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出産・産後の心身の負担軽減をめざす
無痛分娩や産後ケア入院

全国土木建築国民健康保険組合 総合病院 厚生中央病院

(東京都 目黒区)

最終更新日:2024/04/08

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  • 保険診療
  • 子宮内膜症
  • 子宮筋腫
  • 骨盤臓器脱

出産は人生の大イベントと言われるだけに、妊婦やパートナーへの負担も大きく、退院後の心身のケアも重要になっている。そのため「厚生中央病院」の産婦人科では、無痛分娩、陣痛から出産後の回復期間までを同じ部屋で過ごせるLDRの設置などで、負担の軽減を図り、出産しやすい環境を整えている。さらに、産後の不安や悩みを助産師や医師からサポートが受けられる産後ケア入院にも対応。同科の樋田一英部長と神田理恵子副部長は「そのほかにも多様な診療科を持つメリットを生かし、さまざまな妊婦さんが安心して出産できるよう対応しています」と話す。通院にも便利な立地とアットホームな雰囲気で通いやすいといわれる同院での出産や産婦人科の特徴について、2人に詳しく聞いた。(取材日2024年3月1日)

医師と助産師、産婦人科と多様な診療科との密接な連携で、安心な出産・産後をサポート

Qこちらの産婦人科の診療体制を教えてください。

A

他科との連携も密に行っているという樋田部長

【樋田部長】産科分野は妊娠初期から、出産、産後ケアまでトータルに対応できます。婦人科分野は腹腔鏡や子宮鏡を積極的に用いて、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮内膜ポリープなどの良性腫瘍を治療しています。悪性腫瘍に対する手術、化学療法、放射線治療も行っています。また、基幹病院や大学病院で長く診療していた医師を中心とした診療体制で、女性医師が多い点も特徴です。
【神田副部長】当院で出産された方に、次の出産も当院でと仰っていただけるとうれしいです。当院の診療面での安心感や窓口対応等の満足感は高いのではないかと思います。不妊治療も一般的な検査や人工授精までは当科で対応可能なので、ご相談いただきたいと思います。

Q無痛分娩にも対応されていると聞きました。

A

4人部屋の様子。大きな窓から光が差し込み明るい雰囲気だ

【神田副部長】数年前から準備を重ね、現在は麻酔科の医師が麻酔を担当し、産婦人科と小児科の協力、NICUを持つ病院との連携などで出産に備え、母子の安全に配慮して無痛分娩を行っています。欧米では無痛分娩を選ばれる方が多く、日本でも今後はご希望が増えるのではないでしょうか。当科で行うのは妊娠39週前後の計画分娩で、当面は経産婦の方で合併症がないケースなどの条件を設けています。ただ、初産婦の方は痛みへのご不安も強いので、いずれはそうしたニーズにもお応えしたいですね。また、多様な診療科を持つ当院の強みを生かし、内科と連携して糖尿病や高血圧など合併症のある方の無痛分娩に対応したいと考えています。

Q産後ケア入院はどんな方が利用すればいいのでしょうか?

A

副部長の神田先生。気軽に産後ケア入院を利用してほしいと語る

【神田副部長】退院後、出産による心身の大きなダメージから回復を図りつつ、パートナーと2人で育児や家事をこなすことに、不安・悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。また、育児についてもっと詳しく知りたい方もいらっしゃるでしょう。そうした方に産後ケア入院をご利用いただければと思います。入院中は出産後の心身をいたわりながら、赤ちゃんの栄養管理、沐浴など育児について助産師などから学び、必要に応じて精神科からメンタルケアも受けられます。当院は産後60日までの母子が対象です。産後ケアについては補助金を設けている自治体もあり、例えば当院も「目黒区産後ケア事業(宿泊型)」の実施施設になっています。

Q出産に関する設備等についてお聞かせください。

A

リニューアルしたばかりのLDR室は明るく清潔感にあふれている

【神田副部長】分娩施設を2023年9月にリニューアルし、「陣痛・出産・回復」が同じ部屋でできるLDR2室を設けました。一般的に、妊婦さんは陣痛が定期的に始まると入院して、陣痛室で痛みに耐えながら待機し、出産の際は分娩室に移動。その後は回復室でしばらく休んだ後、病棟のベッドに移るといった流れになるかと思います。一方、LDRなら出産前後の大変な時期に、何度も妊婦さんに移動していただく必要はありません。出産の際も明るく温かみのある部屋でそのままお過ごしいただくことができます。さらにご家族も分娩から出産まで同席できるよう、LDRは広めのスペースを確保しました。

Q出産も含め、そのほか特徴があれば教えてください。

A

婦人科疾患についても幅広く対応している

【神田副部長】産科分野では妊婦さんやパートナーを対象に、出産や育児に関する講座を設けてサポートしています。また、医師や助産師が妊娠中の外来、出産、産後のケアまでを一貫して担当するので、妊婦さんもコミュニケーションを取りやすいのではないでしょうか。他の診療科との連携も安心できると思います。また、初産は当院でなくても、2人目以降を当院で出産される方に向けて当院からのサポートとして、費用負担を軽減できるような制度も設けています。
【樋田部長】婦人科分野は、腹腔鏡や子宮鏡で体への負担が少ない治療が受けられ、子宮脱を含む骨盤臓器脱の治療も行うなど、女性の生涯をサポートできる点もメリットと考えています。

患者さんへのメッセージ

樋田 一英 部長

1990年宮崎医科大学(現・宮崎大学医学部)卒業後、聖路加国際病院で初期臨床研修を行う。宮崎医科大学、国立がんセンター(現・国立がん研究センター)、東京女子医科大学、静岡がんセンターでの診療を経て、聖路加国際病院女性総合診療部に勤務。2022年から現職。日本産科婦人科学会産婦人科専門医。日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医。専門は婦人科腫瘍、内視鏡治療。

神田 理恵子 副部長

1994年東邦大学医学部卒業後、東邦大学医学部付属大橋病院(現・同大学医療センター大橋病院)産婦人科での診療を経て、2007年厚生中央病院産婦人科に入職。日本産科婦人科学会産婦人科専門医。専門は産婦人科一般、不妊症。出産時の痛みを軽減する無痛分娩の導入に尽力し、安全な出産ができるように、産婦人科と他の診療科との密接な連携を図る。

【樋田部長】当院は恵比寿駅や目黒駅に近く、通院にも便利な立地です。また、医療に関する新たな知識・技術はフォローしながらも、院内の雰囲気はとてもアットホームで、初めて当院にいらした方もリラックスして受診していただけると思います。治療方法を検討する際は、医学的な適応は前提としながら、できる限りその方のご希望に沿った医療の提供を心がけています。まずはご希望をお聞かせください。
【神田副部長】当院で出産された方が2回目以降も当院を選ばれるように、これからも皆さんに「この病院ならまた行きたい」と言っていただけるような、真心のこもった診療サービスをめざしますので、安心してご利用いただければと思います。

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