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医療法人平和会 平和病院

(神奈川県 横浜市鶴見区)

増田 益功 病院長

最終更新日:2024/03/07

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内科、脊椎脊髄病、透析、緩和ケアに注力

1946年の開業以来、長い間地域医療を支えてきた「平和病院」。2011年に現在の地に移転してからは、「患者様にとって、いつも優しく、誠実であること」を理念に、地域医療を担うととともに、脊椎脊髄病、人工透析、緩和ケアにおける専門医療のほか、地域からのニーズの高い内科診療も幅広く展開。地域のかかりつけ病院として地域住民が困ったときに頼りになる病院をめざし、日々の診療に取り組んでいる。地域医療連携では、大規模病院での急性期医療を終えた患者を受け入れ、地域の人が地域で医療を完結できるように、予防から治療、在宅支援まで切れ目のない医療を実践している。「職員がみんな笑顔で元気でアットホームな雰囲気が当院の良さです」と穏やかな笑顔を見せる増田益功病院長に、現在の病院の取り組みを聞いた。(取材日2023年12月28日)

診療の特徴や体制について教えてください。

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当院では、脊椎脊髄病部門、透析治療、緩和ケア、内科、整形外科、乳腺外科、皮膚科、眼科、泌尿器科など幅広く診療を行っています。脊椎脊髄病部門では、田村睦弘先生を中心に高齢者にも負担の少ない内視鏡による低侵襲手術を実施し、数多くの症例を手がけています。人工透析部門では外来透析と入院透析の両方で、医師、臨床工学技士、人工透析専任の看護師が安全性と快適性に配慮し透析治療を提供するとともに、腹膜透析や透析合併症の管理にも注力しています。緩和ケアについては、高橋修先生を中心に24時間365日体制で緩和ケア専門の看護師を含むスタッフが親身になって患者さんとご家族にきめ細かにサポートするほか、近隣の大規模病院と在宅医療をつなぐ役割も果たしています。内科は現在4人体制で診療していますが、2024年4月にはこれまで非常勤医だけだった腎臓内科に常勤医が2人加わり、腎臓疾患に特化した外来を増設します。

病気の早期発見や予防にも注力しているそうですね。

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CTやMRIなど検査機器も先端のものをそろえ、検査後はより早く結果をお伝えできるように努めています。例えば、胸のしこりが気になって乳腺外科を受診された場合、当日超音波検査と必要に応じて細胞診を行っています。地域の基幹病院とも密接に連携しており、急性期治療が落ち着いたら当院に戻っていただき経過を見ることも可能です。また、外来診療では折にふれて健診の重要性をお伝えすることで、地域の人の健康についての意識の向上と病気の早期発見をめざしています。新型感染症の流行で一時期減っていた健診の受診者も徐々に戻りつつあります。1年に1度検査を受けることは、病気の早期発見につながるのはもちろんですが、何もないとわかることで精神的な安心が得られるのも大事な要素です。気になることがあるときはもちろん、「大丈夫」ということを確認するためにも活用していただきたいと思います。

地域医療連携にも積極的だと聞きました。

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当院が地域の中で担う役割は、地域の基幹病院の後方支援、あるいは地域のかかりつけ病院として施設などで具合の悪くなった人を受け入れ、より早くご自宅や施設に戻ることができるようにすることだと考えています。そこで47床の地域包括ケア病棟を開設し、クリニックでは対応が難しい入院治療が必要な患者さん、基幹病院での急性期治療で少しは良くなったけれど在宅に返すにはリハビリが必要な患者さんを積極的に受け入れています。地域連携室を中心に、基幹病院やクリニックの先生との連携を深め、在宅や施設への社会復帰に必要な医療を途切れなく提供する地域包括ケアシステムの実現に努めています。ここ数年、新型感染症の影響で顔の見える連携が難しくなっていたため、現在は地域連携室のスタッフが基幹病院や地域のクリニックにごあいさつに伺っています。実際に顔を合わせることで、これからの患者さんの紹介や逆紹介につながっております。

病院長として大切にしていることはありますか?

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基本理念である「患者様にとって、いつも優しく、誠実であること」をモットーに、地域のかかりつけ病院としての役割を果たすことです。病院は患者さんにとって良い場所でなければいけませんが、同時にそこで働く人にとっても良い病院でなければなりません。それが両立できるように職員をまとめ、病院として一つの方向に導いていくことを心がけています。スタッフが働きやすく、いつも笑顔で活気のある環境が、良い医療の提供につながり、その結果、患者さんが頼ってきてくれると思っています。当院のスタッフは皆人柄が良く、基本的なことではありますが、いつも笑顔できちんとあいさつをしてくれます。長年勤務している人も多く、こういったところは当院の良さの一つです。新型感染症の流行時も、発熱患者さんのための外来やワクチン接種など、担当外の勤務も一生懸命にやってくれました。一丸となって頑張れるところも当院の良さだと思います。

最後に、今後の展望と地域の方へのメッセージをお願いします。

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地域医療を行っていく中で、当院のような民間の病院では専門性に特化した診療科を持つことも大切ですが、一般診療を疎かにすることはできません。窓口を広く、一般的な治療から専門性の高いものまで幅広く対応することによって、質の高い医療と看護を住み慣れた地域で受けていただけるようスタッフ一同、日々努力しております。感染症対策を徹底した上で患者さんを安全に迎え入れるための体制を整えていますので、何か健康上のことで気になることや困ったことがあれば、気軽にご相談ください。当院には笑顔で、活気もあり、元気なスタッフがそろっています。紹介状がなくても構いません。ぜひ、かかりつけ病院として気軽に受診してください。

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増田 益功 病院長

1980年千葉大学医学部卒業後、同大学外科学第1講座 (現・臓器制御外科学)入局。その後、大学病院、関連病院などを経て2008年より平和病院副院長、2017年4月同院病院長に就任。明るく気さくな人柄で病院長として病院の拡充化を図る一方で、乳腺外科専門の医師としても活躍している。患者にとっても職員にとっても良い病院をめざす。

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