医療法人横浜平成会 平成横浜病院

- 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町550
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特徴
「安心、安全、正確」な人工関節全置換術をめざすチーム医療
目次
01ロボティックアーム手術システムを用いた人工関節全置換術に注力

整形外科部長の町田治郎先生
充実の人員・設備で、手術全般を受け入れ
地域密着の病院でありながら先端かつ質の高い治療を提供している整形外科では、人工膝関節全置換術、人工股関節全置換術をはじめ、骨折などの外傷、足関節固定術や外反母趾など幅広い手術に対応している。中でも、ロボティックアーム手術支援システムを用いた人工膝関節および人工股関節の手術を得意としほぼ全例で実施している。スムーズに手術が行えるよう整形外科医、麻酔科医、看護師、クラークなど豊富な人材によるチーム体制とともに、手術機材など設備面も充実。横浜市立大学整形外科医局との連携による患者の受け入れ体制も整っている。手術前にはカンファレンスをこまめに実施し、患者情報を共有し、安全性に配慮した手術に努めている。
02手術前は関節の画像検査のほか口腔内を含む全身の健康状態を確認

患者の要望に応えられるよう柔軟に対応
患者の背景や要望に合った治療計画を立てる
術前には関節のレントゲン、CT検査のほか、血液検査、心臓超音波検査、下肢の超音波検査で全身の健康状態を診る。同院では、術後の感染症の予防のため歯科口腔外科で口腔内も確認。心臓が悪い、血圧が高いなどの持病がある場合は、院内の内科を受診、複数の診療科がそろう同院ならではの取り組みだ。治療計画は患者の年齢や生活背景も参考に患者と相談しながら決定し、早く職場復帰したい、しっかり歩けるように長期的にリハビリテーションをしたいなど、個々の要望にできる限り応えられるよう柔軟に対応する。不安を抱える患者には、看護師が日常生活の中で困っていることや痛みの程度を丁寧に聞き取り、安心して手術に臨めるよう接している。
03術後の合併症予防や早期回復を目的とした術前リハビリを実施

パンフレットで、自宅でできる運動を案内
多職種が患者に寄り添い手術への不安解消へ
手術前には、術後の合併症の軽減や早期回復を目標にした術前リハビリを実施。写真つきのパンフレットを用いて、具体的なリハビリ内容や手術前の自宅でできる運動を案内している。人工股関節の手術を受ける患者には、術後に注意することやトレーニングの指導をする。また、看護師は、喫煙を控える、感染予防のための虫歯治療の必要性など入院前に注意すべき基本的な事項や、入院や手術に伴う合併症である肺血栓塞栓症やせん妄のリスク、術後のリハビリの進め方などを具体的に説明。「不安があるときはいつでも相談してください」という姿勢で、患者の不安に寄り添う看護を実践している。
04ロボティックアームと医師の技量の融合で精緻な手術を展開
筋肉などの軟部組織の修復など高度な処置も
ロボティックアーム支援システムを用いた手術のメリットは、3DのCT画像をもとに人工関節を適切な角度や深さに設置できることだが、あくまでロボットは補助的なもので、ベースにあるのは執刀医の技量だ。手術では、レントゲンでは見えない筋肉などの軟部組織の修復にも細心の注意を払っている。術後の筋力や回復に大きく影響する見えない部分への配慮は、特に手術を行う医師の技量に左右されるため、専門的な技術を持ち、治療経験豊富な医師がそろう同院の強みといえる。手術は、衛生的な環境を保ったクリーンルームで行うほか、術者はシールドを着用し一切皮膚が出ないようにするなど感染防止を徹底している。
05手術翌日に歩行訓練を開始。退院後は主治医の定期診察でフォロー
趣味や日常生活が楽しめるようにサポート
手術翌日には、筋力の低下や、寝たきり、血栓症、認知症の進行予防のため、歩行訓練を開始。退院に向けて、人工関節手術の患者は1日2回、1回60分のリハビリを入院中毎日行う。医師とリハビリスタッフが綿密に連携し目標を設定、日常生活にできるだけ早く戻ることをめざしている。回復期のリハビリへの移行が必要な場合には継続的なサポートを提供。管理栄養士は患者一人ひとりの運動量に合わせた栄養強化や、減量サポートなどを行っている。退院後も主治医による定期診察で、3ヵ月、1年と段階的に経過を観察。最長で3年間を基本とし、患者が趣味や日常生活が無理なく送れるようにフォローしている。外来でのリハビリにも対応する。