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東日本旅客鉄道株式会社 JR東京総合病院

(東京都 渋谷区)

宮入 剛 院長

最終更新日:2023/06/28

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救急をはじめとした総合力で地域に貢献

旧国鉄職員のための職域病院として設置されてから110年がたつ「JR東京総合病院」。国鉄民営化とともに一般病院へと立ち位置を移し、地域住民のさまざまな健康課題に対応すべく病院機能を強化してきた。「長い歴史の中で築いてきた企業立の病院としての信頼感、安心感を軸に、救急医療を含む総合力で地域に貢献したい」と、2023年から同院を率いる宮入剛院長。これまでの経験を生かして、働く人と患者、双方に優しいDXをはじめ、さらなる利便性向上にも力を注ぐ。めざす病院の姿について、宮入院長に話を聞いた。(取材日2023年5月15日)

もともとは鉄道職員救済組合の事業として開設されたそうですね。

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1911年、鉄道員職員救済組合の事業として開設されたのが始まりで、110年以上の歴史があります。1987年の国鉄民営化とともに東日本旅客鉄道株式会社の直営病院となってからは、地域の方をはじめとした幅広い患者さんのための病院として多様なニーズに応えてきました。私は今年当院に赴任したばかりですが、乗降客の多さゆえに「世界一のターミナル」とも呼ばれる新宿駅から徒歩5分の好立地は非常にポテンシャルが高く、今以上に多くの患者さんにご利用いただける素地があると考えています。安全性への配慮と、高いセキュリティ意識も強みですね。鉄道の危機管理が医療現場にも息づいています。稀有なロケーションと、長く皆さんとともに歩んできた歴史、そこで培ってきた関係性を軸に、より多くの患者さんに選ばれる病院をめざしたいと思います。

幅広い診療科がありますが、どんな点が強みですか。

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当院の強みは、何といっても救急を含めた総合力の高さです。近隣でも数少ないケアミックス病院として、急性期、回復期リハ、地域包括ケアなど複数の病棟を有しています。救急で運ばれて終わりではなく、その方の状況に合った適切な在宅医療につなげることをめざしています。実際、脳外科、整形外科などでは、近隣のリハビリテーション病院と連携し、急性期から慢性期まで個別最適な医療をシームレスに提供できるようになりました。また、患者さんのニーズが高い症状に対しては、診療科の枠組みを超えたチーム医療で治療にあたり、重大な疾患を見逃さないようにしています。例えば、何らかの呼吸器疾患、循環器疾患が隠れている可能性がある「息切れ」には、2つの診療科が連携して診療にあたる息切れの外来を開設して体制を整えました。

産科では無痛分娩導入準備を進めているそうですね。

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無痛分娩を希望される妊婦さんは多く、出産の際の選択肢の一つとしてその声に応える必要があると考えました。優秀な麻酔科の医師を招聘し、産科医師、助産師とともに安心・安全に配慮したお産に向けて体制を整えているところです。自然分娩についても、夜間・祝祭日を問わず産科医師が待機していますのでご安心ください。お産の始まりから回復まで、移動せずに過ごしていただけるLDRも完備しています。小児科の医師との緊密な連携も総合病院ならではですね。院内のみならず、周産期母子医療センターをはじめとした近隣の医療機関などとも必要に応じて連携しながら、安心・安全に配慮したお産を提供してまいります。

スタッフさんが活き活きと働いているのも印象的です。

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近年、未病の段階でケアすることによるウェルビーイングの向上が健康経営の一環として注目されるようになりました。母体の法人である東日本旅客鉄道株式会社においても健康経営を推進しており、病院の職員がいつも笑顔で働ける環境づくりを重視しています。こうした考え方は、企業立病院ならではかもしれませんね。育休を取得して復帰する職員が多いことからも、環境の良さを実感していただけるのではないでしょうか。スタッフが誇りをもって働けるかどうかは、患者さんへの接遇にも大きく関わってきます。スタッフのためにはもちろん、患者さんのためにも、より充実した勤務環境の実現に向けて工夫を重ねていきたいですね。

新病棟建設工事も順調とのこと。今後の展望をお聞かせください。

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2024年春には新しい人間ドック専門の施設がオープンし、負担の少ない胃カメラ検査や低線量CTの肺検査など精度の高い検査を導入します。2025年には新病棟がオープンし、地域のハブとしてさらに力を発揮できるようになります。総合病院ならではの治療や検査を強化するとともに、近隣の病院との垣根をなくしてよりスムーズな病診連携に努めてまいります。また、当院の立地を考えると、多忙でなかなか病院を受診できない世代がアクセスしやすい環境づくりも役割の一つでしょう。今後は、気になる症状を気軽にスクリーニングして受診につなげられるような仕組みを作りたいと思っています。当院ならではのバックボーンや特色を生かして、患者さんの利便性と安心の医療の両立をめざしてまいりますので、今後の当院にどうぞご期待ください。

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宮入 剛 院長

1983年東京大学医学部卒業。国保旭中央病院心臓外科、神奈川県立こども医療センター心臓血管外科、三井記念病院心臓血管外科を経て聖マリアンナ医科大学心臓血管外科。2023年4月より現職。専門分野は虚血性心疾患、弁疾患、大血管疾患の外科治療。

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