病院長メッセージ( 横浜市立市民病院) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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横浜市立市民病院

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石原 淳病院長
Jun Ishihara

プロフィール島根県出身。1979年慶應義塾大学医学部卒業。同大学病院や関連病院で小児循環器科の診療に携わり、1998年に市民病院に入職。小児科部長、副病院長などを経て2013年より現職。小児科出身らしいきめ細かさや、家庭環境など患者の背景までを考えた独自の視点を生かしながら、市民病院の舵取りを担う。研修医の指導や育成、看護師の教育にも力を入れる。愛犬の話になると相好を崩す人間性豊かな一面も魅力的なドクターだ。

横浜市民に信頼され、愛される基幹病院

横浜市の基幹病院として、市民や患者の安全・安心を守ってきた「横浜市立横浜市民病院」。がん診療、24時間365日の救急医療、感染症医療、小児・母子医療、地域医療支援などの拠点病院であり、また患者一人ひとりに寄り添い、多様な専門職が連携して最適な医療、療養の提供に尽力しているのが特徴だ。将来にわたり高度で良質な医療を提供し続けるために再整備事業に取り組み、2年後に現在地から少し横浜駅寄りの地に新築移転を予定し、現在、建築が進んでいる。石原淳病院長は「新病院のコンセプトは、安心とつながりの拠点です」と語る。集中治療や救命救急等を充実させ、また公立病院として政策的医療の充実や災害医療、感染症医療の機能強化を図るという。新病院への移行を視野に各診療科の充実も図り、肺がんや不整脈、脳卒中など、高齢化に伴いニーズが増す疾患の集学的診療を行う部門も立ち上げた。「より充実した地域医療の構築に向けて、ハード面もソフト面もステップアップし市民の皆さんの期待やニーズに応えていきたい」という石原病院長に、市民病院の特徴や新病院の構想を詳しく聞いた。
(取材日2018年1月12日)

まず、こちらの病院の特徴を教えてください。
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当院は、開院以来、増科増床を重ね、現在では33科650床、3病棟からなる横浜市の基幹病院、高度医療・急性期医療や、地域に必要な医療を提供する公立病院として市民、患者の皆さんの安全・安心を守っています。診療の特色は、がん診療、24時間365日の救急対応、感染症医療、小児・母子医療、地域医療支援の拠点であることが挙げられます。診療科と各部門(看護、薬剤、放射線、検査、リハビリ、栄養、臨床工学)や患者総合サポートセンターなどが連携し、最適な医療の提供や療養の支援に取り組んでいます。また人材育成にも積極的に取り組み、臨床研修指定病院として総合病院の特色を生かした育成プログラムを組み、全国から多くの研修医が集まります。また、日本看護協会集中ケア認定看護師、日本看護協会がん化学療法看護認定看護師など、20名を超える各分野認定の看護師が在籍し、専門性を生かした看護を行っています。

多様な診療科や、特色ある部門が整備されていますね。
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多くの診療科、さまざまな特色ある部門があります。例えば、血液内科では横浜市における血液疾患の中核として設備を充実させ、造血幹細胞移植にも力を入れています。消化器の炎症性疾患を扱う炎症性腸疾患診療の部門は外科的治療が認知され、全国から患者さんが来院されます。また今後ニーズが高まると考えられる疾患に注目し、肺がんを扱うすべての診療科、薬剤部、看護部、緩和ケアチームなどが連携して集学的治療を行う肺がん治療部門、脳卒中などのカテーテル治療を専門とする脳血管内治療部門、不整脈に対するカテーテルアブレーション治療を行う不整脈部門などを立ち上げました。病院全体の取り組みとしては、看護師を中心に薬剤師、栄養士、事務スタッフなど多職種で対応して患者さんを支援する「患者総合サポートセンター」を構築しています。また全国でも早い時期に認知症のサポートチームを立ち上げ多角的な対応を行っています。

建築中の新病院の構想についてお聞かせください。
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当院は施設・設備の老朽化が進み、また新たな医療機器の導入や度重なる改修などの結果、これ以上の医療機能の拡充だけでなく、現行の医療機器の更新も困難な状況となっています。そこで将来にわたり高度で良質な医療を提供し続けるために再整備事業に取り組み、新築移転を予定しています。新病院のコンセプトは「安心とつながりの拠点」です。規模は650床で同じですが、手術室や集中治療室、新生児集中治療室、新生児治療回復室など集中治療や救命救急等を充実させる予定です。また政策的医療の充実や災害医療、感染症医療の機能強化を図る一方、病棟では個室を増やし快適性も向上させます。新病院は広域避難場所となる三ツ沢公園に接することから、より災害に強い病院としての機能も充実したいと考えています。また地域連携の推進や地域医療人材の育成、チーム医療の実践など医療に関わる人のつながりを育む病院をめざします。

地域の中で果たす役割についてどのように考えられていますか。
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当院は、地域の基幹病院、公立病院として、地域連携の基盤を提供していくことが求められます。そのために保土ケ谷区内の急性期3病院をはじめ、地域の医療施設や介護施設とも連携し、地域包括ケアシステムの中核としてネットワークづくりに注力しているところです。新病院では、地域連携のためのスペースも充分に確保し、ネットワークづくりに役立てたいと考えています。また当院では患者さんやご家族の視点を大切にした医療を心がけていますが、その視点は、他の医療機関や、行政、医療や介護に関わる多職種との連携においても重要です。常に患者さんを中心に考え、相互理解と信頼関係を大切にした連携をめざしたいと考えています。一方、最近、当院職員の提案で、病気や手術直後などで食事が十分とれない方に提供するスープを、地元のレストランとのコラボレーションで実現しました。横浜市ならではのこうした連携も大切にしていきたいですね。

最後に、読者や市民の皆さんへのメッセージをお願いします。
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高齢化が進み、医療、介護サービスなどの需要が増大していく中で、医療施設には患者さんそれぞれの状態にふさわしい医療を適切に提供していくことが求められています。地域医療の中核となる市民病院は、救急医療の充実やがんなどに対する高度で先進的な医療の提供、大規模地震の発生時などにおいても必要な医療が受けられる万全の体制の整備に取り組んでいます。そして、病院としての機能、高度急性期に確実に対応することはもちろんですが、何よりも市民、患者の皆さんに、安心して快適に受けられる医療を提供することも大切だと考えています。当院は、ホスピタリティも重視し、患者総合サポートセンターなども活用して患者さんやご家族に満足していただける医療をめざしています。市民病院の現状やめざすところについては、積極的に発信していきたいと考え、ホームページなども充実させています。ぜひ市民病院についてご理解いただきたいと願っています。

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