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地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター

高度で専門的ながん医療の提供をミッションに掲げると同時に、患者目線の温かな医療を追求

都道府県がん診療連携拠点病院 がんゲノム医療連携病院

専門性の高い先進的ながん治療を提供
確かな実績で信頼される病院へ

大川 伸一病院長

大川 伸一病院長

1983年横浜市立大学医学部卒業後、1989年神奈川県立がんセンター入職。2016年より現職。日本消化器病学会消化器病専門医、日本肝臓学会肝臓専門医。消化器内科の医師として肝胆膵領域を専門に研鑽を積む。高度ながん医療の提供と同時に、不安を抱えた患者を温かく迎えるための明るい病院づくりに尽力する。

神奈川県内のがん医療発展を目的として開設された『神奈川県立がんセンター』。手術、放射線治療、化学療法において質の高い医療を実践しているだけでなく、病院内に臨床研究所を設け、がんの診断や治療に関する先進の研究開発にも携わっている。平成27年には放射線治療の一つである重粒子線治療の専門施設「i-ROCK(アイロック)」を開設、治療を開始。国内で重粒子線治療ができる施設はまだ多いとはいえないため、県外からも多くの患者が足を運んでいるという。
「当院が大切にしているのは、がん専門病院として多くの方が満足する治療提供です。医療スタッフと患者さんが信頼関係を築き、治療を受けていただく。そんな温かな医療を追求しています」と大川伸一病院長。
がんは2人に1人の割合で発病する恐れがある病気といわれている。今後も、がんに対する高度な医療の提供を使命とし、チーム全体で取り組んでいく。

 

特徴1 放射線治療 重粒子線治療

加藤 弘之先生

重粒子線治療部長
加藤 弘之先生

2001年群馬大学医学部卒業。群馬県立がんセンター、放射線医学総合研究所、ハイデルベルク大学、群馬大学重粒子線医学研究センターを経て2018年4月から現職。日本医学放射線学会放射線科専門医。国内の各施設において重粒子線治療の臨床利用や、重粒子線治療部の立ち上げに携わってきた、重粒子線治療のスペシャリスト。

同院に併設された重粒子線治療施設「i-ROCK」。各診療科との連携に強みを持つ

同院に併設された重粒子線治療施設「i-ROCK」。各診療科との連携に強みを持つ

患者の体に配慮し、生活の質を重視した治療の提供がi-ROCKのコンセプト

患者の体に配慮し、生活の質を重視した治療の提供がi-ROCKのコンセプト

先進の重粒子線治療施設を併設
低侵襲で高精度のがん治療が実現

放射線治療の中でも近年、特に注目を集めている「重粒子線治療」。同院は重粒子線治療ができる国内の施設のうちの一つとして、県内外から訪れる患者に先進のがん治療を提供。重粒子線治療は、従来の放射線治療では治療が困難とされる難治性のがんにも効果があるといわれており、低侵襲かつ治療期間が短い点も特徴だ。

放射線治療、手術、薬物療法の3つを柱とするがんの治療法。放射線治療の一つである重粒子線治療は、病巣だけに集中的に照射できる点が大きなメリットとされている。従来の放射線治療が正常な細胞を含む広い範囲に照射されてしまうのに対し、重粒子線は狙った範囲にだけ集中的に照射することが可能。ほかの放射線治療でも不要な部位に当てないよう技術革新が進んではいるものの、重粒子線はさらにその上をいく精度が期待できるといわれている。周りの正常な細胞を傷つけず、体の深い部分にあるがんだけに照射できることから、治療期間も短縮されたそうだ。重粒子線治療は、そのほかの放射線治療より細胞に与える力が強いため、これまで死滅させるのが難しかった肉腫や膵臓がんといった難治性のがんにも効果が期待されている。現在、同院で保険適用となるのは骨軟部腫瘍、前立腺がん、頭頸部のがんの一部。それ以外は先進医療として実施している。
国内で重粒子線治療ができる施設は多くなく、その中でもがんセンター併設の同施設が果たす役割は大きい。
「すでにがんは治療が難しい病気ではなく、いかに良く治していくかという時代。残念ながら現状すべてのがんが重粒子線治療の対象となるわけではありませんが、一人ひとりの患者さんを精密に診断し、重粒子線治療も含めた治療法の中から適切なものを提供できるのが当院の強みです」と加藤弘之部長。まだ進化の途上にあるといわれている重粒子線治療。同院はその技術をさらに高めていくことを病院全体に課せられた使命とし、治療技術の向上に尽力している。

i-ROCK(アイロック)

安全性に配慮して全室にCT完備
精度の高い治療をめざす

2015年に開設された重粒子線治療の専門施設。従来型の広い範囲に照射するブロードビームではなく、狙ったところだけに高い線量を当てることができるスキャニングビームに対応した先進機器を導入している。そのほか、4つある治療室のすべてにCTを設置。ピンポイントで照射ができる分、わずかでも位置がずれてしまうと正常な部位に当たってしまうため、照射前にはCTで3次元的に位置を確認する。がん病巣のみへの正確な照射を心がけている。

施設は患者がリラックスして治療を受けられるよう、ラグジュアリーな内装になっている

施設は患者がリラックスして治療を受けられるよう、ラグジュアリーな内装になっている

特徴2 外科手術 呼吸器外科(肺がん)

伊藤 宏之先生

呼吸器外科部長
伊藤 宏之先生

1993年横浜市立大学医学部卒業。横浜市立大学外科治療学教室、国立国際医療研究センター、横浜市立大学附属市民総合医療センターなどを経て現職。日本外科学会外科専門医、日本呼吸器外科学会呼吸器外科専門医。肺区域切除、気管支血菅形成などの肺機能温存手術を得意とし、正確でスピーディーな手技を心がける。人材育成にも力を注ぐ。

呼吸器外科チーム。1 日2回のカンファレンスでは、患者一人ひとりの病状について話し合う

呼吸器外科チーム。1日2回のカンファレンスでは、患者一人ひとりの病状について話し合う

若手医師をベテラン医師がサポートする指導体制で、質の高い医療を維持

若手医師をベテラン医師がサポートする指導体制で、質の高い医療を維持

高い技術力と緊密なチームワークで
神奈川県トップクラスの手術件数

質の高い外科手術を実践している呼吸器外科。年間483件(平成29年1月~12月)の手術件数という神奈川県でトップクラスの実績を有する。同院で行う高度な外科治療を支えるのは、研鑽された医師たちの高い技術力と、患者のわずかな変化も見逃さないチームの緊密な連携体制にある。

年々、増加の一途をたどる肺がん。同院の呼吸器外科には研鑽を積んだ医師が多数在籍しており、がんの手術治療に豊富な実績を持つ。中でも低侵襲手術に積極的に取り組み、全症例の約3分の2は内視鏡下手術を実施している。
もともと高齢の患者に多い肺がんにおいては、手術を終えた患者がスムーズに日常生活に戻れるよう、術後の回復を早めるためにできる限り傷口を小さく抑えた治療が求められるという。その一方で、必ずしも内視鏡下手術だけにこだわるのではなく、がんの根治性と患者のQOL(生活の質)を考えながら、開胸手術と組み合わせることも必要。肺の深い部分に位置するがんなど、病態によっては開胸手術の方が適している場合もあるため、患者にそれぞれの術式のメリット・デメリットを説明した上で、希望を踏まえた治療法を選択する。
「他院で切除不能と判断された患者さんでも、当院では可能だと判断して切除することがあります。これまで技術的に難しい手術を多く手がけていますので、ぜひご相談ください」と伊藤宏之部長。手術が必要かどうかを判断するため、呼吸器外科・呼吸器内科・放射線治療科・病理診断科での合同カンファレンスも開催している。
複雑な手術になればなるほど重要になるのが、合併症を防ぐためのケア。同院では患者の状態をしっかりと把握するため二人主治医制を採っているほか、朝・夕に情報共有のためのカンファレンスを実施。チームとして緊密な連携を取ることで、わずかな変化も見逃さずに対処できる仕組みを整えた。きめ細かいケアで患者の回復を支えている。

低侵襲手術

豊富な実績で難しい手術にも対応
術後の肺機能温存をめざす

難易度の高い手術に豊富な治療実績を持つ同科。特に術後の肺機能を温存するための「スリーブ切除」は、血管や気管支を一度切り離し、病変を切除してから再度つなぎ合わせるという複雑な手術で、これまでに数多く手がけているという。低侵襲の内視鏡下手術はもちろん、開胸手術の場合でも筋肉を切断せずに温存する工夫や、肺の一部だけを切り取る肺区域切除など、患者の体への負担を少しでも減らす治療を心がけている。

肺の全摘出に比べて機能が温存できるスリーブ切除は、高度な技術力が要求される

肺の全摘出に比べて機能が温存できるスリーブ切除は、高度な技術力が要求される

特徴3 外来治療 がん薬物療法

酒井 リカ先生

院長補佐/腫瘍内科部長
酒井 リカ先生

1989年佐賀医科大学医学部卒業。横浜市立大学附属病院、神奈川県立がんセンター勤務後、茅ヶ崎市立病院、藤沢市民病院、横浜市立大学附属市民総合センターを経て2011年から現職。日本内科学会総合内科専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医、日本血液学会血液専門医。造血細胞移植の治療で移植医療にも携わる。

外来・病棟の看護師、医療ソーシャルワーカーの連携で患者の社会復帰を支援

外来・病棟の看護師、医療ソーシャルワーカーの連携で患者の社会復帰を支援

副作用やセルフマネジメントについての情報提供を行う個別指導も実施

副作用やセルフマネジメントについての情報提供を行う個別指導も実施

通院治療が可能ながん薬物療法
確実かつ満足度の高い医療をめざす

がん治療の3本柱の一つである薬物療法は、近年著しい進化を遂げている。そうした日進月歩の分野において、腫瘍内科では専門的ながん薬物療法を広く展開。日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医が在籍する点や、60床ある外来化学療法室で通院治療を行う点も、がん治療を手がける医療機関としての大きな強みといえる。

これまで抗がん剤による治療のイメージが強かったがん薬物療法だが、ここ10年、20年で同分野は大きく発展を遂げており、新たな治療法が生まれ続けている。現在、同院では抗がん剤に加えて、がん細胞の増殖のメカニズムに働きかける効果を持つ分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬などを用い、専門知識を持った医師が広い意味でのがん薬物療法を担当。専門医が10人在籍し、分野の進歩に高い知識と技術で対応している。すでに製剤になっているものだけでなく、臨床試験段階の新薬まで幅広く扱う。
「がん薬物療法ではほかの診療科との連携が欠かせません。原発不明のがんや希少がんに対しては、各診療科の医師たちを集めた『キャンサーボード』を開き、さまざまな意見を考慮して治療方針を決定しています」と酒井リカ部長。診療科の垣根を越えて適切な治療法を検討することによって、患者にとってベストながん治療の提供をめざしているという。緻密な診断のもとで薬物療法を行う同科は、薬の副作用についても理解が深いことから、治療中の患者の全体的なマネジメントをしていく役割も担っている。
初回で副作用が出やすい薬は入院治療から始めるが、多くは通院での治療が可能。医師、看護師、薬剤師がチームとして連携を取りながら安全で確実ながん薬物療法をめざすとともに、病院全体としてもワーキンググループや勉強会を開催するなど、常にがん薬物療法の専門性を高める努力を続けている。同院は国立がん研究センター中央病院と連携する、がんゲノム医療連携病院の指定を受けており、今後はゲノム医療にも取り組んでいく予定だ。

外来化学療法室

通院での化学療法をサポートする
緊急時のホットラインを開設

通院治療を行う外来化学療法室では、多くの患者に対応するため、ベッドを60床に増床。2017年には延べ2万件を超すがん薬物療法が行われた。がん薬物療法を専門とする医師と専任の看護師が22人、薬剤師2人が連携を取りながら治療にあたる。患者が帰宅した後の体調不良にも対応するため、外来科学療法室の直通電話で専門薬剤師や看護師につながるホットラインを開設するなど、いざというときにも頼れる体制を整えている。

広々とした空間にゆったりと並ぶベッド。1日に100人以上の患者が訪れるという

広々とした空間にゆったりと並ぶベッド。1日に100人以上の患者が訪れるという

特徴4 リハビリテーション

水落 和也先生

リハビリテーション科部長
水落 和也先生

1982年横浜市立大学医学部卒業。神奈川リハビリテーション病院、ニューヨーク大学ラスク・リハビリテーション医学研究所へ留学。横浜市立大学附属病院リハビリテーション科部長、准教授を経て2016年より現職。日本リハビリテーション医学会リハビリテーション科専門医。がんリハビリテーションの理解を高めていくことが使命。

退院後の日常生活を想定して、身体機能の回復をめざしたリハビリテーションを実施

退院後の日常生活を想定して、身体機能の回復をめざしたリハビリテーションを実施

がん治療に伴う機能障害に対応
専門スタッフがきめ細かくケア

より充実のがん治療を提供するべく、平成28年4月に開設されたリハビリテーション部門。がん治療において発生した身体機能の不調や障害を改善するべく、さまざまな角度からリハビリテーションを提供する。専門スタッフによる手厚いサポートを特徴とし、患者一人ひとりの快適な社会生活への復帰をめざしている。

がん治療が進歩したことで、「がんと戦う」から「がんとともに生きる」時代となった昨今。しかしながら、がん自体による、あるいは治療によって身体機能に影響が出るケースは少なくないため、機能改善に向けた術後のリハビリテーションの必要性は高い。例えば肺がんの手術後に肺活量が低下して息切れする、乳がんの手術後に肩が上げにくくなるなど、手術治療による機能障害や、化学療法の副作用で手足がしびれるなどの症状が出る患者は多い。
「日常生活に支障を来す症状にお困りの患者さんを支えるのがリハビリです。がん治療では特に精神的な落ち込みを感じる方が多いため、医療スタッフが患者さんとしっかり関わる必要があります」と水落和也部長。
少ない人員ながらも手厚いリハビリを提供する同科。頭頸部のがんによく見られる飲み込みの障害は、そのほかのがんでも栄養状態の悪化や筋力の低下、化学療法により味がわからなくなることで起こる場合があるため、言語聴覚士が回復をサポート。障害が引き起こされる状況を患者本人や家族に知ってもらうことをリハビリの第一歩としている。飲み込めないからといってそのままにしておくと、さらに機能が衰えてしまうため、少しずつトレーニングすることを重要視。肝臓や膵臓、食道がん、膀胱がんなど手術時間が長いものは、一定のポジションで体が固定されることから、術後に腰や背中の痛みを訴える高齢者は多いという。早い回復には早期からのリハビリが必要となるため、手術の翌日にはトレーニングを開始する。退院後、必要な患者には外来でのリハビリも実施している。

チーム医療

各専門職がチームでサポート
術前・術後の不安に寄り添う

リハビリテーションを専門とする医師の指導のもと、理学療法士5人、作業療法士2人、言語聴覚士2人による体制で手厚いサポートを提供。スムーズにリハビリに取り組めるよう、手術前に担当スタッフが患者のもとを訪ね、トレーニングの流れを説明していることも、工夫の一つだ。成果を出せるようトレーニングに励み、リハビリをやりがいにする患者もいるという。病院に行くことを楽しみにする患者の姿を、スタッフは日々の原動力にしている。

各種専門スタッフがそろっているため、チームとして質の高いリハビリテーションの提供が可能

各種専門スタッフがそろっているため、チームとして質の高いリハビリテーションの提供が可能

 

アピアランスサポートセンター

誰にも言えなかった悩みを打ち明けることができた、相談しやすかったなどと言ってもらえるよう、スタッフが日々心を尽くして対応している。がんを治療しながらも、少しでも前向きな気持ちで毎日を過ごしてほしい、という思いに満ちた部署だ

誰にも言えなかった悩みを打ち明けることができた、相談しやすかったなどと言ってもらえるよう、スタッフが日々心を尽くして対応している。がんを治療しながらも、少しでも前向きな気持ちで毎日を過ごしてほしい、という思いに満ちた部署だ

患者が「自分らしく」過ごせるように
外見に関する悩みの相談窓口を開設

がん治療による脱毛や肌の黒ずみ・くすみ、術後の傷痕など外見に変化が現れるケースは少なくないそうだ。社会生活に影響を及ぼすこともあるため、深刻な悩みを抱える患者は多いという。そうした患者や家族の相談窓口として開設された、アピアランスサポートセンター。「いつから髪の毛が抜けるのか」「治療で肌が敏感になった」「眉毛やまつげが薄くなり顔の印象が変わった」「どんなウィッグを準備すれば良いのか」「爪が弱くなった」といった利用者一人ひとりの悩みを聞きながら、肌をケアする適切な方法やウィッグの選び方、気になる部分をカバーするメイクの工夫など、専門スタッフが具体的な解決策を見つけるサポートを行っている。個別の相談に対応するほか、メイクのセミナーをはじめとした講習会なども定期的に開催。あらゆる角度から、患者が「自分らしく」過ごすための支援に尽力しているという。受付時間は平日の9時~17時で、予約なしの面談も可能。電話での相談も受けつける。女性はもちろん、男性の気軽な相談も呼びかけている。

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