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医療法人社団 苑田会 苑田第二病院

(東京都 足立区)

長谷川 哲夫 院長

最終更新日:2024/03/08

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地域の患者は地域で治し、地域に帰す

2003年の開設以来、地域住民が安心して暮らせるよう、地域ニーズに合わせた医療を提供し続けている「苑田第二病院」。隣接する苑田第一病院や近隣の大学病院、地域のクリニックからの紹介患者も多く、急性期医療と回復期医療の架け橋となり、自宅や施設への復帰をめざすための重要なポジションを担っている。近年は専門的な知識と技術を持つ医師が充実し、さまざまな外来診療に対応。需要の多い透析治療も、複雑な病態や難しい症例の患者を多く受け入れ、常勤医師や熟練のスタッフたちが臨機応変に対応している。「当院の理念にもある『病気を診ずして病人を診よ』は、病気やけがで困っている方やそのご家族のために医療を提供するという意味。ですから地域が求める医療には今後も積極的に対応したいと考えています」という長谷川哲夫院長に話を聞いた。(取材日2024年2月1日)

急性期から回復期の間をつなぐ重要な役割を担っておられます。

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当病院は足立区北部を中心に医療施設等を持つ苑田会グループの一員として2003年に開設されました。当初はリハビリテーションが主でしたが、地域のニーズに応え、急性期治療後にまだ病状が安定しない患者さんも受け入れる多機能型の病院へと発展し、現在に至ります。隣接する苑田第一病院は救急医療など急性期医療が専門のため、同院での治療がひと段落した患者さんに加え、近隣の大学病院や総合病院、地域のクリニックなどの医療機関からご紹介の患者さんも可能な限り受け入れ、自宅や施設への復帰などを目的とした回復期医療へのスムーズな移行をめざし、病状を安定化させるための医療に注力しています。また、当院は循環器分野、消化器分野を中心に多数の専門の医師が診療にあたり、専門的な治療が必要な患者さんにも対応するなど「地域の患者さんを地域で治す」ことにも力を入れ、今後も外来力を強化し地域の方々の期待に応えていく所存です。

地域でどのような存在でありたいと考えておられますか?

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「ここに苑田第二病院があるから安心して自宅で看護・介護ができる」「何かあったら苑田第二に行けば何とかしてもらえる」そう地域の方々に思ってもらえるような存在でありたいですね。大学病院等とも密な連携体制を構築できていますし、当院のスタッフはみんな「患者さんのためにやれることは何でもやろう」という熱意を持っている人たちばかりですから、ご相談いただければ当院での処置・治療はもちろん、ご紹介など適切な医療へとつなげることができます。当院の理念にもある「病気を診ずして病人を診よ」は、病気やけがで困っている方やそのご家族のために医療を提供するという意味。ですから地域が求める医療には今後も積極的に対応したいと考えていますし、地域包括ケア病棟を利用して在宅療養中の患者さんの緊急入院などにも対応しており、こうした多様性も当院の特色の一つだと考えています。

診療面での特色はどのようなところでしょうか?

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心臓など循環器分野の医師の充実ぶり、食道から胃、大腸・小腸、肝臓・胆嚢・膵臓まで診る消化器分野の幅広さ、ゆとりある訓練室で行う入院や外来でのリハビリテーションは大きな強みだといえます。また当院での人工透析は他の診療科の治療を行う方も受け入れ可能で、近隣の大学病院や透析専門クリニックなどからも患者さんを多数ご紹介いただいています。複数疾患をお持ちの方、認知症の患者さんもおられます。また高齢の方に優しい透析を心がけており、常勤医師やベテランスタッフのスピーディーな診断や処置もさることながら、数値や病態で区切るのではなく、何とか手立てを考え工夫して良い方向へもっていけるように努力している点も特徴だと考えています。そのほか、他院でがんの手術を受けた患者さんに対する抗がん剤治療は、外来でも入院でも対応でき、この地域におけるがん治療の質の向上にも貢献できていると思います。

院長ご自身の病院運営への思いをお聞かせください。

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「患者さんにも職員にも優しい病院」をモットーに、職域などを越えて自由に意見を交わし合える環境づくりを意識しています。診療体制の増強についても現場の意見を重視して進めてきました。具体的には医務部、看護部、事務の各部門に責任者を置き、現場の職員と責任者が常に話し合うなど、現場の意見が出やすい雰囲気をつくりながら、患者さんに適した医療サービスの提供をめざしています。もちろん経営者側の考えも責任者がきちんと現場に伝えると同時に、部門を超えた横の連絡もしっかりと行い、各部門の業務内容を把握するようにしています。こうした柔軟な運営体制で、患者さん中心の医療を充実させたいと考えています。また退院までの流れは地域連携室の相談員がきめ細かくフォローし、治療の進み具合やご本人の希望を伺い、医師や看護師とも協力しながら、スムーズな退院をめざす体制を整えています。

地域の方へのメッセージをお願いします。

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この地域の皆さんは我慢強く、ご自宅で動けなくなるほど病状が悪化してから救急車で搬送されてくるような方もいらっしゃいます。しかし、そうした状態では治療の選択肢が狭まり、回復までの道のりも長くなってしまいます。高齢化により患者さんの症状は多様化しています。地域医療にも専門性が求められるようになってきましたが、当院でも幅広い医療ニーズにお応えできますので、重症化する前に、少しおかしいと感じた段階で外来を受診していただければと思います。また今後は地域包括ケア病棟を活用して、在宅患者さんの病状が悪化した際の受け入れを拡充するほか、日常生活動作ができるよう回復を支援する外来リハビリテーションを充実させて、地域にお住まいの患者さんが最期まで地域で暮らせるようサポートしたいと考えています。地域に必要な医療をご提供するのが当院の使命。どうぞお気軽にご利用ください。

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長谷川 哲夫 院長

1989年日本大学医学部卒業後、同学部第三外科学教室(現・外科学系消化器外科分野)入局。駿河台日本大学病院(現・日本大学病院)や関連病院の消化器外科勤務を経て、2002年苑田第一病院外科入職。2015年苑田第二病院へ異動し、院長就任。日本外科学会外科専門医。消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医。健康の秘訣はよく食べ、よく寝ること。

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