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医療法人晋真会 ベリタス病院

(兵庫県 川西市)

辻村 知行 理事長

最終更新日:2022/09/12

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真心こもった診療で地域完結型病院をめざす

能勢電鉄妙見線・多田駅から歩いて7分ほどのところにある「ベリタス病院」は、内科や外科など幅広い診療科に加え、24時間対応の救急診療を設ける急性期病院だ。1979年2月の発足以来、地域のニーズに応える形で発展を続け、40年以上にわたって近隣住民の健康を見守ってきた同病院。一般病棟はもちろん、地域包括ケア病棟もあり、患者の状態に合わせた199床の入院設備を整えている。「優秀性・安全性・快適性・人間性・安定性を相互にバランス良く提供することを心がけ、患者さんに優しい病院として、地域の方々のための医療を届けてきました」と話すのは、現在理事長を務める辻村知行先生。病院理念である「真心」を大切に、常にアップデートを重ねながら時代に合った医療を提供すべく力を注いでいる。「患者に優しく誠実であろうとする風土が今も残る病院」と誇らしげに語る辻村理事長に、同院の特色から目標とする医療についてまで、たっぷりと話を聞いた。(取材日2022年7月28日)

病院名の由来と地域における役割を教えてください。

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「ベリタス」とは、ラテン語で「真理」「真実の愛」「真心」を意味する言葉です。これは、当院の基本理念と通じるところでもあり、患者さまの健康回復のために、可能な限りの高度な医療と看護サービスを真心から提供させていただくという当院の心構えを表しています。当院の地域における役割は、地域の皆さまが安心して必要な時に適切な医療を受けられること。「人間性のある真心のこもった医療」「優秀な医療技術」「安定した経営基盤」「安全な医療」「快適な医療環境」の5つの基本方針を掲げ、互いに関連・作用しながら、バランス良く存在する医療提供をめざしています。具体的には、一般診療、手術、リハビリテーションといった治療はもちろんのこと、入院設備・機器の充実、医師・看護師・コメディカル・事務など人材教育など、あらゆる面で尽力し、地域の皆さまから愛され頼られる病院をめざし、日々努力し続けています。

地域における病院の役割についてお聞かせください。

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当院のある川西市は、兵庫県の東部、大阪府との県境にあり猪名川に沿った南北に細長い地形で、大阪のベッドタウンとして発展しました。その中で当院の役割は主に急性期を担うことにあります。1979年に設立以来、川西市、猪名川町、能勢町、豊能町を医療圏とし、池田市、宝塚市からも積極的に救急患者を受け入れ、広域地域をカバーしてきました。また当院では、病院から地域へ、地域から病院へという継続医療の実現をめざし、この地域での医療サービスの中心となって地元で完結できる医療サービスの提供に努めています。現在有する199病床のうち、40床は2016年より地域包括ケア病棟に変更し、より地域のニーズに合わせた医療へと転換しています。このほか、治療・手術などの医療の質の向上はもちろん、若手医師や看護師のトレーニングにも力を入れ、実践的な診療実習を行って現場で生かせる力を育てていることも、当院の特徴です。

特に力を入れている診療分野は何ですか?

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救急搬送で多いのが、高齢者の発熱や脱水、骨折、外傷、心筋梗塞や脳卒中などです。半数以上は一般内科疾患で「断らない救急医療」を各診療科で連携、団結し実現しています。中でも命に直結する循環器診療や脳神経診療に重点を置き、ホットラインを設置しています。循環器内科では心臓カテーテル手術に多くの実績があります。最近では、患者さまの術後経過やQOL向上を目的に、心臓リハビリテーションに特化した外来も開始しました。脳神経外科では兵庫医科大学と連携し、医師の派遣や、専門性の高い手術を当院で行うなど、さまざまな形で治療の充実を図っています。整形外科では救急搬送における外傷や骨折以外にも、脊椎手術や人工関節置換術などで多くの実績を重ねています。近年では新型コロナウイルス感染症の重点医療機関としての機能を有し、内科を中心に全診療科の医師で地域医療を支えています。

理事長から見た、病院の印象はどのようなものですか?

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基本理念のままに、真面目で真心のあるスタッフが多く、まさに「優しい病院」という印象です。救急や外来で数多くの患者さまを受け入れるには、各診療科の力だけではどうにもなりません。麻酔科・看護部・検査部など各分野のスタッフが柔軟かつ熱意を持って「チーム医療」を実践してきたからこそ、長きにわたり地域の方々の健康を支えてこれたのだと感じています。例えば、術後のリハビリテーションや、持病のある患者さまの術後管理など、診療科の枠を越えた横断的な連携も当院の得意とするところです。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて開設した発熱症状を専門に診る外来に関しても、私も含めたすべてのスタッフが垣根なく輪番制で対応しています。また、院内連携だけにとどまらず地域連携にも力を注ぎ、開業医の先生方・医師会・行政の代表者が集まって地域医療に関する会議を定期的に実施。地域の方が安心して暮らせる街づくりに取り組んでいます。

今後の展望と地域住民へのメッセージもお聞かせください。

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ベリタス病院がこの地域の医療を守り続けて40年以上になります。これまで当院は、時代や地域住民の皆さまのニーズに応えながら、徐々にかたちを変えてきました。ですが、今、時代はこれまでにない変化を迎え、病院にも大きな変革の必要性を感じています。現在不足している消化器内科診療の充実、それに伴い増えるであろう外科症例に対応するさらなる人材確保、患者さん一人ひとりを見守るための地域包括ケアのシステム整備など、一つ一つの課題に職員とともに向き合いながら、これからも日々まい進していきたいと思っています。地域の中核病院として質の良い医療を継続的に提供し、今後も地域の方々に愛される・頼りにされる病院をつくっていきたいと思います。

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辻村 知行 理事長

1989年大阪医科大学卒、1996年同大学大学院修了。高槻赤十字病院、大阪府三島救命救急センターなどで勤務経験を重ねる。2000年医療法人晋真会ベリタス病院整形外科部長、2009年に病院長就任し、2021年より現職。日本整形外科学会整形外科専門医、日本リウマチ学会リウマチ専門医。患者からの「ありがとう」が医師のやりがいと、理事長となってからも毎日診療を行う。趣味はゴルフ、家庭菜園、キャンプ。

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