医療法人社団ENEXT 池袋西口病院
(東京都 豊島区)
大島 功生 院長
最終更新日:2024/11/01
脊椎の手術やリハビリテーションに注力する
池袋駅西口から徒歩約5分の場所にある「池袋西口病院」。前身の平塚胃腸病院は、早くから内視鏡検査を導入し、がんの早期発見に尽力してきた。その後、地域の患者のニーズに応える形で整形外科を新設し、病院名も現在のものに変更する。院長の大島功生先生は、脊椎の手術に関して豊富な経験を持ち、リスクの高い頸椎の手術も手がける。一方で、椎間板ヘルニアは手術をせずリハビリテーションだけで対処できるケースも多いといい、都心にありながら広いスペースを確保し、じっくりと時間をかけてリハビリテーションを行っている。「手術を行うだけでなく、患者さんがいかに今までの生活に戻れるようにするかを重視して診療しています」と語る大島院長に、クリニックの歴史や、各診療科の特徴、診療方針などを聞いた。(取材日2024年9月10日)
病院の歴史や患者層について教えてください。
前身は平塚胃腸病院です。消化器内科・外科を専門とする病院で、早くから内視鏡検査を導入し、多くの患者さんにご来院いただいた歴史ある病院です。その後、地域のニーズに対応し整形外科を加え、脊椎の手術にも対応すべく脊椎センターを設置することになったんです。私は2024年2月よりセンター長に、4月からは院長に就任しました。また、8月から「池袋西口病院」へと名称変更し、整形外科、リハビリテーション科と麻酔科、美容皮膚科外来も新設しました。消化器系の患者さんは、高齢の方より働き世代の方が多いですね。また、整形外科についても一般的には高齢者が多いのですが、当院は立地的に若い方が多いんです。そのため、リハビリテーションにも注力しています。今後は整形外科を柱としながら、消化器診療、美容皮膚科診療など、それぞれの専門性を高めながら患者さんのニーズに沿った診療提供に力を注いでいきたいと考えています。
整形外科の特徴はどういった点でしょうか?
整形外科はその分野を全体的に診ることも大事ですが、範囲が広いため、強みを持つことも求められます。私は、手術件数の多い整形外科に勤めていたため、豊富な経験を有しています。腫瘍は手術後のフォローアップがクリニックでは難しいため、大学病院でないと対応が難しいですが、それ以外はなるべく当院で対処したいと考えています。私の専門である脊椎は、首と腰の手術がメインになります。割合としては腰のほうが多いのですが、私は首に力を入れたいと思っています。というのも、首の手術は合併症などのリスクがあるため避ける病院が多いからです。頸椎の手術は後方から切るものと、前方から切るものがあります。前方は特にリスクが高いので、後方は行うが前方は対応できないという病院もあるんです。当院では、どちらもきちんと手術をしていきます。また、股関節と膝関節の手術は、非常勤で勤務している千葉大学医学部附属病院の医師が担当します。
それ以外の診療の特徴を教えてください。
消化器外科、消化器内科においては、がんの早期発見・治療に尽力してきた歴史があります。がんに限らず、内視鏡検査によって消化器疾患が見つかれば、そのまま治療に移行することも可能です。なお、当院では嘔吐反射が起こりにくく、息苦しさが少ない経鼻内視鏡も導入しております。また、従来のスコープより解像度が高く、微小な病変の発見に有用なハイビジョンスコープを用いることで早期がんの発見にも努めています。リハビリテーション科では、ゆとりある広さの専用スペースを活用し、精度の高いリハビリテーションを実施しています。都心ではじっくりと時間をかけてリハビリテーションを行える医療機関が少ないため、皆さんには喜んでいただけていると思います。例えば、椎間板ヘルニアは、手術せずリハビリテーションだけで対処できるケースも多いのでぜひご利用ください。また、美容皮膚科界で知られる船坂陽子先生の美容皮膚科にもぜひご注目ください。
先生の診療方針を教えてください。
ほとんどの患者さんは、不安を持ってクリニックを受診しています。その不安を、いかに取り除くかが私たちの使命だと考えています。私にとって手術は、その手段の一つなんです。ですから、手術によって患者さんの不安が取り除けるなら、そういう選択肢もありますよと説明します。手術にならないにしても、話を聞いて自分の体の状態がわかるだけで不安が解消されることもあるでしょう。知らないから不安になるわけですから、患者さんにも自分の体のことはある程度知ってほしいですね。そのために、画像を見せながら丁寧に説明することを心がけています。とにかく、手術を行うだけでなく、患者さんがいかに今までの生活に戻れるようにするか、その先の生活を見据えた対応を重視しています。
今後の方針や読者へのメッセージをお願いします。
今後は、更なる消化器診療の充実を図りながら、整形外科の専門性をより一層高めた上で拡充をめざしていきたいと考えています。美容皮膚科外来では先進のレーザー機器を導入し、ご来院の皆さんに常に満足いただけるように診療を提供していきます。整形外科は新設したばかりで、まだ地域の皆さんには十分に認知されていませんが、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などに対する手術、後縦靱帯骨化症という難病の手術、股関節や膝関節の手術、リハビリテーション等の高度な医療技術を提供できる体制を整え、近隣の患者さんやクリニックにアピールしていくつもりです。当院の理念は「思いやりのある医療と信頼される質の高い医療を実践し、地域に貢献します」です。そのために、来院された患者さん一人ひとりを大切に診療しています。紹介状がなくても受診できますので、困ったことがあったら、気軽に相談してほしいですね。
大島 功生 院長
2000年東京慈恵会医科大学医学部卒業。聖路加国際病院整形外科、厚生中央病院整形外科、東京北社会保険病院整形外科、練馬光が丘病院整形外科、平和病院脊椎外科などを経て、2024年2月より池袋西口病院脊椎センターのセンター長を務める。同年4月より現職。日本整形外科学会整形外科専門医。脊椎・脊髄を専門とする。
自由診療費用の目安
自由診療とは(美容皮膚科)しみに対するレーザーによる施術/
・1平方センチメートル未満:1万円
・1-10平方センチメートル:1万5000円
・10-20平方センチメートル:2万円
・20-30平方センチメートル:3万円