病院長メッセージ( 藤田医科大学 岡崎医療センター) | 病院・総合病院・大学病院を探すならホスピタルズ・ファイル

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藤田医科大学 岡崎医療センター

24時間365日体制の二次救急医療、低侵襲な急性期医療の提供をめざす大学病院

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守瀬 善一病院長
Zenichi Morise

プロフィール1987年慶応義塾大学医学部卒業。消化器外科の中でも肝胆膵領域が専門。肝がんの治療に腹腔鏡下による肝切除を取り入れ、化学療法など他の治療法を組み合わせることで、体への負担を軽くする治療を実践してきた。藤田医科大学一般外科学講座主任教授を経て、2020年4月、藤田医科大学岡崎医療センター病院長に就任。日本外科学会外科専門医。日本消化器外科学会消化器外科専門医。

救急医療と手術、がん治療で地域医療に貢献

JR岡崎駅から南西に徒歩15分。岡崎小学校の西側に、2020年4月、「藤田医科大学 岡崎医療センター」が開院。400の病床と24の診療科を備えた同院は、岡崎市、幸田町で長い間、課題とされてきた救急医療、急性期医療の充実に寄与するものと期待を集める。病院長に就任した守瀬善一先生は、これまで藤田医科大学一般外科学講座主任教授として消化器領域の診療、研究、人材教育を担い、特に内視鏡手術で豊富な実績を持つことで知られる。新病院のオープンに際し、「岡崎周辺の患者さんに、大学発の質の高い、体に優しい医療を提供し、すべての人々が安心して暮らせる街づくりに貢献したい」と決意を語り、病院開設の背景となった岡崎市・幸田町の地域医療の現状、新病院の役割と藤田医科大学のめざす医療や得意分野、今後の展望などを、わかりやすい言葉で丁寧に説明してくれた。(取材日2019年12月20日/情報更新日2020年4月27日)

藤田医科大学が岡崎に新病院を開設する経緯をお話しください。
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岡崎市と幸田町からなる西三河南部東医療圏は、今後20年間は高齢者人口の増加が予測されていますが、急性期の医療体制は十分ではありませんでした。救急医療に関しては、三次救急施設である岡崎市民病院が一次から三次救急まで受け入れざるを得ないような状況で、受け入れられなかった患者さんは安城市や西尾市など周辺地域の病院に搬送される率が高いと指摘されています。また、愛知県全体と比較しても、当地域の手術入院は少ない傾向があり、特に救急医療と急性期医療の体制強化が課題となっていました。そうした課題を解決するために岡崎市と藤田医科大学が協議を重ね、この地に新病院を建設することになったのです。当院がしっかりと二次救急を担当することにより、地域内で医療を完結することが可能になると考えています。また、藤田医科大学としても、卒業生が臨床経験を積み、活躍する場が増えることで、さらに医療の質を高めることができるでしょう。

岡崎医療センターの役割と特徴について詳しく教えてください。
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24時間365日体制で二次救急患者を受け入れることが、第一の役割です。さらに手術やがん治療などにも積極的に取り組みます。外来は、地域の医療機関からの紹介に対応する専門の外来が中心です。そのために、急性期の一般病床400床のうち、ICU10床、HCU30床、手術支援ロボット、放射線治療装置、外来化学療法室、ハイブリッド手術室、PET-CTなど専門性の高い設備機器をそろえました。外来部門は1階に集約し、重症者の緊急手術に対応できるよう救急科外来から手術室、集中治療室フロアへの直通エレベーターを設置するなど、迅速な治療を可能にする機能も備えています。当院は岡崎駅から南西方向にあります。従来、この方面に住まわれる患者さんは、他地域の病院を受診されるケースが多かったようです。当院がこの地域の急性期医療をカバーすることにより、住民の方々が安心して暮らし続けられる街づくりに貢献できると思います。

岡崎医療センターの強みは何でしょうか?
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豊明市の藤田医科大学病院をはじめ、藤田学園の関連施設全体から支援が受けられることでしょう。藤田医科大学の得意分野は低侵襲な医療、つまり患者さんの体にかかる負担をできるだけ少なくしながら治療することです。また、リハビリテーションも得意分野ですから、簡単にいえば、早期の退院と社会復帰をめざす医療ですね。これを実現するのがオール藤田のネットワークです。藤田グループから医師や看護師などの人材、設備や機器を扱う技術や資金が提供されるほか、電子カルテも関連病院で共有します。例えば、当院と藤田医科大学病院の医師は、互いに患者さんのカルテを見ることができます。近い将来、5G回線でつなげば共同でカンファレンスを開き、治療内容を検討することが可能です。もっと進歩すると、特殊な技術が必要な手術では、豊明からロボットを遠隔操作し、患者さんは岡崎に入院したまま手術を受けるなどということも可能になっていくでしょう。

地域の医療機関とも連携体制を築いていくのでしょうか。
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そのとおりです。当院だけでできることには限界があります。特に高齢者が入院した場合は、急性期の治療は終わったけれど、まだ家に帰れない方が多数発生してきます。そのような患者さんが急性期病院に残っていると、次の救急患者さん、手術予定の患者さんが入れなくなります。治療後の患者さんを、当院のような急性期病院、リハビリを行う回復期・慢性期の病院、外来・在宅診療を行うクリニックや訪問看護・介護事業所などが協力して診ていく「地域包括ケア」といわれる体制づくりが重要です。別の病院や施設、自宅に移ってからも、調子が悪くなったら当院に入院できますし、何度も行ったり来たりできますから、ご安心ください。地域全体でこのようなシステムを築くために当院は積極的に地域の医療機関・介護事業所と連携していきます。低侵襲医療と急性期のリハビリを得意とする当院は、地域包括ケアシステムの中でも核になれると自負しています。

最後に、地域住民、読者へのメッセージをお願いします。
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先ほども触れましたが、当院がめざしているのは、患者さんの体にかかる負担をできるだけ抑えながら治療する低侵襲医療です。わかりやすい例でいえば、内視鏡手術やロボット支援手術、放射線治療などをうまく活用し、そうした治療の直後からリハビリを行い、早期退院を実現し、その後は地域のネットワークで患者さんの生活を支えていきます。医師をはじめとする医療スタッフは、そのような方針に沿って、救急医療、低侵襲医療に精通した人材を集めました。また、開院前から地域の医師会、市民病院をはじめとする地域内の病院、クリニックの先生方との話し合いを重ね、密に連携することに対して共通の意識が生まれていると思います。今まで藤田医科大学病院で岡崎から来た患者さんも診療していましたが、多くの患者さんが新病院に期待しておられました。三河エリアで誕生する大学病院として、皆さんの期待に応えられるようスタッフ一同、努力していきます。

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