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医療法人ユーカリ さがみ林間病院

(神奈川県 相模原市南区)

清水 直史 院長

最終更新日:2025/10/30

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本当に困ったときに頼りになる病院をめざす

前身である「東芝林間病院」時代から数えて70年以上にわたり、地域に根差した医療の提供に尽力してきたのが、「さがみ林間病院」だ。急性期から地域包括ケア、回復期リハビリテーションの各病床を備え、急性期から亜急性期、回復期までの入院加療に対応する同院。外来では幅広い診療科を設け、日常的な病気やけがの治療に加え、各疾患を専門とする外来や各種検査部門、総合健診部門、消化器内視鏡部門、透析部門、リハビリテーション部門も設置。さらに、訪問看護ステーションも併設するなど、地域に必要とされる医療のニーズに応える体制を整えている。そんな同院の院長で、「救急や災害など、本当に困ったときに頼りになる存在でありたいですね」と優しい口調で語る清水直史先生に、力を入れる診療や地域医療に対する思いを聞いた。(取材日2025年9月16日)

最初に病院を紹介していただけますか?

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当院の前身は、1953年に東芝健康保険組合が設立した「東芝林間病院」で、70年以上にわたり地域医療に取り組んできましたが、2023年5月に経営母体が変わり、「さがみ林間病院」となりました。現在は急性期病棟129床、地域包括ケア病棟30床、回復期リハビリテーション病棟40床を有するケアミックス型病院として、二次救急を含む急性期から亜急性期、回復期までの医療に対応しています。さらに、各種検査部門、総合健診部門、消化器内視鏡部門、透析部門、リハビリテーション部門といった専門部門を設置し、訪問看護ステーションも併設しています。また、昨年から今年にかけては正面ロータリーの改装工事を実施しました。老朽化した桜の木の一部を伐採して見通しを確保し、正面入り口横にはコンビニエンスストアや歯科クリニック、調剤薬局などが入る複合商業施設が建ち、ちょっと風景が変わりましたね。

力を入れていることは何ですか?

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二次救急医療機関として、救急搬送の受け入れを積極的に強化しています。相模原市には市民病院がないこともあって輪番制ですが、当番の日になると救急車が数多くやって来ますし、一晩のうちに多くの患者さんが入院することも珍しくありません。東芝林間病院時代と比べても、その数は格段に増えています。スタッフにとっては負担も大きいですが、救急の医師は横浜市立大学から派遣してもらっていますし、救急救命士も採用するなどの工夫に取り組んでいます。そうすることで、日中や夜間を問わず、地域の方々が本当に困ったときに頼れる病院でありたいと考えています。また、感染症対策にも力を入れ、感染対策向上加算1の届け出をしています。院内だけでなく地域全体の感染対策も担っているため、新興の感染症を含め、感染症の流行があったときに、その患者さんを受け入れられるよう体制を整えています。

ほかに特徴的な診療はありますか?

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私の専門でもある整形外科では、変形性股関節症に対する人工関節手術、変形性膝関節症に対する人工関節手術、骨切り術に力を入れています。また、一時的に脊椎・脊髄疾患の診療は行っていませんでしたが、現在は専門の医師が加わり対応しています。もう一つの特徴が、スポーツ整形外科です。その中でも特に膝が専門で、アスリートの診療経験も豊富な医師に非常勤で来てもらい、手術も実施しています。また、近隣にある北里大学病院との連携も強化し、必要に応じて速やかに相談や転院ができる体制を整えています。そのほか、心臓血管カテーテル治療、消化器内視鏡検査・治療、糖尿病、腎臓病、人工透析、神経難病、腹腔鏡手術、白内障手術、口腔外科悪性腫瘍、尿路結石、前立腺疾患なども得意とする分野です。ほかに、相模原市や社会保険の健康診査、人間ドックにも対応するなど、地域に包括的な医療サービスが提供できるよう努めています。

在宅復帰の支援や療養のサポートにも力を入れているそうですね。

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回復期リハビリテーション病棟では、脳卒中後や整形外科の手術後にリハビリテーションを必要とする患者さんを、近隣の病院からの転院も含めて積極的に受け入れています。また、外来や通所でのリハビリテーションも提供しています。地域包括ケア病棟では、在宅復帰前にワンクッションを置きながらの軽度のリハビリテーションに対応していることに加え、介護保険の申請をされる患者さんもいらっしゃるほか、レスパイト入院にも対応しています。さらに、今年の春からは急性期病棟の一部を地域包括医療病棟に転換しました。ここでは、腰部圧迫骨折や大腿骨頸部骨折など、いわゆる高齢者救急の患者さんを受け入れています。在宅復帰支援や介護サービスの相談にも力を入れ、退院後も訪問看護を通じて、患者さんやご家族に寄り添いながら、きめ細かな医療やケアを提供することで、安心して在宅療養を送っていただけるよう支援することをめざしています。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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地域のニーズが高い整形外科の診療には、これからもさらに力を入れていきたいですね。もう一つは、これからのキーワードでもある高齢者救急です。病床をうまく活用しながら、入院が必要な高齢者の受け入れにも力を注いでいきたいと考えています。さらに、具体的な計画はまだありませんが、建物も古くなってきていますので改修や新築も視野に入れていかなければならないと思っています。当院は長く「東芝林間病院」として、地域の皆さんに親しまれてきました。経営母体や周囲の環境は変わりましたが、「人に優しい」という伝統は今も変わっていません。患者さんに対してはもちろん、他の病院から来た看護師さんからも「ここは職員同士も優しい」と言ってもらえています。そうした伝統を受け継ぎながら、新しい医療を提供していくこと。そして、日常的な診療はもちろんですが、災害や救急で本当に困ったときに、地域に頼りにされる病院でありたいと考えています。

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清水 直史 院長

新潟大学卒業後、東京大学医学部整形外科教室に入局。東京警察病院、湯河原厚生年金病院(現・湯河原病院)、東京都立台東病院(現・東京都台東区立台東病院)、佐久市立国保浅間総合病院、JR東京総合病院などで経験を重ねた後東芝林間病院(現・さがみ林間病院)整形外科医長。部長、副院長などを経て、2016年より現職。日本整形外科学会整形外科専門医。専門は整形外科・膝関節。趣味はスキーやゴルフ、家族との食べ歩き。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/4万4000円~、胃部内視鏡検査(オプション)/5500円~

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