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社会医療法人河北医療財団 河北総合病院

(東京都 杉並区)

鎌田 孝一 病院長

最終更新日:2026/05/25

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先端技術とスピード感で地域の医療を支える

阿佐ヶ谷駅から徒歩3分に位置する「河北総合病院」は、1928年の開設以来、救急医療をはじめとする急性期医療で地域の健康を支え続けてきた。同院は、2025年7月に新病院がオープンし移転。これまでどおり地域の救急医療の中核を担うとともに手術支援ロボットや先端の放射線機器を導入し、より質の高いがん医療を、迅速に提供できる体制も整え、地域の中で診断・治療を完結することをめざしている。一方で、高い専門性が求められる、整形外科の人工関節手術や、スポーツ外傷の治療などについては、遠方からの患者も多数受け入れている。また、地域の医師では診断がつかないときや原因の特定が難しい症状は総合診療部門が窓口となり、専門の診療科へとつなげている。新病院では、医療の質や接遇に加え、アメニティーも充実。院内はリラックスして受診できるように木のぬくもりが感じられるつくりになっている。スピード感を1つのキーワードに地域医療に取り組む新生・河北総合病院について、鎌田孝一病院長に聞いた。(取材日2026年4月13日)

新病院がオープンしました。特徴的なところを教えてください。

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地域のがん患者さんが杉並区内でがん治療を完結できるように、質の高い手術療法、化学療法、放射線療法が提供できる環境を整えました。手術では消化器外科や泌尿器科でロボット支援手術を開始し、手術件数も増加しています。化学療法については化学療法ベッドを増やしました。化学療法は通院での治療になることが多く、駅から徒歩3分という立地も患者さんに喜んでいただいています。また、新病院の大きなポイントとなる放射線療法では、先端の放射線治療装置を導入しました。この装置は患部周囲に高範囲に放射線を当てるのではなく、CTで計画を行いピンポイントで放射線照射することで、より患者さんの負担を軽減した治療が可能になりました。体力的に手術が不可能な合併症の多いご高齢の方、手術以外の方法でがんを治療したい方、がんの痛みや症状の緩和をめざしたい方、手術前にがんの縮小を図る場合といった多様なケースに対応できると考えています。

救急医療の取り組みに変化はありますか。

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旧病院体制を継承し、当院を中心にした半径5キロ圏内にある杉並区・中野区・世田谷区・練馬区における救急医療のさらなる充実をめざしています。救急車の年間応需台数は8000〜9000台を目標とし、「なるべく断らない」ことを基本方針に、特に杉並区や中野区周辺からの救急患者さんをしっかり受け入れていきたいです。受け入れ後は救急科医が初期治療を行い、必要に応じて各専門診療科へつなぎます。また、地域で診断がつかない患者さんに対応するため、総合診療部門を強化しました。従来のような受け皿にとどまらず、ゲートキーパーとして、救急や一般外来で、診断困難な患者さんや原因不明の発熱患者さんにきちんと検査をし、診断をつけ、適切な診療科へ振り分けるという都市型の総合診療を展開していきたいと考えています。そしてクリニックでは対応が難しい麻酔下内視鏡検査や脳血管カテーテル検査、手術や入院を要する処置についても対応します。

先生のご専門である整形外科はいかがですか。

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整形外科では3つの部門を作りました。人工関節部門では、2週間程度の短い待ち時間で大学病院と同じレベルで提供できるよう体制を整えました。1日4件の手術の対応を目安に、手術件数を増やしています。手外科の診療部門では、手肘のけがから、腱断裂、腱鞘炎、神経損傷まで幅広い疾患に対応しており、地域の先生方からの信頼も厚く、多くのご紹介を頂いています。スポーツ関節鏡部門では、肩や膝の内視鏡治療、靱帯損傷、アキレス腱損傷などに対して手術とリハビリを組み合わせ、なるべく早い競技復帰をめざしています。都内のみならず、埼玉県や千葉県、神奈川県からも多くの患者さんがご来院され、高齢の方の長くゴルフを続けていきたい、ランニングをずっとやっていきたいというようなご希望にも応えています。整形外科ではとにかくスピード感を大切に、フットワーク軽く、ご依頼から手術までを迅速に対応しています。

その他の診療科についてもご紹介ください。

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病院が新しくなり女性の患者さんが増える中、乳腺外科は3人体制になり、放射線治療と化学療法を組み合わせた治療のほか、手術の件数も増えています。また産婦人科の患者数も増加しており、2026年4月のお産の件数は例年の約2倍となる見込みで、初産を含めた無痛分娩にも麻酔の安全性に配慮した上で対応しています。新病院ではLDRを2室設置し、ゆとりある空間の中で快適に出産できる環境を整えました。また、これまで高円寺駅前にあった河北健診クリニックの機能を病院の9階に移し、健診部門「河北総合病院健診メディカルサロン」を開設しました。院内の設備を共有し、より精度の高い健診を実施し、スムーズに治療につなげていきたいと思います。さらに、これまで健診では対応していなかった鎮静剤を使用した内視鏡検査も、非常に安全性に配慮された環境で行えるようになりました。窓の外の景色も良く、リラックスして受診していただけると思います。

最後に展望と地域へのメッセージをお願いします。

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まだ計画の途中ですが、旧病院があった場所に小学校が移転するに伴い、病院の正面玄関前の道路が広がる予定です。今の段階では公共交通機関を使っていただくほうが便利ですが、今後は、駐車場の増設も含めて、車でもアクセスしやすくなると思います。阿佐ヶ谷駅周辺の再開発により、病院を中心とした町ができ地域が活気づくよう、協力していきたいです。新病院は新しい街並みに溶け込めるよう、縦長の窓でホテルのようなスタイリッシュな外観にし、院内も木を多く使用し落ち着いた温かい雰囲気にしました。創立98年の総合病院であり、敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、かかりつけ医のご紹介状があれば積極的にスピード感を持って対応していきます。ここに来てよかったという病院にしていきたいと思っていますので、ぜひともご利用ください。あそこのきれいな病院にちょっと行ってみたいなと足を運んでいただければうれしいです。

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鎌田 孝一 病院長

1993年東海大学卒業後、順天堂大学整形外科学教室に入局。順天堂大学医学部附属練馬病院准教授などを経て2018年より同院。副院長を経て2024年より現職。疾病治療統括センター長、整形外科主任部長兼任。日本整形外科学会整形外科専門医。主な専門分野は、肩関節・肘関節、スポーツ障害。順天堂大学整形外科学教室非常勤講師。

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