全国の頼れる病院・総合病院・大学病院を検索
病院・総合病院・大学病院7,983件の情報を掲載(2024年4月19日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 足立区
  4. 五反野駅
  5. 医療法人社団新潮会 足立慶友リハビリテーション病院
  6. 松本 慈寛 院長

医療法人社団新潮会 足立慶友リハビリテーション病院

(東京都 足立区)

松本 慈寛 院長

最終更新日:2021/12/20

MainMain

多様な整形外科分野の治療と回復支援に強み

足立区五反野駅近くに2019年に開設された「足立慶友リハビリテーション病院」。整形外科とリハビリテーションを通じて、患者の体の動きや機能を回復・向上させ、地域の健康づくりをめざす病院。同院のビジョンに「また行きたくなる」を含めているように、院長の松本慈寛先生は「患者の実体験などを通じて、『何かあったらこの病院に』と信頼を深めていただくことを大切にしています」と話す。そのために、治療による変化が実感できるような適切な医療、医師やスタッフの丁寧な対応、居心地の良い院内環境など、患者とその家族が満足できる医療の実現に努めてきたのだそう。2020年10月には地域包括ケア病床を16床開設し、一般病床と合わせて55床と小規模の病院ながら、専門的な手術や長期的なリハビリテーションなど地域の医療ニーズに幅広く対応している。「将来的には患者さんの体の機能だけでなく、心のケアも十分にできる体制をめざしたいですね」。麻酔科の医師で、大学病院では緩和ケアにも取り組み、僧侶への修行も積んだという松本院長に、同院の特色やリハビリテーションの強み、地域医療への思いなどを詳しく聞いた。(取材日2021年10月25日)

どのような特色、地域での役割を持つ病院なのでしょうか?

1

当院は整形外科とリハビリテーション科、手術や痛みの緩和に必要な麻酔科で構成され、多職種連携のチーム医療で、患者さんの運動機能の回復・向上と退院後の自立した生活を目標に診療しています。診療内容は体の各所の痛み、首・腰の脊椎分野、股関節・膝関節・肩関節の関節分野、手の外科、足の外科と、整形外科分野を広くカバーしている点が特色。股・膝・肩それぞれの人工関節置換術をはじめ、頸椎部分を除いて各分野の専門的な手術にも対応しています。また、全国的に見ても貴重な足関節の関節鏡手術、バレリーナの足の外来診療を得意とする医師も在籍し、患者さんは海外からもおみえになります。さらに一般病床39床と地域包括ケア病床16床の組み合わせで、専門的な手術のための入院、重い病気・ケガからの回復をめざした入院リハビリテーション、日常生活での悩み・つらさを軽減する治療など、地域の多様な医療ニーズに応えています。

年齢や症状など、どのような方が受診されていますか?

2

手術を受けられるのは70代以上の方がほとんどですが、骨折の治療などは年齢を問わずで、幅広い年齢層の患者さんが当院を受診されています。当院の外来は基本的に完全予約制のため、同じ医療モールにあるクリニック「足立慶友整形外科」からのご紹介も多いですね。同クリニックとは、専門的な手術や入院での集中リハビリテーションが必要な患者さんを当院が診るよう連携を図っています。当院は最大60日の入院が可能な地域包括ケア病床を備え、計画的なリハビリテーションでご自宅や施設での生活に戻るための回復支援を行っています。このため近隣のクリニックからも手術のご相談をいただくほか、地域の中核病院からは術後の長期リハビリテーションが必要な患者さんのご紹介もあります。さらに、在宅療養中の患者さんの一時入院にも対応し、ご自宅で介護を続けるご家族をサポートする役割も担っています。

こちらで行うリハビリテーションの特色を教えてください。

3

医師、看護師、理学療法士、作業療法士、管理栄養士、MSW(医療ソーシャルワーカー)が連携して、患者さんがご自宅や施設である程度自立した生活が送れることを目標に、適切な治療とリハビリテーションを提供します。週1回の退院支援カンファレンスには各部門のスタッフが参加。退院までの機能回復に課題がある患者さんへの対応を入念に話し合うほか、回復に必要な栄養管理は医師と管理栄養士、自宅での療養環境は理学療法士・作業療法士とMSWなど、それぞれの専門性を生かした個別ミーティングも随時行います。また、退院後の患者さんの生活には、ご家族のサポートやご自宅の環境も関わるため、必要に応じて理学療法士などが患者さんのご自宅を訪問。屋内の手すりや介護支援機器の導入などをご家族と相談して、退院した患者さんとご家族が無理せず暮らせる療養環境の整備も行います。こうした多職種連携のサポートは当院の強みの一つと考えています。

開院されてからこれまでの感想をお聞かせください。

4

当院のオープン前に開催した内覧会には2日間で1万人近くの方がおみえになり、皆さんの期待の高さに驚きました。当初は近隣の病院からのご紹介は週に数人ほどでしたが、最近は全身麻酔による手術への対応が増えています。そういったことから、地域のニーズにマッチした医療を提供できているのではと手応えを感じています。患者さんにより良い医療が提供できるよう、当院と連携する「足立慶友整形外科」と協力してスタッフの教育にも力を入れてきました。例えばスタッフが業務に役立つ勉強会に参加できるよう後押しし、その成果を院内で発表してもらうことで、スタッフ全員の知識・技術の向上につなげています。また、職種間のコミュニケーションも盛んで、普段の情報交換はもちろん万一のトラブルもすぐに伝え合い、医療安全を守れるよう努めています。

最後に地域の方にメッセージをお願いします。

20211119 5

当院のビジョンに、“また行きたくなる”という言葉を盛り込んでいます。病気やケガでご不安なときに「ここなら安心して受診できる」「あの医師に診てもらいたい」と、信頼していただける病院をめざしています。骨折、足腰の痛み、関節可動域の障害などは、軽度でも日常生活のクオリティーを低下させ、健康寿命を縮める要因にもなりかねません。そうした痛みや障害のある方にはなるべく早く受診いただきたいですね。手術が必要な方ばかりでなく、リハビリテーションによる筋力の向上、姿勢の矯正などからのアプローチが適している方もいらっしゃいます。また、当院のリハビリテーションは入院患者さん一人ひとりの症状や体力に合わせて、例えば運動療法の時間を通常より短くし、1日に行う回数を増やすなどの調整も可能です。もちろん通所でのリハビリテーションも行っていますから、まずは気軽にご相談いただければと思います。

Main

松本 慈寛 院長

2009年北里大学医学部卒業後、同大学病院で研修。同大学医学部麻酔科に入局し、大学病院で手術麻酔、集中治療室、緩和ケア、ペインクリニック、産科麻酔など多様な麻酔科の業務に従事。関連病院でも診療経験を積む。そうした中で、死を意識した患者の心を宗教的な面でも支えたいとの思いを強め、医師を続けながら僧侶として世界三大苦行を行った経験を持つ。2019年から現職。日本麻酔科学会麻酔科専門医。

access.png