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医療法人社団大坪会 三軒茶屋病院

(東京都 世田谷区)

大坪 由里子 病院長

最終更新日:2020/11/25

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誠実さと思いやりにあふれ心身を癒やす医療

三軒茶屋はじめ東京都内に複数の病院を持つ特定医療法人大坪会の起点として1970年に開設された「三軒茶屋病院」。患者の中には、もう40年以上も透析治療に通っている人もいるそうだ。2011年から病院長として、患者やその家族、そして地域のために、次々と新しい試みを実践しているのが大坪由里子先生だ。ワンピースドレスのような白衣をまとった大坪院長は愛らしくやわらかな雰囲気が印象的。しかし、穏やかに話すその一つ一つの言葉からは、地域の医療や介護を支えるために病院として何をすべきか、何が必要とされているか、常に深慮している強い思いが伝わってくる。そんな大坪院長に病院の特徴や今後の方向性などについて話してもらった。
(取材日2019年2月8日)

こちらの病院は長い歴史があると伺いました。

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1970年に義理の母が透析を主とした三軒茶屋クリニックを開設したのが始まりです。その頃、透析療法はまだ始まったばかりで保険適用ではなく、透析療法の技術も確立されていなかったようです。義理の父が東京大学の付属病院で人工透析や腎臓移植を専門としていましたので、その技術を教えてもらいながら透析を行っていたそうです。義父は早朝5時頃、ここで2~3件、シャント造設術を行ってから自分の仕事場に通っていたと聞いています。治療法も試行錯誤しながらの状態だったため患者さんにとっても過酷で、患者さんとは戦友だったと義母がよく話しています。その後、透析機器も発達し透析療法も普及していきました。現在、当病院は、内科と腎臓内科を中心に診療し、地域の方々に安心してかかっていただけるような病院をめざしています。急に介護が必要になった、少し入院が必要になったなど、困った時に気軽に相談いただける病院でありたいと思います。

こちらの病院の特徴について改めて教えてください。

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当院は透析療法に関して経験豊かな看護師、臨床工学技士が患者さんたちに寄り添いながらサポートしています。透析、腎臓を専門とする医師は、常勤8人、非常勤4人在籍しており、外来から入院、長期入院まできめ細かに管理しています。透析の時間も朝から夜まで幅広い時間帯を設けています。また通院が難しい方には無料送迎も行っています。全身の状態が悪い方、例えば人工呼吸器を着けた患者さんでも病室でそのまま透析を受けられます。このような施設は、周辺ではあまり聞かないようで、患者さんに喜んでもらっています。患者さんの中には40年以上も透析を続けておられる患者さんもいて、患者さんは皆さん家族のような存在。最近当院では、エステの要素を取り入れたサポートを始めました。医療知識を持つ人がアロママッサージを行ったり、お話をお聞きしたりすることで、患者さんにとって癒やしとなったり、生活の質の向上の一助となればと思っています。

関連施設や地域連携について教えてください。

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外科や整形外科の治療が必要な場合は三軒茶屋第一病院に、リハビリテーションが必要な方は東都三軒茶屋リハビリテーション病院に、また、在宅に帰る前にもう少し療養が必要という方は、介護老人福祉施設のホスピア三軒茶屋へ紹介しています。逆に体調が悪くなり入院療養が必要な方はこちらでお預かりするなど、系列の関連施設と密に連携をとっています。心臓疾患や消化器疾患で手術が必要な場合は、東邦大学医療センター大橋病院や東京医療センターにお願いしています。地域のクリニックの先生方との連携もここ数年でとても密になってきています。透析の患者さんだけでなく、ご高齢でお体の弱った方や肺炎を起こした方など、クリニックからの依頼でお預かりすることも多くなっています。世田谷区医師会の活動に参加するようになってから、この近隣だけでなく世田谷区全域の先生方とお話しする機会が多くなり、当院を覚えていただけるようになったと思います。

病院長として心を砕いていることはどんなことですか。

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職員たちには、優しく思いやりの心を持って患者さんに接してほしいと願っているのですが、それを自然に実践するためには全員が同じ目標を持って共通の認識を持つことが重要だと思います。何のためにここで仕事をしているのか、何が必要とされているのかを考え、理解することで、結果的に患者さんの安心に結びつくと思います。ここでの仕事は地域につながっている、地域医療の役に立っているということは、職員によく問いかけていますね。職員の団結力はとても強いと思います。前例がなく困難なことが起きても、何かできることないかと前向きに捉えて挑戦しています。困難を乗り越えることで対応力がつき、自信にもつながります。また、経済連携協定(EPA)による看護師候補者の受け入れも行い、現在はフィリピンとインドネシアから実習生を受け入れ、2人が日本の看護師資格を取得しました。彼女たちはとても熱心で、私たちもとてもいい刺激を受けています。

では最後に今後の展望についてお願いいたします。

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現在の当院の機能を大切にしていくとともに、今後は、がん終末期の患者さんのケアに力を入れたいと考えています。がんの治療で大病院にかかっていても、大病院では重症で治療が必要でない限り気軽に入退院ができないのですね。在宅療養で少し体調が悪くなった、在宅介護のご家族が疲れてしまったなど、在宅での困りごとも多いですから、そんな時に、気軽に相談できて気兼ねなく入退院できる病院でありたいと思います。家族に迷惑をかけたくないと思っている方も多く、迷惑をかけるくらいなら入院したいと考えている場合など、ご本人やそのご家族が困った時にぜひご相談いただければと思います。医療と介護、多職種の連携は、各自治体そして地域でもその実情は大きく異なります。世田谷区では世田谷区独自の連携を考える必要があり、それを進めていく上で、当病院は何をすべきか、より幅広い視点から考えていきたいと思います。

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大坪 由里子 病院長

1997年東京女子医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学病院腎臓病総合医療センターに勤務。2004年三軒茶屋第二病院(現・東都三軒茶屋リハビリテーション病院)院長。2011年から三軒茶屋病院院長。日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医。心のこもった医療サービスの提供とともに、職員の教育や職場環境の整備・充実に努める。

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