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社会医療法人刀仁会 坂戸中央病院

(埼玉県 坂戸市)

土屋 長二 院長

最終更新日:2023/08/04

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「和顔愛語」を掲げて地域密着の医療を提供

坂戸駅南口から徒歩約7分。道路を挟んで立つ淡いピンク色の建物が、「坂戸中央病院」だ。開院から60年以上にわたって地域とともに歩み、人々の健康を支えてきた同院。現在は、内科系と外科系、整形外科、総合診療部門、リハビリテーションなどの幅広い診療に加え、救急医療にも対応。さらには、一般病棟のほか地域包括病棟や療養病棟も運用するなど、地域の医療ニーズに応えるための体制を整えている。そんな同院の院長を務め、「地域の医療を担っていく、守っていくという気持ちを私、そして職員全員が持っているということを、ぜひ皆さんに知っていただきたいですね」と気さくに語る土屋長二先生に、同院のことや地域医療にかける思いなどを聞いた。(取材日2023年6月5日)

最初に病院を紹介していただけますか?

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当院は、1961年に発足した60年以上の歴史がある病院です。もともとは駅の北口側にありましたが、1996年に現在の場所に移転し、2015年には社会医療法人となりました。発足当時は地域に救急病院がほとんどなく、当院はその役目を担うべく開院したと聞いています。現在は、184床を備え一般病棟が2病棟、地域包括ケア病棟と療養病棟がそれぞれ1病棟ずつあり、急性期から回復期、慢性期の医療まで対応しています。中小規模の病院なので医師の数もそれほど多くありませんが、内科と外科、整形外科、総合診療部門には常勤の医師がいて、それら以外の診療科には大学病院を中心に非常勤の医師に来てもらって外来診療を行っています。また、新型コロナウイルス感染症の流行もありましたが、当院は2020年の流行初期からその診療に積極的に協力し、最大で20床の病床も確保し、今年の4月までに多くの患者さんを受け入れてきました。

力を入れているのは、どのようなことでしょうか?

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まずは救急医療です。当院は二次救急病院に指定されており24時間365日体制で救急患者さんを受け入れています。坂戸市と隣接の鶴ヶ島市で合わせて約17万人の人口ですが、地域にもう一つある救急に対応する病院と協力し、この地域の救急医療を担っていくことが大切な役目だと考えています。救急搬送されてくるのは高齢者が中心で、自宅や介護施設にいる方の肺炎や心不全、転倒による大腿骨頸部骨折などの患者さんが多いですね。もう一つは、総合診療部門です。当院では、私も含めてもともとは外科だった医師が総合診療を担当しています。高齢の患者さんが多くなってくると、全身的に病気を診ることや生活の背景のようなものも考えて診療することが大事になってきます。そのため、総合診療部門以外の内科や外科、整形外科の医師たちにも総合診療的なマインドを持って診療にあたるよう伝えていますし、当院のような中小病院では大事なことだと考えています。

ほかに特徴などはありますか?

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外科では、鼠径ヘルニアや虫垂炎、痔、胆嚢炎や胆石などの良性疾患に加えて、胃がんや大腸がんなどの悪性腫瘍の手術にも対応しています。低侵襲手術に積極的に取り組んでおり、腹腔鏡に加えて内視鏡での手術にも力を入れています。内視鏡の処置を内科の医師が担当する病院もありますが、当院の外科には内視鏡手術を得意とする医師がいて、総胆管結石を内視鏡で対応したり、大腸がんで狭くなってしまった大腸にステントを入れたりする処置なども行うことができます。これは、当院の外科の特徴だと思います。整形外科では、大腿骨頸部や四肢の骨折などの手術のほか、腰部脊柱管狭窄症などの手術も大学の医師の協力も得ながら行っています。内科では、地域の皆さんのかかりつけ医として幅広く診療を行っているほか、糖尿病や消化器、循環器、神経、呼吸器、内視鏡検査などを専門とする外来も、それぞれを専門とする常勤や非常勤の医師が対応しています。

病院を運営する上で心がけていることは何ですか?

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地域の医療ニーズは何かというと、具合が悪くなったとき、すぐに診てもらえる。やはり、それが一番だと思うのです。当院のモットーは「和顔愛語」ですが、その意味する和らいだ笑顔で愛情のある穏やかな言葉を交わすことを大切に、相手の立場に立って良心的な医療を提供することを大切にしています。その中で、当院が自慢できるのがコメディカルをはじめとするスタッフたちです。新型コロナウイルス感染症が流行した時も、聞いた話では、看護師が対応を反対した病院もあったようです。当院では、私が会議で救急病院である限りそういう患者さんも運ばれてくることや、入院患者さんにも発生したり、職員やその家族が感染したりする可能性もあるので絶対に対応しなければならないと話したところ、看護師を中心にとても協力的に取り組んでくれました。このことは本当にありがたかったと思っていますし、そんなスタッフたちを大事にしていきたいと考えています。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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これからさらに医療の対象が高齢者が中心となっていく中で、現在2棟ある一般病棟のうちの1棟を地域包括ケア病棟に変える予定をしています。そうすることで、より地域のニーズに合った医療が提供できるよう体制を整えていきます。同時に、先ほども話したように地域の皆さんの医療ニーズは、何かあったときにすぐに診てもらえることだと思っていますので、救急医療についても、これからもしっかりと取り組んでいきたいと考えています。当院は昔から救急病院として地域とともに歩んできた歴史のある病院で、それほど大規模な病院ではありませんが、患者さんをいつでも受け入れられるような体制を整えています。急に具合が悪くなったときなどは、遠慮せずに来ていただきたい。そして、地域の医療を担っていく、守っていくという気持ちを私、そして職員全員が持っているということを、ぜひ皆さんに知っていただきたいと思っています。

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土屋 長二 院長

1981年防衛医科大学校卒業。自衛隊札幌病院勤務などを経て1990年より同院。1997年より副院長。2009年より現職。日本外科学会外科専門医。現在も院長職に加え、総合診療や人間ドックの外来診療や月に1度の休日の日勤などを担当している。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック(基本料金)/4万9500円

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