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社会医療法人財団仁医会 牧田総合病院

(東京都 大田区)

荒井 好範 理事長

最終更新日:2023/05/30

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急性期病院としてすべての人に安心を

2021年、蒲田駅近くに新築移転した「牧田総合病院」。街のかかりつけ医としての役割は、約80年にわたって診療してきた大森の地に「大森牧田クリニック」として残し、「牧田総合病院」はこれまで以上に急性期に特化した病院として生まれ変わった。牧田総合病院に隣接する健診施設による予防医療、さらには介護老人保健施設と併せて、仁医会グループ全体でトータルケアを提供する。重ねた歴史を感じさせる旧病院から、スタイリッシュな新病院へと外観や機能は生まれ変わっても、地域の人に「牧田さん」として親しまれてきた患者との関係性は失いたくないと荒井好範理事長。「すべての人に安心を」のビジョンを掲げ、地域にあるべき医療の提供をめざす新しい同院について、荒井理事長に聞いた。(取材日2023年3月27日)

大森では、かなり長く診療されていたんですね。

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そうですね。1942年、牧田中初代院長が開設した「牧田医院」が始まりですから、80年弱は大森の地で地域医療を担ってきました。総合的な診療を行うようになったのは1969年からですが、原点である地域密着型クリニックの性質を受け継ぎ、急性期医療、回復期医療から介護医療まで法人内で幅広く手がけています。2021年からは、環状八号線にほぼ接する蒲田駅近くの土地に新築移転。当院はより急性期に特化した本院となり、大森には私たちが「すぐそば医療」と呼ぶかかりつけ医としての機能を「大森牧田クリニック」として残しました。今後は、法人の新たなビジョンとして「すべての人に安心を」を掲げ、仁医会グループとしても予防から急性期、回復期・慢性期・在宅、日常的な診察、介護・福祉まで一貫したケアを提供していきます。

新病院は、「元気なうちから通える場所」だと聞きました。

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定期的に健康診断や人間ドックを受け、健康の維持・管理、疾患の早期発見・治療につなげていただくのが理想ですが、残念ながら病院になかなか足が向かない方もいます。「病気になってから行く場所」「気軽には行きにくい場所」といったイメージを取り払い、地域の一施設として親しんでもらえるように、病院らしくない病院をコンセプトに設計しました。待合室や病棟には自然をモチーフとしたグラフィックアートを展開し、その横に診療科を番号で表したサインを配置。診療科名がないだけで、まるでホテルのような雰囲気になり、患者さんの緊張感が和らぎます。また、約200人が着座でき、3つに仕切っても使える「くすのきホール」も病院内の一角に設置しました。ここは、申し込みさえしていただければ誰でも無料で使っていただけます。もちろん、患者さんでなくても構いません。気軽に利用して病院との距離感を縮めていただけたらうれしいです。

産科も再開されたそうですね。

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近年は全国的に分娩施設が減少しており、大田区も例外ではありません。特に蒲田エリアは分娩できる病院が少なく、区や医師会の先生方からも早期再開を熱望されていました。私たち自身も、出産の約半数が区外となっている現状を見るにつけ、地域とともに歩んできた当院が先陣を切らなければと思っていたんです。新病院では全室LDRの分娩室でたくさんのお産に対応し、小児科と連携して新生児からしっかりケアすることができます。助産師が外来から入院まで継続的に寄り添い、「一人にしないお産」を徹底しているのも特徴です。妊婦さんのフィジカルとメンタルを支えられるよう、体重コントロールや気分転換、体力アップに役立つマタニティビクスもプロのインストラクターの指導が受けられる環境を整えました。入院中の食事にも気を配って提供しています。

他に、移転を機に注力した診療科や治療はありますか。

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肛門外科、耳鼻咽喉科、形成外科、泌尿器科といった手術が必要とされる診療科に常勤医を配置し、診療体制を強化しました。形成外科は、乳がん手術後の乳房再建も得意としています。女性ドクターが行う乳腺の外来とあわせて、女性ならではの疾患をトータルサポートしていきたいですね。また、高齢化を踏まえて、変形性関節症や関節リウマチ等に対する人工関節置換術を積極的に実施しているほか、脳神経外科の医師と整形外科の医師が連携して治療にあたる脊椎脊髄部門も増強しています。不整脈・失神部門も立ち上げ、不整脈が原因の失神を発見するための総合的な体制が整いました。不整脈に対しては、カテーテルアブレーションによる治療も行えます。

今後の展望をお聞かせください。

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新病院はワンフロアでワンストップの救急治療ができる環境を整えました。100%の応需率をめざして、断らない救急を実践していきたいですね。特に患者さんが多い脳卒中については、24時間365日、脳卒中専用集中治療室を活用して血栓溶解療法とその後の血栓回収治療を行える体制を構築し実績を重ねています。当院の強みは、手術治療を終えた患者さんの在宅復帰まで、リハビリテーション病院と連携して支えられること。外来で診療と入退院支援を一元的に担い、専門性の高いリハビリにつなげることで、住み慣れた地域での療養を適切かつ効率的に支援します。当院が総合病院となり、さらには大森から蒲田に移った今もなお、「牧田さん」と親しみを込めた愛称で当院を呼んでくださる患者さんが多いのはとてもありがたいことです。これからも地域の皆さんの「牧田さん」であり続けられるよう、高度で質の高い医療と、変わらぬ優しさの両立に努めてまいります。

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荒井 好範 理事長

1989年昭和大学医学部卒業。1991年より東京医療センターで初期研修し、1995年に牧田総合病院脳神経外科に入職。2012年に理事長に就任。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。「病気ではなく人を診ること」を診療モットーに、地域全体として患者を支えていくネットワークづくりに尽力。手術の有無に関わらず、診断から治療後の社会復帰まで患者を見守ることに心を砕いている。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック:5万2800円
生活習慣病健康診断:3万800円
定期健康診断:1万3420円

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