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医療法人明和会 亀田病院

(神奈川県 横浜市西区)

亀田 壮 院長

最終更新日:2025/01/23

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専門医療や訪問診療で総合的に患者を見守る

高島町駅より徒歩5分。横浜駅からも徒歩圏内にある「亀田病院」は、長い歴史を持った病院だ。明治時代に開業し、現在まで130年以上、地域の人々の健康を守ってきた。2011年に新本館が増築され、入院施設のある総合的な診療のできる病院として生まれ変わった。以後、疾病の早期発見と早期対応、専門病院への橋渡し、回復期、及び終末期の治療等を通じて地域医療に貢献している。「地域の方のニーズに応えられる病院であり続けるため、これからも努力していきたいですね」と語るのは2020年より院長に就任した亀田壮先生だ。足の外科を専門とする亀田先生のもとには、遠方からも患者が訪れるという。そんな亀田先生に、専門医療から地域包括ケア病棟、訪問診療まで、地域医療にかける思いを聞いた。(取材日2024年8月21日)

病院の歴史と概要をお聞かせください。

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1887年に初代亀田雄虎が小児科・内科医院を中区羽衣町に開設したのが始まりです。1923年に現在の場所に移転しましたが、横浜大空襲で焼失してしまいました。1963年には再び現在の場所に戻り、その後、別館や新本館ができました。私は2020年より院長に就任しました。130年以上にわたる長い歴史は、地域の人々とともに歩んできた地域密着型医療の歴史でもあります。現在は、内科、循環器内科、消化器内科、神経内科、整形外科、皮膚科、泌尿器科、血管外科、リハビリテーション科を標榜しています。入院施設があり、臨床検査もできる地域のかかりつけ病院として、医療相談にも対応しながら地域医療に貢献しています。回復期はもちろん、終末期の診療にも対応しています。

得意としている診療分野について教えてください。

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私は整形外科医で、専門は足首から足先です。それを専門にしている医師は少ないこともあり、遠方の方やアスリートの方が来院しています。アスリートから高齢者まで幅広く対応できるのが当院の整形外科の強みです。また、女性に多い外反母趾は、早めに受診すれば基本的に保存療法のみで対応可能です。いきなり手術をするわけではありませんので、気軽に相談してほしいですね。なお、男女とも50代から筋力がガクッと落ちるというデータが出ています。動ける高齢者を増やしていくために、病院付帯の疾病予防運動施設でメディカルフィットネスを運営しています。人工関節や義足の方、心臓などに基礎疾患のある方は普通のフィットネスだと受け入れてもらえませんが、こちらでは運動能力に合わせたプログラムを組み、栄養指導も行っています。

全病床を地域包括ケア病棟に転換されたそうですね。

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地域包括ケア病床は、在宅で介護をしている家族が一時的に休息を取れるようサポートする「レスパイトケア」のケースや、自宅や施設で急に具合が悪くなった方、急性期病院で症状は改善したけれど、すぐに自宅や施設へ戻るのは不安という方に対し、在宅復帰に向けて診療・看護・リハビリテーションを行う病床です。当院では、全60床が地域包括ケア病床となっています。当院のリハビリテーションは、急性期治療を終えた回復期の患者さんに対して、多くの専門職種がチームを組んで集中的に実施しています。それによって、寝たきりの防止やスムーズな在宅復帰をめざします。退院まで同じスタッフが担当し、患者さん一人ひとりに合わせたプログラムを提供しているのが特徴です。ご希望の方は、地域連携相談室に連絡するか、ケアマネジャーにご相談ください。

他にも力を入れている取り組みはありますか?

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訪問診療、訪問看護、訪問リハビリテーション、通所リハビリテーションを行っています。訪問看護は入院中に担当していた看護師が、退院後もご自宅を訪問し、健康状態の観察、生活指導、医療的処置や管理、症状に合わせた看護、家庭での介護方法の説明や相談に応じるものです。退院後も継続して医療やケアを提供し、住み慣れた地域で安心して生活ができるように患者さんとご家族をサポートしています。また、新本館は自然光あふれる開放的な造りになっていて、吹き抜けのある待合室で月に1度、演奏会を開いています。また、病院の庭には蝶やトンボが産卵に訪れるような環境をつくり、院内食もできるだけ旬の素材を取り入れ、心のこもった調理をお願いしています。音楽や自然に親しむことを通じて、少しでも皆さんの心と体が元気になってくれたらうれしいですね。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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当院は、高度な医療が必要ではない患者さんの受け皿として、入院設備を整え、訪問診療やリハビリテーションを充実させています。病気を治すことはもちろん、患者さんが自宅に戻るために何ができるかを考えているんです。また、神奈川県が「未病改善」を推進していますが、当院でも運動器の予防は今後、絶対に必要になってくると考えています。落ちた体力や筋力を元の状態に戻すのはとても大変ですが、早めに対策すればロコモティブシンドロームを予防することが期待できます。ロコモティブシンドロームは筋力の低下だけでなく、内科疾患が原因のこともありますが、当院は整形外科と内科が連携して取り組んでいるため、総合的な診療ができます。健康診断で引っかかったり、ちょっとおかしいと感じたら、早めにご相談ください。

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亀田 壮 院長

2005年順天堂大学医学部卒業。順天堂大学医学部附属順天堂医院を経て、2020年亀田病院院長に就任。専門分野は整形外科の中でも特に足首から下の部分で、アスリートの患者も多い。日本整形外科学会整形外科専門医。

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