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特定医療法人 米田病院

(愛知県 名古屋市西区)

米田 實 院長

最終更新日:2023/11/14

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迅速な診断とリハビリで早期回復に導く

名鉄名古屋本線の東枇杷島駅から徒歩1分で「米田病院」の建物が見えてくる。2015年に建て替え工事を終え、より明るい清潔な空間に生まれ変わった。最も特徴的なのは高性能MRI機器2台を配置し、初診当日にMRI撮影から確定診断まで終えられることも多いという、スピード感のある診療体制だ。これにより、早期治療・早期回復をめざすことが可能となった。さらに整形外科を専門とするこの病院では、経験豊富な常勤医師に加え名古屋大学の脊椎・手の外科・腫瘍・リウマチ専門家が非常勤医師として診察と手術を行い、多種多様な症状・疾患の患者を日々サポートしている。「患者さんに優しい病院」をモットーとし、手術をしない治療(保存治療)や系列のクリニックでの通院リハビリテーションが行えるのもこの病院の特徴。「患者さんの笑顔が何よりの喜び。感謝の毎日です」と穏やかにほほ笑む米田實院長は、国際大会の柔道チームドクターを務めた経歴の持ち主。実直な人柄への信頼は厚く、県外からも多数の患者が訪れるという米田院長に話を聞いた。(取材日2016年5月19日/記事更新日2023年9月8日)

外来診療の特徴や患者との接し方を教えてください。

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痛みのある場所に原因がない場合もあるため、歩き方、しぐさ、皮膚の状態などを観察する他、痛みが発生する際の詳しい状況や、内臓や血管など運動器以外の異常がないかなど、患者さんからの情報も大切にしています。治療に関しても、患者さん自身がどうしたいのかを確認した上で方向性を決めていきます。例えば、同じ骨折でも入院して手術で治療する方法もあれば、通院だけで手術せず治療する方法もあり、大抵はどちらにも良しあしがあります。早期に社会復帰したいとか、入院は絶対にしたくないとか、人それぞれ大切に思うものは違うはずです。当院の外来で特徴的なのは、検査機器が充実していて当日撮影も可能な点や、名古屋大学の専門医師の診察を受けられる点、柔道整復師が活躍している点でしょう。骨折・脱臼・捻挫などケガをされた患者さんへの保存治療をこれだけ手厚く行えているのは、柔道整復師の気配りがあってこそだと思います。

リハビリテーションに関する特徴を教えてください。

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一番の特徴は、入院中から退院後まで理学療法士による一貫したリハビリテーションを提供できる点です。米田病院での入院中は3階のリハビリ室で、患者さんの状態に合わせて適度なリハビリテーションを行います。そして退院後は、病院から徒歩1分の場所にあるリハビリテーション専門施設「よねだ整形リハビリクリニック」に通院することで、リハビリテーションを継続することができます。当院がめざすのは、本来の機能を取り戻し、日常生活や運動、仕事に復帰できる体づくりです。 薬や装具などはあくまで補助的な役割として使用し、体の使い方を正しく指導して、より健康な体をめざしていきます。高齢者に多い背骨の骨折や関節の変形などへのリハビリテーションはもちろん、スポーツ障害を抱える選手の競技復帰に向けたリハビリテーションも得意としており、各競技への復帰に向けた運動機能の回復・向上をマンツーマンでサポートしています。

入院や手術に関する特徴を教えてください。

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当院には3つの手術室と54床のベッドがあります。手術室は2つがバイオクリーンルーム(無菌室)という高機能手術室で、人工関節など感染リスクの高い手術でも安心できます。多い手術は、大腿骨頸部骨折に対する人工骨頭置換術など股関節の手術、膝前十字靭帯(ACL)再建術、骨折に対するプレート固定術、肩関節脱臼手術、肩鍵断裂修復術などですが、腫瘍専門の医師による腫瘍摘出術なども行っています。患者さんに対して最も心がけているのは、看護師を中心とした丁寧な説明と行き届いた心配りと接遇です。退院時のアンケートには多くの方から看護師やリハビリテーションのスタッフの接遇や仕事ぶりにありがたいご意見をいただきます。入院室は個室・2人・4人部屋で、スタッフステーションも含めすべて2階に集約。3階には緑豊かなテラスの隣にリハビリ室が広がっています。またWi-Fiも整備し、入院中も自由にインターネット接続できる環境です。

MRIやCT、エックス線などの検査について教えてください。

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当院では患者さんと職員のエックス線による放射線被ばく低減に向け、「いかに不要な被ばくを減らせられるか」を医師や診療放射線技師を中心に取り組んでおり、検査に影響がないことを確認の上、国際基準よりも厳しい日本診療放射線技師会のガイドラインと比べて20~30%減らして検査をしています。さらに、CTは2023年8月に80列マルチスライスに更新し、患者さんの負担をより軽減しながら短時間で広範囲に撮影することが可能となりました。当院では約半数の方が当日撮影を選択されます。MRIは2台あるので、通常2~3週間かかる診断が1日で完了できることも多く、検査を待つ間に進行してしまうリスクも最小限に抑えられます。また、1台は口径が広く、閉所恐怖症の方や体格が大きい方でも安心してご利用いただけます。エックス線撮影ではフラットパネルという機器を取り入れ、さらなる線量の減少や画質の向上、撮影時間短縮を実現しています。

米田病院はこれからどう進化していきますか?

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高齢化社会がこれから先も進行していく中で、整形外科専門病院としては背骨や太ももの「骨折」が原因となる寝たきりの患者さんをできるだけ減らしていきたいです。寝たきりは認知症のきっかけとなり、それまでの生活を一変させてしまいます。万が一骨折をして入院されたとしても、退院時には歩いて自宅へ帰ってもらいたい。当院は入院中のリハビリテーションを徹底して行うことで在宅復帰率を高く保つことにこだわり、退院後のフォローとしてクリニックでの通院リハビリテーションを提供することが、現在でもクリアできています。今後はさらに皆さんにご満足いただけるような環境整備、そして心のこもった医療・接遇を進化させていきたいと思います。

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米田 實 院長

1972年東京医科歯科大学医学部卒業。1979年名古屋大学大学院医学系研究科博士課程修了。名古屋掖済会病院、中京病院、名城病院などを経て1991年より理事長兼院長就任。脊椎や手の外科、スポーツ整形などの手術を多く手がけ、勤務医時代から通院する患者が多数。医師として患者と向き合う原点は「寝たきりだった親族とのふれあい」。

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