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NTT東日本 関東病院

(東京都 品川区)

大江 隆史 院長

最終更新日:2021/12/15

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地域に根差しながらも専門性を追求

「NTT東日本 関東病院」は「人と、地域と、“つながる医療”」をモットーに患者や地域との連携、院内のチーム医療の強化を図ってきた。大江隆史院長は「当院は2019年に地域がん診療連携拠点病院(高度型)となり、近隣の医療機関と協力して、地域の中で高度な専門治療から緩和ケアまで切れ目なく行う体制のさらなる充実に努めています」と語る。診療面ではこうした「がん治療」と「急性期医療」「医療連携」「国際化」の4分野に重点を置き、地域の基幹病院として24時間対応の救急医療、患者の体への負担が少ない低侵襲治療にも力を入れている。さらに2019年に感染症内科およびリウマチ・膠原病科、乳腺外科、2020年に国際診療科、2021年に形成外科の診療を開始。診療科同士の連携も強化するなど診療体制を整備し、病院としての総合力を高めてきた。「地域の信頼にお応えできるよう各医療機関との役割を明確化し、当院ではより高いレベルの専門医療をご提供したいと考えています」と話す大江院長に、同院の特色と推進する医療のデジタル化など、今後の取り組みについて聞いた。(取材日2021年3月17日)

こちらの病院が地域で担う役割を教えてください。

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当院は職域病院に始まり、1986年に地域の皆さんも含め幅広く患者さんを受け入れる病院になりました。現在は地域の救急医療を担う二次救急医療機関であり、地域医療支援病院として近隣の医療機関から紹介患者さんを受け入れ、地域の中で専門性の高い医療を提供する基幹病院の役割を担っています。また、当院は地域がん診療連携拠点病院として、多様ながんに対する手術治療、抗がん剤治療、放射線治療などに加え、緩和病棟での緩和ケアまでシームレスにご提供しています。当院は母体が情報通信の会社ですので、母体とともに社会の重要インフラを支えるために不断の努力を重ねています。そうしたDNAを私たちも受け継ぎ、「人と、地域と、“つながる”医療」をモットーに、患者さんや地域と常につながり、チーム医療のためスタッフ同士もつながる病院をめざしています。

地域医療で重視される点をお聞かせください。

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当院は「急性期医療」「がん治療」「医療連携」「国際化」を重点分野としています。この中でも医療連携では地域に必要とされる高度な医療を充実させ、患者さんにもご紹介元の医療機関の先生方にも満足いただける治療を行い、連携をさらに強めたいと考えています。そのために2019年の感染症内科、リウマチ・膠原病科をはじめ必要な診療を開始し、高齢化で急増が懸念される脳・心臓の血管の異常は、専門の医師が24時間対応で治療を行います。また、2020年から続く新型コロナウイルス感染症流行に伴い、ゾーニングなど感染症内科の主導で感染症対策を行い、院内でPCR検査と診断に対応できるようにしてきました。これにより軽症・中等症の患者さんの入院治療と併せて一般の診療も継続させ、救急および急性期の患者さんを多く受け入れています。このように感染症対策を含む医療安全を徹底し、地域で必要な医療を止めないことも大切と考えています。

がん治療での強みや新たな取り組みをご紹介ください。

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当院は患者さんの体の負担が少なくなる低侵襲治療を重視し、例えば早期の消化器系がんでは内視鏡治療、肝臓がんなどはおなかを切らずに電磁波で病巣を焼いていくラジオ波焼灼療法、脳腫瘍などには放射線を集中的に照射してがん組織を壊していく目的の治療も行っています。当院には多数の診療科があり、糖尿病、腎臓や心臓の病気などの治療が必要な方でも、並行してがんの治療ができる点が強みの一つでしょう。また、がん治療の高度化と安全性の向上に有用な手術支援ロボットを用いた手術は、泌尿器科、呼吸器外科、産婦人科、消化器分野の外科などで保険適用となる治療が多く行われています。さらに2021年に乳腺外科と形成外科が連携して、乳がんの患者さんを総合的に診る部門を開設しました。乳がんの治療では整容面への配慮も重要なため、早期発見から適切な治療、切除後の乳房再建まで一貫して行う体制を整えています。

院内環境や地域との情報共有体制も整備されると聞きました。

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外科的手術と脳や心臓の血管に対するカテーテル治療に対応したハイブリッド手術室が2020年に完成し、循環器内科・心臓血管外科を中心とした治療チームが、脳卒中や心筋梗塞、心不全などの手術ができるよう環境を整えました。加えて今年度中には12室の手術室で行う手術を自動的に記録して、必要なときは院内のどこからでも動画を視聴可能なシステムを導入予定です。リアルタイムの双方向通信も可能で、後進の教育を担当する医師は手術室の外でも指導できるなど、医療の質の向上にも貢献すると期待しています。また当院は、安全性や利便性などを高めるために医療デジタル化にも取り組んでいます。例えばエックス線やMRIによる画像診断を地域の医療機関とオンラインで共有できれば、紹介・逆紹介もさらに進むでしょう。このほか全国から患者さんが来られる診療科では、医師とビデオ通話で相談ができるオンライン受診相談を開始しています。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

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当院は近隣の皆さんに親しまれてきた「地域の病院」であるとともに、高度な医療を提供する地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院の役割も担っています。また、国際化への対応として、言葉や保険制度の違いなどで困っている外国人の皆さんを診る国際診療科の診療も2020年4月に開始しました。このように専門化・高度化する医療に積極的に対応し、全国的に見てもレベルの高い治療がご提供できるよう、さらに診療内容を磨く必要があります。例えば私が専門とする整形外科では人工関節の手術で手術支援型ロボットアームを導入いたします。脳血管治療の分野では脳卒中に重点的に取り組む施設の認定もめざしています。国の政策でもある地域医療での役割分担として、当院への受診はほかの医療機関からのご紹介を基本とし、治療後に容体が安定したら紹介元の医療機関の先生と一緒に診ていくなど、地域連携の医療体制にご理解をお願いできればと思います。

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大江 隆史 院長

1985年東京大学医学部卒業。東京大学医学部整形外科入局。東京大学医学部附属病院のほか関東圏を中心とした関連病院で整形外科全般の診療経験を積む。得意分野は手の外科、マイクロサージャリ―(顕微鏡下の微細手術)。ロコモティブシンドロームの提唱者の一人で、その研究・啓発活動にも力を入れている。2021年から現職。日本整形外科学会整形外科専門医。

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