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医療法人社団相和会 渕野辺総合病院

(神奈川県 相模原市中央区)

世良田 和幸 病院長

最終更新日:2023/03/06

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「愛語よく、廻天の力あり」の精神を大切に

淵野辺駅北口から徒歩約5分の場所にあるのが、「渕野辺総合病院」だ。相模原市と横浜市で保健と医療、福祉を展開する医療法人社団相和会が運営する総合病院で、内科や小児科、外科、眼科など、豊富な診療科と回復期リハビリテーション18床、地域包括ケア10床を含む合計161床の病床を擁する。一般外来診療から肝臓がんに対するラジオ波焼灼術や前立腺肥大症、白内障の手術など専門的な治療や訪問診療、健診や人間ドックまで幅広くカバーし、地域の医療ニーズに応える体制を整備している。そんな同院の病院長を務め「愛語よく、廻天の力ありの精神を大切にしています」と話す世良田和幸先生に、地域医療に対する取り組みや思いについて話を聞いた。(取材日2023年1月26日)

まずは、病院を紹介していただけますか?

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当院は1954年の開院以来、近隣の特定機能病院や地域医療支援病院とも連携しながら、地域のニーズに対応する幅広い医療を提供しています。現在は、内科と外科、整形外科、小児科、産婦人科などをはじめとする診療科と、一般急性期病棟のほか、回復期リハビリテーション病棟18床と地域包括ケア病棟の10床を含む161床を備え、二次救急を含む急性期から亜急性期、回復期、慢性期までの医療をカバーしています。また、在宅療養支援として訪問診療センターを開設し、地域の高齢者施設などへ24時間の医療サービスを提供をしているほか、併設の相模原総合健診センターでは、健康診断や検診、各種の人間ドック、保健指導を行うなど、地域の皆さまの病気の早期発見や健康増進にも力を入れています。さらに、当院は開放型病院の登録医療機関として現在50以上の登録施設と連携し、紹介いただいた入院患者さんなどの共同診療を行っているのも特徴です。

力を入れている診療についてお聞きします。

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泌尿器科には尿路結石治療センターがあり、尿路結石に対して体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や内視鏡を用いた低侵襲治療などによって、患者さんの早期の社会復帰をめざしています。加えて、高齢男性に多く見られる前立腺肥大症の治療にも力を入れており、侵襲の少ない前立腺レーザー手術も行っています。外科と婦人科では、腹腔鏡での低侵襲手術に積極的に取り組んでいて、例えば肝臓がんの場合も、手術による切除だけでなく、ラジオ波による熱の力でがん細胞を死滅させることをめざすラジオ波焼灼療法も選択肢として用意しています。このほか内科では胃と大腸の内視鏡検査と治療、人工透析にも注力しています。整形外科では、骨折の治療と早期からのリハビリテーション、変形性関節症に対する人工関節置換術も行います。当院には回復期リハビリテーション病棟がありますので、保存治療や手術後に十分なリハビリテーションも提供できます。

ほかの診療科の特徴についても教えてください。

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社会全体として少子高齢化が進み分娩数は減ってきていますが、当院では分娩にも対応しており、分娩監視装置を導入して、安全性を重視したお産に取り組んでいます。また、産婦人科と小児科が連携し、出産後の母子のケアを両科の医師でしっかり行えるのが特徴です。さらに、近隣にある相模野病院にはNICUがありますので、もし赤ちゃんに大きな問題があるときには、そちらと連携して対応しています。眼科では白内障の手術に力を入れているほか、網膜疾患の手術も行っています。脳神経外科では、脳卒中の治療を数多く手がけ、大きな手術は大学病院や基幹病院に行ってもらっていますが、それ以外の症例の場合は回復期リハビリテーション病棟があることから、急性期治療が終わっても転院する必要がなく、引き続き入院でのリハビリが行えます。また、相模原総合健診センターでの健診や人間ドック受診の結果、何か問題があれば当院で対応しています。

病院を運営する上で心がけていることはありますか?

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私の座右の銘は「愛語よく、廻天の力あり」という言葉です。「慈愛のある言葉には、世界を変える力がある」という意味ですが、医療でいうならば、肉体的にも精神的にも弱っている患者さんに慈しみの言葉をかけることによって、落ち込んでいる気持ちを引き上げてあげないといけないと思っています。ただ、そうするためには医療従事者側も気力や体力が充実していないといけません。そうでないと笑顔にもなれませんし、本当に良いケアをしてあげようという気持ちにもならない。ですから、職員が嫌だなと思いながら病院に来るのではなく、今日も患者さんのために頑張ろうとか、この病院で働いていて幸せだなとか、前向きな気持ちで働けるような職場環境でなければならないと思います。自分たちの幸福度が上がらないと、患者さんに良いケアは提供できませんから、職員たちをいかに幸福に、笑顔にすることができるのか、それをいつも念頭に置いています。

今後の展望を教えてください。

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まず、来年度になりますが、20床の増床が認められました。その増床分のすべてを地域包括ケア病棟にする予定です。地域保活ケア病棟では長期間のケアが可能ですので、高齢化が進む地域のニーズにより合わせた医療が提供できるようになると考えています。あと、新型感染症の影響で延期になっていたのですが、予定していた院内の改装工事に着手し、その第一弾として玄関前のリニューアルを行います。リニューアルにあたっては、高級ホテルのような雰囲気づくりをめざしています。一流ホテルというのは、一歩足を踏み入れただけで、これまでいた世界と空気が一変しますよね。それは、照明やインテリアなど空間のたたずまいや、職員の笑顔の影響だと思います。ですので当院も、建物の改装にとどまらず、スタッフのホスピタリティーにも目を向け、この病院を訪れただけで癒やしを感じることができるような空間をつくりたいと考えています。

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世良田 和幸 病院長

1976年昭和大学卒業。1980年同大学大学院修了。同大学麻酔科へ入局後、同大学藤が丘病院、同大学横浜市北部病院などで約40年にわたって手術室における麻酔とペインクリニックでの診療に従事。同大学横浜市北部病院病院長などを経て2018年より現職。昭和大学名誉教授。医療法人社団相和会理事。医学博士。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/5万600円~

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