院長メッセージ( 東京都立大塚病院) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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東京都立大塚病院

20200529 main
松本 潤院長
Matsumoto Jun

プロフィール1982年千葉大学卒業後、同大学第 1外科(現・臓器制御外科)に入局。東京都立府中病院(現・東京都立多摩総合医療センター)外科に23 年間勤務した後、2013年より東京都保健医療公社大久保病院副院長。2016年より東京都保健医療公社多摩北部医療センター副院長、2017年4月より同院長を務め、2020年4月より現職。日本外科学会外科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医の資格を持つ。

地域に必要とされ、安心してもらえる病院に

1929年の開設から90年以上にわたって地域住民の健康を守り続けているのが「東京都立大塚病院」だ。地域の中核となる総合病院として幅広い診療科を備えながら、総合周産期母子医療センターや児童精神科、各種のがん診療、関節疾患部門、尿路結石治療部門、救急外来などの専門的な医療も提供している同院は、加えて「大塚モデル」と呼ばれる産婦人科の病診連携システムを運用することで、ハイリスク分娩や超低出生体重児出産にも地域と連携して対応できるような体制も整えている。そんな同院の院長に2020年4月就任したのが、これまで都立病院や東京都保健医療公社各病院の副院長や院長を歴任してきた松本潤先生だ。「何かがあってもここにかかればなんとかしてくれると思ってもらえるような病院にしていきたい」と語る松本院長に、同院のことや抱負などを聞いた。(取材日2020年5月21日)

病院の特徴を教えてください。
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当院は、豊島区の総合病院として幅広く診療科を設置し、さまざまな病気の診療を行っています。その中でも、力を入れているのが周産期医療です。2009年には総合周産期母子医療センターに指定され、産婦人科と新生児科などの医師がそれぞれ十数人の体制でハイリスク妊娠の管理や出産、24時間365日体制での母体搬送受け入れ、超低出生体重児を含む重症新生児の診療、未受診妊婦の受け入れなどを行っています。また、2010年からは当院の特徴である産婦人科地域医療連携システム「大塚モデル」を運用しています。「大塚モデル」とは、当院と地元の医療機関が連携して、地域の周産期医療を支えるシステムです。登録された医療機関には、妊婦健診や正常分娩を担当してもらい、健診で異常が見つかった場合やハイリスク分娩のときには当院で引き受けることで、妊婦が住み慣れた地域で安心してお産ができるよう体制を整えています。

ほかに、力を入れていることはありますか?
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女性を対象とした総合診療にも力を入れています。女性専門の診療部門を設置して、女性と男性の体の仕組みや生活様式、社会的役割の違いなどを考慮しながら、女性特有の疾患やライフスタイルによって生じるさまざまな健康上の問題に対して、より積極的に取り組むことを目的としています。ここでは、婦人科だけでなくいろいろな診療科の医師にも入ってもらい、思春期から高齢の女性にいたる幅広い年代の女性を対象に、健康問題全般のご相談に応じています。診察室には完全個室を用意しているのでプライバシーが守られますし、女性医師を多く配置して、できるだけ女性が女性を診るという形にするなど、女性の患者さんが安心してご利用いただけるよう配慮しています。担当看護師の詳細な問診から始まり、従来に比べゆっくり時間をかけてお話を聞くことができますので、「何科にかかればいいかわからない」とお悩みの方も気軽にご相談いただきたいと思います。

新たな取り組みも行っていると伺いました。
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一つは、脳卒中の診療です。脳卒中は、これまで脳神経外科で頑張ってくれていたのですが、常勤の医師が3人ということで24時間対応することが難しく、救急の要請があっても受け入れられないことがありました。そこで、今年度より脳神経内科の医師を3人増やし、脳神経外科と一緒に部門化することで、脳卒中の診療を充実させていきたいと考えています。また、当院は2019年8月に地域医療支援病院に承認されました。先ほどお話しした大塚モデルに加え、当院では地域の医療機関が当日に緊急で、患者さんの診療を当院に依頼したい場合に直接、当院の担当医につながる緊急診療依頼直通電話を設置しています。これも電話の件数が着実に増加していて、そのほとんどに対応できています。地域医療支援病院になったことで、今後も重点施策として地域との連携を大切にして運営をしていきたいと考えています。

病院を運営するにあたって、心がけていることを教えてください。
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地域住民に必要とされる、何かあってもここにかかればなんとかしてくれるだろうと思ってもらえるような病院にしていきたいと考えています。同時に、働いている職員も当院に誇りや愛着を持って、家族や知り合いが病気になったときには、ここで診てもらうことにしますと言ってもらえるような病院にしていきたいと思っています。私は、当院に来てまだ短いのですが、患者さんの声などの投書を見ると、不満が書いてあることももちろんありますが、良くしてもらったとか、対応が非常に丁寧で良かったという意見も多いのです。職員は、患者さんに対する接遇にも気をつけたり、大切にしてくれていたりしていると思いますので、そういう取り組みや雰囲気は大事にして続けていきたいですね。そして、特に当院は女性医師が多いこともありますし、今後人材を確保するにも女性は大切ですので、女性が働きやすい職場にすることも非常に重要だと考えています。

今後の展望とメッセージをお願いします。
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当院は、2017年から6年間の予定で大規模改修工事が始まり、現在は診療を続けながら進めています。今の時代は、医療技術や良い先生がいるからというだけで患者さんが来てくれるということはありません。ですから、この改修により病院のアメニティーを充実させ、入院や外来などの環境改善に努め、患者さんが快適に医療を受けられるようにして、それをきっかけに患者さんの満足度を上げることで、あの病院なら行っても良いなと思ってもらえるようにしていきたいと考えています。そして、繰り返しになりますが、地域に住んでいる方たちや地域の医療機関の先生たちが何か困ったときに安心して、使ってもらえるような病院にしたいと思っています。都立病院ということで敷居が高いと感じるようなこともあったと思いますので、何かの改善点やこうしてほしいという要望があれば、ぜひ寄せてほしいですし、いろいろな声を聞かせていただきたいと思っています。

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