医療法人社団三喜会 横浜新緑総合病院
(神奈川県 横浜市緑区)
鈴木 龍太 院長
最終更新日:2026/02/03


地域のニーズに応え進化を続ける急性期病院
横浜市北部医療圏の中核急性期病院として地域医療を支える「横浜新緑(よこはましんみどり)総合病院」。1991年の開設以来「確かな医療技術・優しい対応・地域への貢献」を理念に掲げ、地域住民の健康と安心を守ることに貢献し続けてきた。内科、整形外科、外科、乳腺外科、婦人科、泌尿器科など幅広い診療科を備え、特に消化器分野では内科と外科が緊密に連携し、検査から診断・治療まで一体的に行う体制を構築。脳卒中治療では24時間365日血栓回収療法に対応できる体制を維持し、地域の急性期脳卒中医療を担っているのも特徴だ。さらに子宮脱などの骨盤臓器脱やそけいヘルニアの手術実績も豊富で、3テスラMRIを用いた痛みの少ない乳がん検診など、人間ドックや脳ドックをはじめとする予防医療にも注力する。2025年10月に院長へ就任した鈴木龍太先生は、脳神経外科からスタートし、回復期・慢性期、介護まで幅広い領域で経験を積んできた医師。「急性期病院としての役割を果たしつつ、地域の皆さまが最適な医療・介護につながるよう連携強化にも取り組んでいきたいと思っています」と語る鈴木院長に話を聞いた。(取材日2025年12月4日)
病院の特徴と地域での役割をお聞かせください。

当院は横浜市緑区にある急性期総合病院です。「確かな医療技術・優しい対応・地域への貢献」を理念に、患者さん一人ひとりに寄り添った医療の提供に努めています。近隣には昭和医科大学藤が丘病院や横浜旭中央総合病院、少し広げれば神奈川県立がんセンターや聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院など大規模病院が多数ありますが、緑区では二次救急を担う病院は少ないため救急車を積極的に受け入れ、横浜市だけでなく町田市や大和市からの救急搬送にも対応しています。特に脳神経領域では救急隊とのホットラインを設けて、脳卒中など緊急性の高い患者さんを24時間365日体制で受け入れています。発症24時間以内の脳梗塞患者さんに行う血栓回収療法も常時実施できる体制を整備しております。これからも、地域の脳卒中治療の中核を担う施設としての責務を果たしてまいります。
特色ある診療科や治療についてお聞かせください。

脳神経外科のほか消化器、整形外科、泌尿器科、循環器内科、呼吸器内科、婦人科などをそろえ、2019年には乳腺外科を開設するなど幅広いニーズに応えられる体制を整えています。消化器に関しては内科と外科の垣根を超えて部門化し、より専門性の高い診断・治療を行っています。また、2023年にはそけいヘルニア部門を新設し、腹腔鏡手術を専門とする医師が複数在籍する強みを生かして、2024年4月~2025年3月の間に240件以上のそけいヘルニア手術を実施しました。婦人科では子宮脱をはじめとした骨盤臓器脱治療に注力し、開腹せずに行う侵襲性が低い手術にも積極的に取り組んでいます。泌尿器科では男性更年期にも対応し、乳腺外科では男女2人の専門の医師が丁寧な診療を実践しています。さらに、3テスラMRIを活用した痛みの少ない乳がん検診をはじめ、人間ドックや脳ドックなど予防医療にも力を注いでいます。
院長に就任されてから新たに取り組んだことはありますか?

前院長の方針を継承して療養回復期病床から一般回復期病床への区分変更を実施し、2025年7月から基本的に紹介状を持って受診する「紹介受診重点医療機関」となりました。そのため、急性期治療後のフォローアップは近隣クリニックへ逆紹介するなど、紹介患者さんをより受け入れやすくする体制整備を進めています。当院には、脳卒中や消化器疾患といった高度な専門性が求められる領域に加え、そけいヘルニアや骨盤臓器脱など、緊急性は低くても生活の質に大きく影響する疾患の手術治療にも対応できる人材と技術を備えています。この強みを発揮し地域のニーズに応えるために、救急や手術など急性期機能を強化する方向へシフトしたのです。循環器分野では医師増員によりカテーテル治療件数も伸びています。診療科は大学病院ほど多くありませんが得意分野を明確に発信し、手術待機期間の短縮など迅速な治療につながる「患者さんに優しい病院」をめざしています。
院長は慢性期医療にも精通されていると伺っています。

私は脳神経外科からキャリアをスタートし、リハビリテーションや慢性期医療、さらに介護分野まで幅広く経験してきました。現在は日本介護医療院協会の会長も務めており、医療と介護の両面から患者さんを支援する視点を病院運営にも生かしていきたいと考えています。一方で、日本の医療施策は病床数の削減と機能の適正化、地域ぐるみで患者さんを支える地域包括ケアの強化を進めていますが、急性期から慢性期、介護までの連携はまだ十分とはいえません。介護医療院は要介護の高齢者に医療と介護の両方を提供する施設として2018年に創設されましたが、その認知度は医療従事者の間でも高くはなく、医療と介護が切れ目なくつながる体制づくりがより重要になっています。当院では急性期医療を確実に担いながら、患者さんが最適な医療や介護へスムーズにつながるよう地域全体での連携強化に取り組んでいきたいと考えています。
最後に、地域住民へのメッセージをお願いします。

当院は急性期機能の強化に取り組んでいますが、地域包括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟も備え、在宅復帰に向けた支援にも力を入れています。入退院支援室や患者相談室などの相談窓口も設置しておりますので、医療や介護でお困りの際には気軽にご相談ください。近年は30〜40代の若い医師が増え、病院全体の活気と意欲がより高まってきたと感じています。中規模病院ではありますが、外科系はそれぞれの専門性を発揮し、内科系も循環器や呼吸器を中心に幅広い診療を行っています。救急車受け入れも2024年4月~2025年3月で3500件を超えました。地域の皆さまにとって「何かあったら頼れる病院」でありたいです。また、紹介患者さん中心の体制に移行したことで余裕が生まれ、検査や手術にもよりスピーディーに対応できるようになりました。これからも地域の皆さまのお役に立てるよう、誠心誠意取り組んでまいります。

鈴木 龍太 院長
1977年東京医科歯科大学(現・東京科学大学)卒業後、同大学脳神経外科に入局。米国国立衛生研究所客員研究員、昭和大学藤が丘病院脳神経外科助教授、医療法人社団三喜会鶴巻温泉病院院長を経て、2025年10月より現職。リハビリテーション・慢性期医療にも精通し、日本慢性期医療協会常任理事、日本介護医療院協会会長も務める。2025年に著書『初めてのオムツ』を上梓。左龍太郎の作家名で木彫り人形作りも行う。
自由診療費用の目安
自由診療とは人間ドック
・胃カメラコースおよびバリウムコース
男性4万8400円/女性5万5000円
・ABC検査コース
男性3万7400円/女性4万4000円
脳ドック3万4100円(オプション)
MRI乳がん検診1万7600円





