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社会医療法人財団石心会 川崎幸病院

(神奈川県 川崎市幸区)

山本 晋 院長

最終更新日:2021/07/09

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専門性を極めた高度な医療技術で地域に貢献

2012年6月にJR川崎駅から徒歩7分の場所に新築移転した「川崎幸病院」。「患者主体」「断らない」に徹底的にこだわり、求められる以上の医療を提供することを信条とする。1973年の開設以来、地域の急性期病院として地域医療に貢献。24時間365日断らない救急医療に努め、年間救急車搬送受入数は10148件(2018年1月~2018年12月)。近年は、大動脈治療の専門施設である「川崎大動脈センター」をはじめ、脳心血管疾患における高度医療でも専門性を発揮する。同センターをゼロから立ち上げた山本晋院長は、次の時代を担う高い専門スキルを身につけたドクターの育成にも力を注いでいる。地域に根差した同院の強みとめざす医療について、2018年に院長に就任した山本晋院長に話を聞いた。
(取材日2018年10月9日)(情報更新日2021年7月5日)

最初に、貴院の特徴についてお聞かせください。

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当院は1973年の開設以来、川崎市幸区を中心に、市南部および横浜市北部を診療圏とする急性期病院として、地域医療に貢献してまいりました。24時間365日「断らない救急医療」の実践に一層努めています。その一方で、2012年6月に新築移転した新病院では先進の設備を導入し、川崎大動脈センターをはじめ、脳血管、心臓病、消化器病、泌尿器内視鏡治療、放射線治療などの分野において高度な医療を提供する施設を設置しています。326床という限られた病床数の中で、脳心血管治療・がん治療を主軸に、地域で必要とされる泌尿器科・婦人科も強化しました。私が院長に就任して以降は、当病院の理念である「患者主体の医療・断らない医療」に徹底的にこだわりながら、求められる以上の医療を提供するための組織改革を進めています。

川崎大動脈センターについて詳しく教えてください。

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これは、2003年に開設した大動脈瘤・大動脈解離の治療を専門に行う施設です。かつては大動脈の疾患は症例数が少ない上に、手術のリスクが高く、皆がやりたがらない分野だったのですが、当病院の理事長の後押しもあり、入職した2003年に私がゼロから立ち上げました。以来、大動脈の手術を数多く行ってきました。今では当施設に手術を依頼される紹介病院は北海道から沖縄まで全国におよび、治療のために日本中から患者さんが来院されます。大動脈手術の経験豊富な医師をそろえ、大動脈診療に精通した専属の看護師・臨床工学技士・理学療法士とともに、他病院や大学病院ですら手術困難と言われたハイリスク患者や、高齢患者に対する手術も行っています。

設備も充実していると伺いました。

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当病院はICU24床、HCU25床を含む326床の急性期病院です。救急・総合診療部では処置ベッド3床とホールディングベッド14床を備え、24時間体制で検査・処置・手術を行っています。そのほか、ハイブリッド手術室を含む手術室7室、体への負担が少ない治療をめざす低侵襲手術部門、内視鏡室4室、入院透析14床を備えています。また、2012年6月より緊急手術を要する急性大動脈疾患患者の受け入れのため、川崎大動脈センター専用のドクターカーを24時間365日運用しています。同センターの医師などが同乗し、紹介元病院から同センターまで搬送を行います。ドクターカーの導入により、これまでのように紹介元病院の先生方が患者搬送のために救急車に同乗する必要がなくなりました。

院長として心がけていらっしゃることはなんでしょうか。

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近年、当病院の各科の診療レベルが上がっており、地域だけでなく全国から患者さんが受診する病院へと進化しつつあります。これまでどおり、地域医療に貢献することはもちろん、医師たちが専門的な医療技術を極めて、習得した高度な技術を患者さんに還元するという共通の目標で、日々の診療に取り組んでいます。院長としては医師やスタッフのやる気を高め、やりたいことが自由にできる環境づくりに、今後も注力していきます。外科医師としては「技術あるのみ」。患者さんを治せなければ、いくら親切で優しくても、いい外科医師とは言えないというのが私の考えです。

最後に、今後の目標と地域の方へメッセージをお願いします。

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後進の育成が大きなテーマです。私自身、苦労して手術の技を習得したのですが、自分にしかできない手術では意味がないと思っています。自分と同レベルの手術ができる医師を、一人でも多く育成することに力を注いできた結果、全国から多くの患者を受け入れ、緊急手術にも対応できる医師が育ってきました。次の目標は、脳心血管治療とがん治療を中心に、今ある診療科のレベルをさらに上げ、クオリティーの高い病院にすることです。われわれがめざす「断らない」の意味は、救急車の受け入れだけではありません。他院で治療を断られた患者を受け入れ、納得のいく治療で結果を出すという意味での「断らない医療」の提供でもあります。このような医療を地域に提供できることがわれわれの誇りでもあります。都内の病院に行かずとも、待たずにすぐに診てくれる病院が地元にある。皆さんにそう思っていただけるよう、今後も努力してまいります。

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山本 晋 院長

1986年香川医科大学卒業後、日本医科大学付属病院救命救急センターを経て、1987年に順天堂大学医学部附属病院へ入職。1996年にアメリカ合衆国テキサス州のベイラー医科大学の外科、そして1997年にTexas Heart Instituteの心臓血管外科で研鑽を積んだ後、2001年に順天堂大学胸部外科へ。2003年に川崎幸病院に入職し、2018年に院長に就任。

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