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社会医療法人社団正志会 葛飾リハビリテーション病院

(東京都 葛飾区)

永島 正一 院長

最終更新日:2020/11/25

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葛飾区の回復期リハビリテーションを担う

常磐線の亀有駅から徒歩約12分、京成バスの亀有中学校停留所より徒歩約2分の立地にある「葛飾リハビリテーション病院」は、回復期リハビリテーションを専門とする病院だ。「医療が発達する中、急性期医療を脱した患者さんがいかに早く社会復帰するかが問われています」と語るのは院長の永島正一先生。高齢化の進む中、急性期の治療を終えた後の患者の受け入れ先不足も指摘される中、よりスムーズな自宅や社会への復帰をめざす回復期リハビリテーションへのニーズと期待は高まる一方だという。そんな中、脳卒中など脳疾患による重症患者の受け入れも積極的に行っているという同院は、在宅復帰を目標に退院後の生活を見据えた手厚いサポートに努める。「下町人情あふれる亀有ならではの、コミュニケーションを大切にした心の通う医療を提供していきたい」と語る永島院長に、スタッフと連携して行う集中的なリハビリテーションのことから、専門性の高い外来のことまで、じっくり聞いた。(取材日2019年12月12日)

まずは病院の概要と地域における役割についてお聞かせください。

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当院は2016年の開院以来、回復期の患者さんが少しでも早く自宅や社会に復帰できるよう、専門スタッフによる集中的なリハビリテーションで地域医療へ貢献してきました。葛飾区の回復期リハビリテーションを担う病院としてスタッフの志も高く、重症患者さんであっても社会復帰をめざしていただけるようサポートに尽力しています。近隣の急性期のみならず、都心の急性期病院からの問い合わせも年々増えてきていますが、当院の83床は常にほぼ満床で、ベッドが空くのをお待ちいただくことも多い状態です。それだけ回復期リハビリテーション病院のニーズがあるということですが、できることなら1人でも多くの患者さんを受け入れたいというのが医療者としての本音。リハビリテーションは早期に行えば行うほど良いので、患者さんがより早く在宅復帰できるよう、さらに医療の質を高めていきたいと思っています。

専門家による集中的なリハビリを行っているそうですね。

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当院では理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など多種にわたる専門スタッフが、一人ひとりの患者さんの状態や退院後の生活を見据えた独自のプログラムを作成し、1日最大3時間の集中的なリハビリテーションで身体機能や言語機能、嚥下機能の回復、QOLの向上をめざしています。広々としたリハビリテーション室では、超音波治療器や電気刺激装置、自転車型運動器具、筋力回復を目的とした器具などを用い、機能訓練や日常動作訓練を実施。さらに屋外歩行や買い物、料理などの家事動作の訓練を行い、退院後の日常生活を支援します。それ以外の時間も日中はベッドから離れたデイルームでお過ごしいただくなど、365日リハビリテーションを提供できるような体制を整えています。スタッフも近隣に住む人が多く、あいさつに始まる地元の話題など、コミュニケーション重視の心の通う医療を大切にしながら、1日も早い自宅復帰をめざしています。

スムーズな在宅復帰に向けて工夫していることを教えてください。

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患者さんがスタッフに支えられながら歩けるまになった様子を見たご家族は、本当に驚かれます。しかし、いざ退院が見えてくると、退院後の生活がどのようになるのか、家族だけで支えてけいるのかなど、さまざまな疑問や不安が湧いてくると思います。当院では入院直後からご家族と理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医師や薬剤師、管理栄養士、社会福祉士などの専門スタッフがチームを組んでカンファレンスを行い、退院後の生活に対する不安を取り除いていけるようサポートしています。また、退院が決まった場合は、スタッフがご自宅まで伺って退院後の住環境を確認の上、洗い物を含めた料理やトイレの使い方などの日常動作の訓練を行います。患者さん本人だけでなく、ご家族の方とも情報を共有し、退院後の生活に不安が残らないよう、きめ細かにフォローしています。

一般の外来診療にも対応されているのですね。

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開院当初は、「リハビリテーション病院」という名前から一般の外来患者は受けつけていないのではという印象を持たれた方も多かったようですが、当院の強みはリハビリテーションに特化しているだけではなく、リウマチ科や神経内科、整形外科、総合内科などの専門家がいることです。患者さんのクチコミでかなり広まってはきましたが、高い専門性をもつ医師の外来診療が地元で気軽に受けられるということをもっと多くの方に知っていただけたらうれしいですね。車いすでも乗車できる巡回バスも運行しておりますので、当院を退院した後も引き続きリハビリテーションを受けたいという方はもちろん、遠くの病院への通院が困難になったという方もどうぞお気軽にお立ち寄りください。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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リハビリテーションの目的は、以前のような日常生活を取り戻すこと。当院ではより質にこだわった医療を提供するために、人材育成にも力を入れています。スタッフが働きやすい環境を整えるとともに、一人ひとりが自分の役割を認識し、次にどう動くべきか自分で考え、行動できる病院にしていきたいと思っています。同時にリハビリテーションは本人やスタッフの努力だけでなく、ご家族の理解と協力も不可欠です。一昔前なら寝たきりを覚悟するようなケースでも、早期に適切なリハビリを受けることで、かなりの方がこれまでの日常生活に戻ることをめざせるということを、もっと多くの方に知ってほしいですね。これからもこの地域の皆さんに愛される病院をめざして努力してまいりますので、困った時はどうぞお気軽にご相談ください。

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永島 正一 院長

1990年日本医科大学卒業。東京都立墨東病院、2014年より平成立石病院、平成立石病院附属リリオクリニックで院長を務め、2016年より現職。日本整形外科学会整形外科専門医、日本リウマチ学会リウマチ専門医。学生時代から長らくラグビーの選手としても活躍し、「One for all , all for one」の精神でスタッフとともに地域医療に貢献。

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