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医療法人徳洲会 湘南大磯病院

(神奈川県 中郡大磯町)

権藤 学司 院長

最終更新日:2024/06/05

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退院後の生活も見据えて治療と支援を行う

「湘南大磯病院」は、2023年3月から運営母体が医療法人徳洲会となった地域の基幹病院。前身の東海大学医学部付属大磯病院での診療科を受け継ぎ、急性期医療、救急医療、透析治療、健診業務を主な診療の柱とする。院長を務める権藤学司院長は、「運営が変わっても当院の診療は変わらず、これからも地域の皆さんに必要な提供をしていきます」と強調する。「特に大磯町や隣接する二宮町は高齢の患者さんも多い地域。複数の病気をトータルに診られる当院のような病院は非常に重要だと思います」。また、退院後の患者や家族の生活も見据え、患者支援室の2人の医療ソーシャルワーカーがサポート。必要なら自宅への介護サービスの導入や施設への入所も提案していく。最寄りのJR東海道本線・二宮駅や大磯駅と病院を結ぶ送迎バスの準備も進めるなど、「地域の皆さんがさらに利用しやすい環境整備も進めていきます」と語る権藤院長に同院の特徴や今後の診療について聞いた。(取材日2023年3月28日/情報更新日2024年5月28日)

2023年から湘南大磯病院となったそうですね。

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徳洲会グループの病院は神奈川県内に10施設あり、当院はその中で最も南西部に位置する病院となりました。運営母体や名称は変わっても、前身の東海大学医学部付属大磯病院と同様、大磯町や二宮町の地域医療を担う基幹病院という役割は変わりません。今後も東海大学医学部と密接に連携し、診療科も維持しながら必要とされる医療をご提供していきます。新型コロナウイルス感染症については、2020年2月に帰国者・接触者を専門に診る外来を開設。病床50床を感染症専用に充て、発熱症状の患者さんの診療と中等症の患者さんの入院治療、感染した患者さんの透析治療などを行ってきました。現在は通常の診療体制ですが、以前のような病床数を稼働させるには時間がかかるため、少しずつ拡充していければと考えています。

こちらの病院の診療方針をお聞かせください。

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相模湾を見下ろす大磯町の高台に位置する当院のロケーションを生かし、開設時は「風光明媚な場所でリハビリテーションに注力する病院」でした。その後、近隣に入院できる医療機関が不足していることから、地域医療の基幹病院へと軸足が移り、現在に至ります。このため地域の医療機関と連携しながら急性期医療、救急医療をご提供することは当院の使命といえます。また、徳洲会グループの一員となり、同グループの理念「生命だけは平等だ」のもと、「生命を安心して預けられる病院」「健康と生活を守る病院」を目標に診療しています。救急医療も以前と同様、年中無休・24時間オープンで、通常の外来診療が終わっても20時までは内科系・外科系の医師が診療し、その後は当直の医師や各診療科の医師のオンコール対応で緊急時に備えています。

診療面ではどんな特色があるのでしょうか?

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当院は多様な診療科を持ち、それぞれ専門の医師が診療にあたるため、地域の医療機関からのご紹介などで患者さんが来院されます。また、総合内科は一般的な内科の診療に加え、どの診療科を受診すればよいかわからない方の道案内役も務めることで、より適切な治療を受けていただける体制です。当院で対応が難しい病気や高度な医療が必要な患者さんには、県内のグループ病院などをご紹介し、治療後にまた当院でフォローしていく連携も図っています。こうした一般的な診療のほか、救急医療、透析治療、健診業務が当院の診療における4本柱といえるでしょう。透析自体は近隣の医療機関でも行えますが、当院では透析の導入時に必要なシャントと呼ばれる血液の通り道の造設、シャント詰まりへの緊急対応など透析治療全体をフォローできるのが強みです。また、今後は健診業務を通して地域の皆さんの健康維持にも努めたいと考えています。

各診療科での取り組みについて教えてください。

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内科系では、腎臓・糖尿病内科で腎臓病および糖尿病の診断治療、前述の透析治療やシャント造設・トラブル対応などを行っています。循環器内科では心臓のカテーテル治療に力を入れ、複数の医師によるチーム体制で診療する点が特徴。脳神経内科は高齢の患者さんに多い神経難病などの特殊疾患、認知症にも対応しています。現状では心臓血管外科や脳神経外科がなく、これらの急性期治療はできませんが、ゆっくりと症状が進む慢性期疾患は専門的な診断・治療が可能です。外科系は、消化器外科、整形外科、泌尿器科、歯科口腔外科が主な診療科で、消化器外科は内視鏡による検査・治療も行い、胃がん、大腸がん、私の専門でもある食道がんなどの早期発見と治療に努めています。整形外科はリハビリテーション科と連携し、高齢の患者さんの骨折や関節疾患などの治療と回復をサポートします。

地域の医療機関や施設とはどう連携されていますか?

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大磯町や二宮町は神奈川県内でも高齢化率が高い地域で、当院の周囲にも高齢者施設が点在しています。そうした施設の利用者が体調を崩されて、当院の救急で治療を受けられることも多いため、各施設との定期的な連携会議を通して、入院可能な病床数など情報共有を進めています。高齢の患者さんのほとんどは複数の病気をお持ちですから、多様な診療科がある当院での入院は、施設や患者さんのご家族も安心されると思います。もちろん、地域の開業医の先生方との連携も密接で、ご紹介の患者さんにも迅速に対応しています。ただ、高齢になると治療を終えても自立した生活が難しいケースが多いため、当院では患者支援センターの2人の医療ソーシャルワーカー(MSW)が、患者さん・ご家族とご相談して、家庭での支援や施設への一時入所を助言するなど、退院後も考えたサポートを行っています。

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権藤 学司 院長

1983年弘前大学医学部卒業後、横浜市立大学附属病院脳神経外科に入局。2002年湘南鎌倉総合病院脳神経外科部長、脊椎脊髄センター長、副院長を歴任し、2024年より湘南大磯病院院長に就任。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。専門は脊椎・脊髄疾患、脳卒中、頭部外傷など。

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