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国家公務員共済組合連合会 三宿病院

(東京都 目黒区)

近藤 壽郎 院長

最終更新日:2022/09/05

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地域に根差した急性期医療の提供をめざす

目黒区上目黒の地において、地域の中核病院として人々が安心して生活できるよう医療で貢献することをめざしているのが、「三宿病院」だ。近隣に大規模な基幹病院がいくつか存在する中で、「ファミリーレストラン」のような人々に身近な病院であることを大切にしている同院。地域包括ケア病棟を含む244の病床に、20を超える診療科を備えながら、脳卒中や循環器疾患などをはじめとする救急医療や認知症などの高齢者医療、さらには新型コロナウイルス感染症にも積極的に対応している。そんな同院の院長を務め「当院に連絡すれば何とかなる。そのような地域に密着した病院であることをこれからも大切にしたいと考えています」と話す近藤壽郎院長に、同院の取り組みや展望などについて話を聞いた。(取材日2022年7月26日)

こちらの病院の成り立ちから教えてください。

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当院の北側に隣接する自衛隊中央病院は、1956年に職域病院として開設されました。当時の診療対象は自衛隊員とその家族であったため、それ以外の地域の皆さんに医療を提供すると同時に自衛隊中央病院だけでは不足する経験を医官に多く積ませるため1959年に当院が開設されました。1980年から防衛医科大学校を卒業した医官の2年間の初期研修が始まりますが、そのうち6ヵ月は自衛隊中央病院と当院で行われています。その後、諸般の経緯もあり1993年に虎の門病院から22人の医師が当院に転属となり、自衛隊中央病院から派遣された医官と国家公務員共済組合連合会所属の医師による共同運営が始まりました。しかし、現在は連合会所属の常勤医師32人のうち虎の門病院出身者は3人で、その他さまざまな大学の出身者が所属しています。なお、自衛隊中央病院は1995年に一般開放となっています。

地域の中では、どのような位置づけになりますか?

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目黒区の公的医療機関には、当院のほかに国立病院機構東京医療センター、東邦大学医療センター大橋病院、国家公務員共済組合連合会東京共済病院、全国土木建築国民健康保険組合厚生中央病院があります。その中で当院は、目黒区と世田谷区の境界の住宅地に立地する中規模の病院で、例えるなら「大学病院や大規模病院のようなフレンチレストラン」ではなく、「ファミリーレストラン」のような病院だと思っています。高齢者施設に入所している方の具合が悪くなったときや、近隣のクリニックの受診者が入院が必要と判断されたときに、当院に連絡すれば対応してもらえるという病院をめざしていますし、この地域にはそのような公的病院が必要であると思います。また、新型コロナウイルス感染症に対しても、その流行の初期から公的病院の重要な使命と考え、発熱の外来を開設し、中等症の入院も受け入れるなど病院全体が一丸となって積極的に対応してきています。

力を入れていることは何ですか?

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東京都の二次救急指定病院として救急医療に力を入れています。内科医師の日直と宿直のほか、循環器部門と脳外科の当直も配置して、東京都脳卒中急性期医療機関、また東京都CCUネットワーク参画医療機関として365日24時間の救急車受け入れ体制を整えています。脳卒中では、患者さんが到着してから30分以内に診断し、1時間以内に治療を開始することを目標としており、血栓溶解療法やカテーテルによる血栓回収療法にも対応しています。循環器部門では、救急を含む冠動脈カテーテル治療やペースメーカー植込み術、末梢血管カテーテル治療に対応しているほか、自衛隊中央病院とも連携して不整脈診療にも取り組んでいます。また、休日の日中は整形外科の日直も置くなど、地域の救急医療に貢献できていると自負しています。

高齢者医療にも尽力していると伺いしました。

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当院は2015年度より東京都から認知症疾患医療センターに指定され、地域の認知症診療の中核として活動しています。認知症の外来は、近隣のかかりつけ医の先生から年間400件以上(2021年4月~2022年3月)の紹介を受け、診断と治療を行っています。地域から認知症に関する相談も多く、ソーシャルワーカーを中心とした部門が行政、地域包括支援センター、ケアマネジャー、介護職と連携し、地域の認知症診療を支えることをめざしています。また、毎月開催される認知症カフェや家族会などを通じて患者さんやその家族への支援を行うなど、住み慣れた地域で安心して暮らせるような体制づくりにも取り組んでいます。さらに、高齢になると血液の病気になる方も少なくありませんが、当院には血液内科もあり、貧血から白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など悪性腫瘍に対する化学療法や支持療法にも積極的に取り組んでいて紹介患者さんも増えています。

今後の展望とメッセージをお願いします。

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私は、2011年から当院に勤務していますが、当時から今も定期的に受診している女性が、「私の父も母も三宿病院で亡くなりました。私もいつか三宿病院で亡くなるのだろうなと思っています」と話してくれました。当時は、まだ36歳だった女性のこの一言は衝撃的でしたが、三宿病院の立ち位置を伺うことができました。当院は244床の中規模病院で、交通の便も決して良いとは言えません。黙っていても患者さんが集まる病院ではありませんから、当院の診療圏の方の具合が悪くなったときや、近隣のクリニックや高齢者施設で病院で診てもらいたい患者さんが発生したときに、当院に連絡すれば何とかなる。そのような地域に密着した病院であることをこれからも大切にしたいと考えています。また、老朽化した病院の建て替えも喫緊の課題です。新病院の建設を数年以内に開始して、この地において住民の皆さまの要望に応えられる医療を提供し続けたいと思います。

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近藤 壽郎 院長

1980年防衛医科大学校卒業後、同病院および自衛隊中央病院にて初任実務研修。自衛隊中央病院研究検査部研究管理課長、同第3内科部長、同第1内科部長、同高等看護学院長兼務、自衛隊熊本病院院長、自衛隊阪神病院院長などを経て2011年より同院副院長。2018年より現職。日本肝臓学会肝臓専門医、日本消化器病学会消化器病専門医。

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