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東京慈恵会医科大学西部医療センター

(東京都 狛江市)

平本 淳 病院長

最終更新日:2026/02/26

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地域住民が困ったときに頼れる病院を目標に

京王線国領駅、京王線調布駅、小田急線狛江駅など、複数路線からバスで10分以内にある「東京慈恵会医科大学西部医療センター」。医療体制をさらに向上させるべく、東京慈恵会医科大学附属第三病院を大規模リニューアルし、名前も新たに2026年1月5日に開院したのが同院だ。第三病院時代からさらにハード面を充実させた一方、従来からの伝統である「地域に根差した温かな医療」との両立にも注力。同院がカバーする狛江、調布、世田谷西部は都内でも特に高齢者が多い地域であることから、急性期医療、集学的ながん診療、複数の疾患を抱える高齢者のニーズに対応する総合診療分野、認知症診療などで引き続き重要な役割を担う。リニューアル以前の2025年4月より病院長を務める平本淳先生は「シームレスな医療をもとに、地域社会に貢献する機動性と機能性の高い基幹病院」を目標に掲げる。同院が重視する地域医療連携や、新病院の特徴、地域医療への思いなど、平本先生にさまざまな話を聞いた。(取材日2025年2月19日/情報更新日2026年1月13日)

こちらの病院の成り立ち、地域での役割を教えてください。

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当院は1950年に、東京慈恵会医科大学の3番目の附属病院として開設されました。当初は第三分院という名称でしたが1986年に第三病院へ、さらに2026年のリニューアル開院に伴い西部医療センターへと改名し、現在に至ります。1970年に9階建ての本館病棟が建築され、それ以後、精神療法を行う森田療法病棟、新手術棟、新医局棟など増築を重ねてきました。大学の附属病院としての使命は、「臨床・教育・研究」の3つです。大学の建学の精神「病気を診ずして病人を診よ」に基づき、質の高い医療を追求し、良き医療人を育成することにより、社会に貢献し、患者さんや家族から信頼される病院をめざしています。当院がカバーする狛江、調布、世田谷西部の医療圏は都内でも特に高齢者が多く、急性期医療はもちろん、複数の疾患に対応する総合診療分野、集学的ながん診療、認知症治療などにおいて、当院が重要な役割を担っていると考えています。

2026年1月に開院した新病院について、お聞かせください。

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以前の病院本館は施設の老朽化が激しく、急性期機能の病院として良質な医療を提供するには限界が来ていました。医療で地域に貢献し、地域が求める医療のニーズに対応する病院をめざすにはリニューアルの必要性があり、9年前から事業計画を進めてきました。新型コロナウイルス感染症の流行で計画の一部変更を余儀なくされましたが、2023年10月に着工し、2026年1月より完成した新病院での診療を開始しております。今後は旧本館の解体、外構整備を進め、2027年7月には全体がグランドオープンする予定です。新病院は地下1階、地上8階建てで、病床数は494床。プライバシーに配慮した個室を大幅に増やしました。また、コロナ禍での経験をもとに病棟に感染症対策の陰圧室を設け、パンデミック時には1病棟35床を感染症病床として利用できるよう、感染管理も徹底しています。

新病院の開院にあたり、診療面で力を入れた分野はありますか?

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一つが地域でニーズの高い救急医療の充実です。新病院では救急室と初診の外来を1階に集約しました。救急の外来では自ら歩いて受診したウォークイン患者および救急搬送患者に対応します。救急室から内視鏡室、手術室、集中治療室にエレベーターで直接移動できるよう動線にも配慮しました。また、急性期脳梗塞の血栓回収などの血管内治療が可能な脳卒中部門も開設。全身麻酔可能な血管造影室を2室、隣にSCU(脳卒中集中治療室)を4床設け、重症度が高い場合、その隣の集中治療室で治療します。この地域は施設入所中または訪問診療中の高齢患者が多いため、急変時の入院加療はもちろん、早期のリハビリテーション介入による在宅復帰、転院を目標とする地域事業病棟も新設しました。さらに、本学初の緩和ケア病棟21床を設置し、看取りを目的とした終末期ケアとがんによる症状を緩和するためのマネジメントを行える体制を整えています。

地域との医療連携にはどのように取り組まれているのでしょうか。

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医療連携室を中心に病病連携・病診連携の強化に取り組んでいます。医療機関からの患者さんの紹介はファクスやウェブでの予約の他、小児科・耳鼻咽喉科の2科では、紹介状を持つ患者さんご自身で直接診療予約ができるシステムを昨年度から始めました。予約がない場合も、紹介状があれば当日の診察時間内に診療を受けられます。登録医として協力してくださっている多くの地域の開業医の先生方に向けて「メディカルリンク」という広報誌を通じて、新しい情報を発信しています。また「二人主治医制」を導入し、当院が定期検査や急変時に対応する一方で、症状が落ち着いたらかかりつけの開業医の先生に引き続き診ていただく、紹介・逆紹介を積極的に行っています。顔の見える医療連携をめざし、年2回の連携フォーラムを開催し、多職種が交流する機会を設けているほか、医療連携室長が自ら自転車で連携先に訪問してコミュニケーションを図っています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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新病院が開院した今、ハード面の充実と並行して、診療の中身もさらに充実させていきたいと考えています。地域医療支援病院として、近隣医療機関との紹介・逆紹介の一層の推進、連携関連施設との連携強化にも取り組みます。その一環として、地域連携システムを通じて当院の診察内容を関連施設が閲覧・活用できる仕組みを設けています。こうした地域のニーズに応じたシームレスな診療を通じて、困ったときに頼れる病院となれるよう、職員一同努力してまいります。がん診療についても、手術・外来を含めた化学療法、放射線治療、緩和治療までハイレベルな医療を追求しながら、これからは病気だけでなく、未病、予防医学を含めた健康推進にも力を入れていきます。当院の伝統である「患者に優しい」対応を守りながら、地域で一番信頼できる病院をめざしていきます。

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平本 淳 病院長

1989年東京慈恵会医科大学卒業後、同大学附属第三病院に入局。同大学附属第三病院総合診療部診療部長、同大学内科学講座准教授、同大学附属第三病院副院長、同大学内科学講座教授などを経て、2025年4月より病院長就任。専門は総合診療。日本内科学会総合内科専門医。日本消化器病学会消化器病専門医。日本肝臓学会肝臓専門医。

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