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医療法人社団 森と海 東京 東京蒲田病院

(東京都 大田区)

井上 直人 理事長

最終更新日:2020/11/25

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迅速な検査・診断で循環器急性期に対応

2012年9月に開設された「医療法人社団 森と海 東京 東京蒲田病院」。開業以来、理事長として同病院を牽引しているのが井上直人先生だ。当初より地域に根差した病院であるとともに大学病院と同水準の高度な医療を実践する病院をめざしてきたという。特に循環器の救急患者を24時間受け入れ、迅速な検査と診断、治療に努めている。「当院では、さまざまな検査をすぐに行い当日中に診断結果をお伝えすることに努めています。小回りの良さが当院の特徴ですね。特に心疾患は迅速さが求められますからね」と井上理事長はにこやかに話す。井上理事長は心臓カテーテル治療のエキスパートで、井上理事長を中心とした循環器内科チームでは素早い対応と正確性の高い診断に努めている。泌尿器科や整形外科、消化器内科などの診療体制も整えられている。地域連携室を中心とした病診・病病連携体制も拡充され、理想の病院へと着実に前進しているという。同病院の特徴や強みなどについて井上理事長に話を聞いた。
(取材日2017年9月1日)

病院運営にかける理事長の思いをお聞かせください。

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当院は2012年9月に誕生しまして、今年で開設6年目に入るところです。前身の黒田病院は、泌尿器・透析・外科・整形外科を中心とした療養型医療施設として地域医療に貢献してきた歴史があります。当院では新たに循環器内科を設置するとともに、泌尿器科や透析の充実をさらに図ってきました。特に循環器内科では心筋梗塞など急性期疾患を積極的に受け入れてきています。救急は24時間断らないことをモットーにして、迅速に対応する努力を続けてきました。救急の患者さんをいつでも受け入れることは、地域医療にとって重要なことだと思います。開設以来地道にやってきたおかげで、救急隊や地域住民の方々からの信頼もかなり得られてきているのではと感じています。こうした地域に密着した医療の提供、及び大学病院と同水準の高度な医療の実践に努め、地域の方々にさらに信頼いただける病院をめざしていきたいですね。

診療部門での一番の強みはどんなことでしょうか。

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一つは循環器内科です。2015年からは新たに2人の循環器の専門の医師が着任し、より高度なチーム医療を行えるようになりました。循環器の治療は疾病を暫定的に見分けるためのスクリーニングが極めて大事です。当院ではすぐに心電図や超音波、場合によっては冠動脈CTも撮影し、その日のうちに診断結果をお伝えしています。検査が迅速であることは治療も素早く進められるわけで、この小回りの良さは当院ならではの利点だと思います。2016年10月からは東京都CCUネットワークに加盟しています。ここは羽田空港から近いですから、飛行機の中で心筋梗塞になった方などもお受けしています。冠動脈狭窄疾患へのカテーテル治療の件数も増加傾向です。循環器疾患は迅速さが最重要。24時間いつでも診られる体制は、地域の皆さんにとっても心強いのではないでしょうか。

他に充実を図った診療内容について教えてください。

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泌尿器科では尿路結石や腎結石などの疾患に対して対外衝撃波結石破砕術という技術によって1泊2日で迅速に治療しています。ご高齢の方に多い慢性の腎臓病の患者さんには入院透析を提供するなど透析にも力を入れています。消化器内科では、内視鏡のエキスパートによって胃や大腸の内視鏡検査体制も拡充され、より精密な診断と治療ができるようになっています。心筋梗塞や動脈硬化の原因として多い糖尿病についても、患者さんの症状に応じてスクリーニングを行い適切な治療、指導を行っています。さらに、整形外科やリハビリテーション科でも治療内容や機器を充実させてきました。このように開設当初から比べますとかなり医療領域が充実しています。スタッフ部門ごとの指揮系統も確立し、スタッフ一人ひとりのモチベーションもかなり高いと感じています。徐々に理想の病院に近づいているのではないかと思います。

地域連携にも力を入れているそうですね。

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地域医療においては、分担と連携が重要と考えています。開業医との分担・連携、あるいは大学病院との分担・連携を密にして、紹介・逆紹介などをうまく行うことによって患者さんにとってベストな医療環境を提供することが大切です。当院では、地域医療連携室に6人の専任スタッフがおり、地域の医療機関とコミュニケーションをとっています。最近では、救急を断らないという当院の方針や診療体制などについてクリニックの先生方や救急隊にもご理解いただけているようです。各医療機関には、それぞれ得意分野があります。当院で患者さんを抱え込むのではなく、より適切な病院への紹介なども多く行っています。大田区でも地域医療連携を推進していますので、これからさらに相互の信頼関係を深めて協力体制を強固なものにしていきたいですね。地域住民の方々との信頼も深めたいと思い、講演会や地域交流会なども開催しています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

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今後は健診にも力を入れて、地域の方々の健康維持に努めていきたいですね。ただ現状ではそのスペースの確保が課題です。カテーテル手術室も手狭になっていますので、どこかいい場所を見つけて施設の拡張ができればと考えています。地域医療連携もより充実させて紹介率を高めていきたいですね。地域の皆さんは、何か体に異変を感じたら、いつでも気軽に受診してください。「もう少し様子を見よう」とか「朝になったら治るかも」などと思わず、すぐに来てくださいね。私のモットーは、患者さんとのコンタクトを密にしてそれぞれのニーズを理解し、本当にその方のためになる治療をすることです。インターベーションを行う際も5年後、10年後の長期的に観点から利益があるのかどうか判断して治療をしています。それは若手の医師にもよく話しています。それを踏まえて迅速に検査、診断していますので、どうぞ安心しておいでいただければと思います。

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井上 直人 理事長

1982年京都府立医科大学医学部卒業。同大学附属病院、京都第一赤十字病院、京都第二赤十字病院を経て2007年より仙台厚生病院循環器内科主任部長。2012年、「医療法人社団 森と海 東京 東京蒲田病院」を開院、理事長に就任。日本循環器学会循環器専門医、日本超音波医学会超音波専門医など。心臓カテーテル治療のエキスパート。

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