病院長メッセージ( 東京労災病院) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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東京労災病院

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杉山 政則病院長
Masanori Sugiyama

プロフィール1977年東京大学医学部卒業。キッコーマン総合病院外科医員、東京大学医学部附属病院第一外科を経て、1990年同医局長に。その後、帝京大学医学部附属市原病院外科講師などを経て、2005年から杏林大学医学部外科教授を務める。2018年同名誉教授に就任。2018年4月より現職。専門は消化器外科、特に肝胆膵外科、胆膵内視鏡。趣味はカメラで、大学時代は野球部に所属。

「命の輝き」を支える医療を展開

大田区大森南・大森地区にある「東京労災病院」は、地域医療を担う基幹病院として、医療提供を行っている。病院の設立趣旨であり、同院の特性でもある勤労者医療への貢献と同時に、年々高まる地域の中核病院としての期待に応えるため、地域の医療ニーズに合った特色のある医療を幅広く提供する同院。その努力が認められ、2010年8月には東京都の地域医療支援病院となった。近年は地域医療、がん診療、救急医療の強化に努めており、より専門性の高い高度医療の提供にも取り組んでいる。また、東京都指定二次救急医療機関として、救急患者の24時間365日受け入れ態勢を整えるほか、羽田空港に近い総合病院として外国人患者への多言語対応、東京都災害拠点病院として大規模災害へも備える。同院が取り組む「治療就労両立支援」や「命の輝きを共有できる病院づくり」などについて、2018年4月に院長に就任した杉山政則先生に、詳しく話を聞いた。
(取材日2019年7月8日)

まずは病院の歴史から教えてください。
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当院は1949年5月に設立され、全国の労災病院の中でも歴史ある病院の一つとして位置づけられています。設立したのは終戦からまだ4年の頃で、病院の周辺には貧しい中小企業が林立し、その労働環境は劣悪だったそうです。手足のけが、火傷、じん肺、振動による手の障害など労働災害が頻発する中、勤労者の健康と福祉を増進するという病院の創立趣旨のもと、歴代院長や職員一同、労災病院としての使命を懸命に果たしてまいりました。近年は、労働環境の改善や社会構造の変化などにより、従来型の労働事故の発生は減少しています。その一方で、メンタルヘルスの問題や生活習慣病が勤労者にとっての大きな障害となってきました。当院では、労災病院の特性でもある勤労者医療に注力する活動を続けつつも、最近は地域の中核病院としての役割が大きくなっています。中でも、当院が特に力を入れているのが地域医療、がん診療、救急医療です。

具体的な取り組みについて、詳しくお聞かせください。
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まず、救急については東京都指定二次救急医療機関として、積極的に救急医療に取り組んでいます。救急患者の365日24時間受け入れはもちろんのこと、当直医は外科系、内科系、脳卒中科、産婦人科、ICUの5人体制という手厚さこそが当院の救急の強みです。中でも脳卒中については、脳外科と神経内科それぞれの医師が脳卒中ホットラインを設け、体制を整えて対応しています。がん診療については、各診療科が質の高い医療の提供をめざし、診療体制を強化していますし、病院全体では多職種によるキャンサーボードも始めました。今年9月には、放射線治療システムを新たに導入する予定です。がん病巣に集中して放射線を照射し、正常な組織への線量を低減することで、患者さんの体に配慮した高精度放射線治療を実現します。このように時代に即した先端の治療で、地域の幅広い医療ニーズに応えることが地域医療支援病院としての当院の責務だと考えます。

貴院の特色のある診療科について教えてください。
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整形外科は医師の数が最も多く、幅広い分野で専門性の高い治療を提供しています。手術だけでなく、手術後や治療後のリハビリまで診療体制が整っていることも強みです。当院が位置する大田区大森・蒲田地域は「物作りの町」として知られる地域。手や肘の外傷・疾患治療に多く対応してきた歴史があり、当院では「手外科」「四肢外傷」部門を設けてより専門的な治療を提供しています。また、内視鏡治療を特徴とする消化器内科や消化器外科、カテーテル治療やアブレーション治療をはじめとする不整脈治療などに豊富な経験のある循環器内科は、近年治療件数を大きく伸ばしています。呼吸器外科は医師を1人増員して2人体制になりました。呼吸器は以前から、アスベスト疾患部門など専門の部門を設置していましたが、呼吸器内科と呼吸器外科の連携、体制強化、新放射線治療システム導入によって、肺がん治療分野で高度で専門的な内容の診療を提供していきます。

独自の患者支援や地域との連携を行っていると伺いました。
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1つは治療就労両立支援センターで、当院が以前から取り組んできた事業です。病気になっても働きながら治療を受けられるよう、治療と就労の両方を支援するコーディネーターの育成を行っています。私自身もがんの治療と医師の仕事の両立を経験した当事者の一人です。こういった支援の重要性を痛感している自分だからこそ、病院と職場、両方の事情に通じたコーディネーターによる支援の輪を、全国に一層広めていければと思っています。以前はがんや脳卒中、メンタルヘルス、糖尿病に限定されていましたが、現在はすべての疾患への支援を行っています。もう一つは、区や地元の産業振興協会と一緒に取り組んでいる「医工連携」があります。今後は、介護と看護の分野にも連携を広げて、看護師等の視点からの「看工連携」についても併せて取り組んでいくこととしています。

最後に、読者にメッセージをお願いします。
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羽田空港に最も近い総合病院として、外国の方にも安心して受診いただけるよう、74言語対応の音声翻訳機や遠隔医療通話サービスを導入しています。東京都災害拠点病院として、羽田空港での災害に対しても、当院のDMAT隊を派遣する訓練も実施中です。当院が掲げる「命の輝きを共有できる病院」の実現に向け、地域の皆さまの健康の保持・増進はもちろん、職員にとっても働きやすい病院づくりをめざします。東京都の中でも高齢化が進む当地域は、複数の病気を抱えた方が非常に多いため、各診療科がいかに質の高い医療を提供できるかが重要です。私たちのような地域医療を担う基幹病院に求められる役割は、大学病院のようにまれな難しい疾患の治療を行うのではなく、普通の疾患を確実に治すことです。ポイントとなるのは合併症が少なく、短期間で、患者さんに負担をかけずに治療をすることだと考えます。当地域の健康と命の最後の砦となれるよう尽力します。

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