病院長メッセージ( 川崎市立井田病院) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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川崎市立井田病院

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中島 洋介病院長
Nakajima Yosuke

プロフィール1982年慶應義塾大学医学部卒業。1991年二ューヨーク医科大学泌尿器科研究員、1999年済生会神奈川県病院泌尿器科部長、2007年済生会横浜市東部病院副院長・泌尿器科部長、2011年同病院腎泌尿器センター長、2017年同病院院長補佐・統括診療部長を経て2018年より現職。専門は泌尿器科がんの治療全般、泌尿器科外傷の管理全般、ロボット支援手術。慶應義塾大学医学部客員教授。トリノ大学医学部客員教授。

地域の医療機関とともに充実の医療とケアを

1949年にGHQの要請で結核専門の病院としてスタートした「川崎市立井田病院」。現在も40床の結核病床を保有する。1960年代には診療科を増やし、以降、地域の中核病院として幅広い分野で市民および隣接する横浜市港北区の住民の健康を守り続けている。同院では長きにわたり結核治療後の肺機能障害のケアを行ってきたことを背景に、1980年頃から結核で酸素が切れない患者をいかに家に帰すかを目的に在宅支援が始まり、1990年代からは高齢者ケア・緩和ケアに注力してきた。加えて、地域医療に貢献すべく、がん医療、二次救急医療にも取り組むほか、糖尿病や高血圧、腎不全といった生活習慣病に関連する疾患や、誤嚥性肺炎といった高齢者に多い疾患などにも広く対応している。「この病院の良さは、非常に明るく温かい雰囲気に包まれているところ」と話す中島洋介病院長に、同院での診療における取り組みや地域連携についてなど、さまざまに話を聞いた。(取材日2020年10月22日)

がん診療など力を入れて取り組んでいることを教えてください。
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がん診療においては、2006年に地域がん診療連携拠点病院に指定され、予防・診断から治療、緩和ケア、在宅医療と、長いスパンでフォローできる体制を整えています。脳神経外科や呼吸器外科などの手術については川崎市立川崎病院との連携で対応する一方で、泌尿器、消化器の一部のがんについては、2016年に導入したロボット支援手術を積極的に採用するなど先進的な治療を提供、化学療法については血液内科、消化器領域の腫瘍内科、乳腺外科、呼吸器内科を主体に力を入れています。また、腎臓内科では透析病床21床があり、結核患者に対する透析も含めて手がけているほか、専門の医師によるリウマチ膠原病や糖尿病の治療、高齢者の心不全診療にも対応しております。現在は感染症専門の医師と呼吸器内科の医師を柱とした対策チームを中心に、県の重点医療機関として新型コロナウイルス感染症患者の受け入れにも取り組んでいます。

早くから先進的に緩和ケアを行ってきたと聞きました。
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当院の緩和ケア・在宅支援の歴史は古く、結核の治療後のケアという観点から、全国的にも早く取り組んできました。その経験を生かし、緩和ケアや在宅ケアを必要とする患者さんに、症状緩和を評価するIDASというスコアや家族の介護力を評価する在宅介護スコアなど独自のスコアを開発して用いており、論文などでの発表の機会も多いほか、多くの医師が学びに来ています。在宅支援は、1998年の緩和ケア病棟開棟以後、がん終末期への対応が増えており、在宅での看取りを希望する人も増える中、これまでのノウハウを生かし、地域の診療所の先生をサポートしつつ、必要に応じて病院のスタッフが患者さんのもとを訪問し、ご自宅でお看取りすることも積極的に行っています。また、在宅療養後方支援病院として診療所が在宅ケアをしている患者さんの入院受け入れもしています。ここまで対応している23床もの緩和ケア病棟を持った病院は少ないと自負しています。

地域の医療機関との連携で大切にしていることはありますか?
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地域連携において大切なのは、地道に顔の見える関係を構築することです。そこで当院では、地域医療部の看護師、事務職員、私、そして必要に応じて各診療科の部長が年間150軒ほどの診療所や病院に足を運び、要望をお聞きしたり意見交換をしているほか、講演会や出前講座も開催し情報の共有と連携を図っています。今年は新型コロナウイルス感染症流行の影響で例年どおりにいかないこともありましたが、新型コロナウイルスについて診療所の先生方が知りたい情報を届けるために、4月以降もできる範囲で活動しています。また当院では災害時にも医療が提供できるよう、川崎市だけではなく隣接する横浜市港北区の医師会とも災害訓練を実施しており、実際に昨年の台風15号および19号で武蔵小杉地域において水害が発生した際には、人工呼吸器を使用中の患者さんの受け入れを行いました。このように災害時にも近隣地域と連携し機能していければと考えています。

病院長としてまた医師として心がけていることは何ですか?
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病院長というのはあくまでも旗振り役で、重要なのは職員が生き生きと働けることです。職員が自らのスキルアップや自分たちのために働ける伸び伸びとした環境をつくっていくため、着任の翌週から回診をし、情報収集をしています。383床の中規模病院であっても院長室にこもっていては現場が見えてきませんからね。また愛着と誇りを持って働ける病院づくりをめざして、若いスタッフを中心に立ち上げたブランディングチーム「チームアイ」に参加しています。「アイ」は、皆で会いの“I”、自らの“I”、井田の“I”、愛するの“I”を表していて、朝のあいさつ運動などのイベントを通じて皆で病院を盛り上げてくれています。ドクターとしては、2回の入院経験を生かして常に患者さんの身になって考えることと相手が自分の親族だと思うことを常々意識しています。あとは相手の目を見て話すことですね。対人関係の基本なので職員にも心がけてほしいと思います。

最後に今後の展望についてお話しください。
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今盛んに言われているように、“ポストコロナ”の中で医療界でも感染症対策はもちろん人、物、お金、情報や場所などさまざまな課題が浮き彫りになっています。財政状況がまだまだ厳しい中で、当院に限ったことではなく皆が新しい道を模索しているところですが、当院としては、緩和ケアおよび在宅ケアの先端を担ってきた医療を中心とした温かい雰囲気を維持しつつ、地域包括ケアシステムのモデルとして今後も医療を提供してゆきたいです。そして、がん診療や生活習慣病治療、高齢者医療、二次救急医療を地域とともに進めていくことが本筋だと思っています。リモート診療やAI診療などが話題になっていますが、当院は今ある柱を崩さず、“ウィズコロナ”の世の中でもこれまでと変わらず地域と住民を守ることをテーマに、地域の健康増進に取り組んでいきたいです。

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