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社会医療法人社団菊田会 習志野第一病院

(千葉県 習志野市)

三橋 繁 院長

最終更新日:2023/12/18

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専門性と親しみやすさで地域医療を支える

京成津田沼駅南口から徒歩3分の「習志野第一病院」は、三橋麗子氏と三橋稔先生が1970年に開設した「三橋整形外科耳鼻科病院」を前身とし、整形外科と耳鼻咽喉科の病院としてスタートした。その翌年には救急医療を開始。現在は、開業当初からの看板である整形外科とともに、耳鼻咽喉科、外科、消化器内科など複数の診療科を標榜するとともに、二次救急医療機関として、習志野市に加え船橋市、千葉市、八千代市といった近隣地区の救急医療に従事している。2021年には新病棟が完成し、より快適な空間で、ロボティックアームを使用した人工関節置換術をはじめとする先端の治療を提供している。専門性の高い医療とともに親しみやすく優しい雰囲気が特徴の同院。地域の期待に応えるためのさまざまな取り組みについて、三橋院長に聞いた。(取材日2023年10月17日)

病院の特徴や強みを教えてください。

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当院では開院当初から整形外科の診療を得意としており、私の父や私を含め多くの医師が在籍し、股関節・膝関節の人工関節置換術、脊椎・脊髄の治療のほか、手の外科、足の外科といった専門分野に強い医師がそろっています。急性期治療後に数ヵ月のリハビリテーションが必要な患者さんは、回復期病棟で継続して治療を受けていただくこともできます。もう一つの大きな特徴である救急医療については、地域の第二次救急医療機関として、習志野市のみならず近隣地域の患者さんも積極的に受け入れています。2021年には新病棟が完成し、従来の第二救急室と新病棟に設けた第一救急室の2室体制での対応が可能になったほか、救急室はCTやエックス線などの検査室に近く、病棟への移動も容易で、よりスピーディーになったと感じています。また、外科では幅広い消化器の疾患に低侵襲の腹腔鏡下手術などに対応しています。

看板である整形外科ではどんな診療をしていますか?

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整形外科は当院において開院以来最も患者さんの数、手術数が多い診療科で、8人の神経・骨・関節疾患など各分野の専門家に加えて、千葉大学をはじめ、日本医科大学、東邦大学、順天堂大学、帝京大学などの大学病院からの非常勤医師が整形外科疾患に対応しています。関節部門と脊椎・脊髄部門の2チームに分かれ、関節部門が扱う股関節・膝関節の人工関節置換術では、ロボティックアームやナビゲーションシステムといった先端の医療機器を使用した精密さと安全性を重視した手術を実施し体への負担を軽減。早い回復が期待できる術式を積極的に取り入れています。脊椎・脊髄の分野では、腰の椎間板ヘルニアに対する一般的な手術「LOVE法」のほか、小さな傷口から手術を行う「腰椎側方椎体間固定術」という専門的な技術が必要とされる手術にも対応しています。神経に対する操作を伴う手術では、全例に顕微鏡を使用し、速やかで安全な手術をめざしています。

ロボティックアームによる人工関節置換術とはどんな手術ですか?

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今までの人工関節手術とは違い、術前CTのデータをもとに、医師がロボットを操作して人工関節を設置する治療です。自動制御装置により、CTのデータに沿って手術を進めることができるので、精密性と安全性を追求できる点が特徴です。骨の切り直しやバランスの調整などの追加の処置もほぼないため、従来法と比べて手術時間は短く、出血も比較的少量で、膝の周りの組織へのダメージが少なく、局所の腫れや痛みやむくみも軽減が期待できるなど患者さんへの負担が小さいのがメリットです。当院では、人工膝関節手術のみロボティックアームで対応していますが、痛みが強いなど早期に手術をしたほうが良いと判断した場合は、ナビゲーションシステムも使用しています。また、人工股関節置換術については、高い手技を持つ医師による前方低侵襲手術で、術後の脱臼を防ぎ、ロボットと遜色のない成果をめざしています。

地域の医療機関とはどのように連携していますか?

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クリニックの先生の専門外のことや対応が難しい症例や手術については、積極的にご紹介患者さんを受け入れ、私たちの得意とする医療でサポートしています。当院を退院後もリハビリテーションやお薬の処方が必要なときは、継続して地域の先生に診ていただけるよう速やかにお戻ししています。特に、退院後に外来のリハビリテーションが必要な患者さんがたくさんいらっしゃるのですが、入院患者さんのリハビリテーションも多く、当院だけでは対応しきれないため、地域の先生に協力をお願いしています。また、当院では、大腿骨近位部骨折の受け入れ件数が多くなっており、その原因となる骨粗しょう症の治療については、クリニックの先生に診ていただきながら、年に1度、当院で骨密度の検査は行うというように一緒に取り組んでいければと考えています。病院とクリニックそれぞれの良さを生かして地域の患者さんの健康を支えていければと思います。

地域医療における展望やメッセージをお願いします。

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超高齢社会となり認知症を合併する患者さんも増えつつある中で、私たちは社会医療法人として、地域の第二次救急医療機関として、高齢の患者さんの大腿骨近位部骨折などに対する質の高い手術を提供することが責務であると考えています。同時に、人工関節置換術や骨粗しょう症などに対する専門的な検査や治療についても注力してまいります。今、骨粗しょう症は全国的に取り組みが進んでおり、当院でも看護師やリハビリテーションスタッフ、薬剤師など多職種によるチームを構築していきたいと考えています。骨折の手術を地域で数多く行ってきた当院が積極的に取り組むとともに、地域の医科だけではなく歯科の先生とも連携を深めていきたいと思います。地域の医療機関が一丸となって、地域で完結できる医療を作り上げていきます。膝、股関節、肩などの関節の痛みをはじめ、健康に関することはなんでも、気軽にご相談ください。

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三橋 繁 院長

1992年千葉大学医学部卒業後、同大学整形外科に入局。2001年から米国Anderson Orthopaedic Instituteに研究員として留学し、人工関節手術の研鑽を積む。2016年に父から習志野第一病院を継ぎ、院長に就任。専門分野では高度な医療を提供する一方、地域連携にも力を注ぐ。2020年より東邦大学医学部の客員教授として、多くの難症例の治療にも携わる。日本整形外科学会整形外科専門医。

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