し、皆さんが安心できる医療を提供することをめざしています。

がん診療について、詳しく教えてください。

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がん診療では婦人科が特徴的で、特に坂本副院長は、早期の子宮頸がんに対して妊よう性を保ちながら子宮頸がんの治療を行うPDT(光線力学療法)に力を入れて取り組んでいます。一般的に子宮頸がんの治療では、円錐切除術という手術を行うことが多いですが、それだと流産率が高くなるのです。しかし、PDTは妊よう性に影響を与えにくいという特徴があります。婦人科では、ほかにも早期がんから浸潤した進行がんまでの治療に対応しており、手術療法では、腹腔鏡下手術などの内視鏡手術を積極的に行っています。また、消化器のがんでは千葉大学の肝胆膵外科と連携して、消化管の低侵襲な内視鏡手術に加え、肝臓がんや膵臓がんまで消化器のがんにオールラウンドで対応しています。がん診療に関しては、周辺の大学病院などと競合するところもありますが、特に消化器については対応が非常に早く、患者さんをあまりお待たせすることなく治療を開始しています。

ほかの診療科はいかがですか?

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当院は、リウマチ性疾患の治療に伝統があるのですが、内科では、リウマチを専門とする医師に加え総合的に内科分野を診る医師もおり、さまざまな病気の患者さんに対応できる体制を整えています。呼吸器内科には、経験豊富な呼吸器内科の医師がいますし、腫瘍内科も常勤医が4人の体制であらゆるステージのがん患者さんにも対応できるようにしています。整形外科では、膝関節や股関節、脊椎の手術に取り組んでいるほか、外部の専門クリニックと連携した股関節の人工関節置換術にも力を入れています。また、近隣の大学病院などとの病病連携では、それらの病院で手術などの治療が終わったものの、もう少し治療やリハビリテーションが必要な患者さんを地域包括ケア病棟で受け入れていますし、それらの患者さんが在宅復帰するにはリハビリテーションが重要ですが、当院では豊富なスタッフと充実した設備で患者さんの在宅復帰をめざしています。

病院を運営する上で心がけていることは何ですか?

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従業員に楽しく働いてもらう、モチベーションを高く維持してもらうことを心がけています。私は、大学にいた頃から、教育というのはモチベーションを高く保たせることが本質だと考えていて、それは病院長になっても同じです。職員の皆さんがモチベーションを高く持ってもらえれば、病院自体の質も良くなり、ひいては患者さんのためになるという信念を持っています。そのためにいろいろなことに取り組んでいるのですが、その中の一つで業務改善提案というのを職員に出してもらっています。例えば、看護師からの提案だったのですが、医療廃棄物の廃棄の仕方をちょっと工夫したら、それにかかる費用が本当に驚くほど削減できたのです。言われたことを言われたとおりに行うだけではなく、自分たちの業務をどんな目線からでも良いから改善しようという気持ちを持ってもらうと、それがモチベーションにつながりますので、これはこの先も続けていきたいと考えています。

今後の展望とメッセージをお願いします。

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診療を充実させることがありますが、この地域は、医療ニーズの把握が難しいところがありますし、新型コロナウイルス感染症の流行の影響で、この先少し医療が変わっていくのだろうと思っています。それに、当地では急性期医療という面では過当競争のところがあり、そこで地域包括ケア病棟など回復期の医療にニーズがあるかということですが、それだけだと経営的に非常に難しいところがあります。ですから、今後はインバウンドの患者さんも増やして経営を安定させながら病院の機能を維持して、良質な医療を提供できるようにしていきたいと考えています。そして皆さんには、当院は一人ひとりが満足できるような医療を提供することをめざして取り組んでいますので、必要な場合はぜひ受診をしていただきたいですし、開業の先生方には、患者さんを紹介いただいて、その患者さんに満足していただけるよう精一杯の努力をしていきますので、よろしくお願いいたします。

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相馬 正義 院長

1983年日本大学大学院医学研究科博士課程卒業。カナダ留学、日本大学医学部助手、講師、同大学附属板橋病院腎臓内分泌内科科長、同大学医学部総合内科主任教授、同腎臓高血圧内分泌内科教授、同先端医学系癌遺伝学分野教授、日本大学病院副院長などを経て、2018年より現職。日本内分泌学会内分泌代謝科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本循環器学会循環器専門医。医学博士。

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