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日本医科大学付属病院

地域医療の中核を担う高度急性期病院。効率化・安全性に配慮した新病院建設で、より満足度の高い医療を

特定機能病院/高度救命救急センター/がん診療拠点病院

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汲田 伸一郎院長
Shinichiro Kumita

プロフィール1986年日本医科大学卒業。同附属病院放射線科入局。その後、勤務した国立循環器病研究センターで最新の循環器画像診断に触れ、放射線医療の道を進む。放射線診断学、臨床核医学とくに心臓核医学、クリニカルPETを専門とする。日本医学放射線学会放射線診断専門医、日本核医学会核医学専門医。日本心臓核医学会理事、日本医学放射線学会代議員。日本医科大学付属病院副院長を経て2017年2月に院長就任。

新病院建築で高度先進医療と地域貢献を充実

全国でもまれな巨大総合病院の集積地である文京区において、100年以上もの長きにわたって診療を行ってきた「日本医科大学付属病院」。大きな大学病院でありながら、院内にはどこか温かく、親しみやすい、穏やかな雰囲気が漂っている。数十年前からは救急医療に注力し、常に地域医療の中核を担い続けてきた。より一層の医療の効率化と安全性追求を目的として2006年から始まった新病院建築も、2018年1月のグランドオープンを控え、いよいよ大詰め。そんな中、新院長に就任したのが、前副院長の汲田伸一郎院長だ。放射線医療の権威として、今も第一線で診療にあたる汲田院長がめざすのは、これから先の100年を見据えた新しい医療のかたちの体現。「医療に携わることへの情熱と誇りを持ち続けたい」と熱く語る汲田院長に、新病院で実践する新たな取り組みや今後の展望について、じっくりと聞いた。(取材日2017年1月31日)

こちらはとても歴史のある病院だとお伺いしました。
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当院が前身の私立日本医学校付属駒込病院として開院したのは1910年。以来100年を経た今も、地域を大切にする医療の実践という変わらぬ思いのもと、診療を行っています。厚生労働省認可の高度救命救急センターに指定され高度急性期病院の役割を果たす当院は、地域がん診療連携拠点病院、災害拠点病院、エイズ拠点病院の指定も受けるなど、まさに地域医療の中核を担う病院。社会が大きく変化し、医療も飛躍的に進歩を遂げる中、大学病院として次世代を担う医療人の育成を行いつつ、常にあらゆる病気への対応、新たな医療への取り組みを進めていきたいと、日々、切磋琢磨し続けているところです。こうした根底にあるのは、母体となる日本医科大学の建学の精神「済世救民」と学是「克己殉公」すなわち「我が身を捨てて広く人々のために尽くす」こと。これからも救急医療と重症患者さんを診るという開院以来の伝統を一層推し進めていきたいと思っています。

新しい病院棟のオープンも近づいているそうですね。
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はい。大学創立130周年の2006年に着手した千駄木地区再開発事業計画「アクションプラン21」も、ようやく最終段階を迎えました。めざしたのは「尽くす心」で良質な医療提供を心がける当院の理念実現を可能とする施設・設備を整え、診療体制の改革を行い、何より患者さんとご家族のために医療の効率化・安全性を追求すること。すでに2014年に一部機能を運用開始していましたが、2017年8月末に内装・外観ともに完成。11月初旬に救命救急センターや透析室を移設し、IVR治療や内視鏡治療を専門に行う施設も新設、12月末に一般患者さんにご移動いただき、2018年1月にグランドオープン予定となっています。新病院にはカフェやコンビニエンスストアを設けるほか、11、12階にはカードリーダーでのみフロアに入れるコンシェルジュ付きのハイセキュリティ個室も完備。患者さんの満足度・快適性向上に力を注いでいるのも重要な点です。

救急医療も、より一層充実した体制で取り組まれると聞きました。
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高度救命救急センターの充実も新病院の重点項目の一つです。重症部門を一元化することで60床を確保しているほか、内科的カテーテル治療と外科的手術が同時に行えるハイブリッド手術室など先進の手術室21室、災害時などを想定したヘリポートも装備。さらに13の処置室、15床の専用病床を持つ総合診療部門と合わせ、24時間体制で救急対応を行います。総合診療部門は各診療科から後期研修医が配置されており、どこにかかったらいいかわからない症状のときに最適な診療科を紹介してくれる、いわば内科的な救急。どの時間帯も患者さんをお断りしないことを基本としています。このほか心臓救急専門ホットラインや脳卒中ホットラインといった、連携病院・診療所の医師と結ぶ24時間対応のホットラインも運用中。一刻を争う血栓溶解療法なども、的確な診断でスピーディーな治療を可能にしています。

患者さんと接する際、どんなことを心がけていらっしゃいますか?
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私の専門は放射線診断であり、毎週、外来業務も行っています。拝見する患者さんはさまざまな病院・診療所からご紹介いただいております。紹介元施設において確定診断に至らない患者さんに関しては、CTやMRI等の画像診断をはじめとする必要な検査を当日に施行し、できうる限りの早期診断を行っています。診断がついた後には診療情報提供書を紹介元にお持ちいただきますが、患者さんご本人も結果を早く知りたいでしょうから、私のところでもきちんと説明するようにしています。

最後に今後の展望についてお聞かせください。
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新病院の本格的始動まであとわずかです。すでにスタート中の、外来向け診療ブースを状況に応じて各診療科に割り当てる「ユニバーサル外来システム」の柔軟な運用を行うとともに、患者さんを支援する医療連携室・退院調整室・療養支援室の3窓口を一本化した「患者支援センター」の一層の充実を図っていきたいですね。また地域がん診療連携拠点病院として、手術以外にも個々の患者さんの病態に応じて、化学療法や放射線治療を組み合わせた最適な集学治療を行っていきます。併設の日本医科大学健診医療センターでは毎月350件以上のPET検査を実施し、海外からの患者さんも多いことから、がんの早期発見にも注力していきたいです。大学病院でありながら、どこか親しみやすく、患者さんが緊張せず通えるのが当院の良さの一つです。その良さを生かしつつ地域のニーズにしっかりとお応えしていきたいです。

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