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湘南慶育病院

(神奈川県 藤沢市)

鈴木 則宏 院長

最終更新日:2023/02/22

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街のシンボルになるような病院をめざす

自然豊かな藤沢市遠藤で、市が推進する「健康と文化の森」構想による町づくりの中核施設として地域医療の中心を担っているのが「湘南慶育病院」だ。豊富な診療科と部門、専門分野に特化した外来に加え、一般急性期と回復期リハビリテーション、地域包括ケアの病棟を備えることで、急性期から回復期、慢性期まで、どの時期の患者にも対応できる体制を整えている同院。鈴木則宏院長は、これまで慶應義塾大学医学部で教授を務めてきた脳神経内科のスペシャリストで、同院でもその豊富な経験を生かし、まだ新しい病院の基礎を固めながら、隣接する慶應義塾大学と連携しての研究も推進。それを地域に還元することで、「私たちの町には、この病院があるんだというように愛される病院にしていきたいですね」と話す。そんな鈴木院長に、同院のことについて詳しく話を聞いた。(取材日2023年1月17日)

初めに病院の概要を教えてください。

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当院は、藤沢市の「健康と文化の森」構想による町づくりの中核施設として2017年に開院しました。内科や外科、整形外科、脳神経内科などを中心に、ないのは小児科と産婦人科、脳神経外科くらいで、急性期から慢性期までほとんどの病気をカバーできるような診療体制を整えて、地域の皆さんにちょっとした体の不調なども気軽に相談していただけるようなハードルの低い病院をめざしています。シームレスな医療の提供を念頭に力を入れており、救急を含む一般急性期病棟に加えて回復期リハビリテーション病棟と地域包括ケア病棟の3種類に病棟を備え、いろいろな患者さんのさまざまなニーズに応えられるようになっています。また、地域の医師会とも協力して、健診業務や予防接種などにも参加しています。開院から5年がたち、当初は大きな病院ということで皆さまのなじみもなかったのですが、現在は地域にだいぶ根づいた病院になってきていると感じています。

力を入れていることは何ですか?

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当院の根幹は回復期リハビリテーションで、230床の病床のうち150床を占めています。リハビリテーションでは、先進の機器も導入して高いレベルを維持していると自負しています。中でも、積極的に進めているのがオンラインリハビリテーションです。現在は新型感染症の影響や、在宅療養中などで通院できない患者さんがいますが、そういう家庭とオンラインで結んで、在宅でリハビリをしてもらうのです。これは、脳卒中の後遺症や骨折などの患者さんに加えて、パーキンソン病の患者さんのリハビリテーションの場が少ないということでニーズがあり、当院でも実際に行っています。もう一つは、車の運転です。回復期リハビリテーションを受けている患者さんには、社会復帰にあたって車の運転を希望する人も少なくありません。リハビリテーションのための教習所はありませんから、当院では、土日の駐車場を使って運転のリハビリテーションを行っています。

ほかに力を入れていることはありますか?

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脳神経内科は、私を含めて常勤医師が3人と非常勤医師が慶應義塾大学から4人来ていて、特に頭痛の治療や脳卒中の再発予防、パーキンソン病の診療を行っています。頭痛の治療では、最近は新しい薬の登場など進化していますが、当院も積極的に取り入れています。また、パーキンソン病など神経難病の患者さんにはレスパイト入院のニーズがあり、当院では地域包括ケア病棟で対応できるという、普通の急性期病院とは違うメリットがあります。整形外科では常勤医師が3人いて、それぞれ専門があります。特に脊椎疾患と膝関節の治療に力を入れており、変形性膝関節症の手術は多く行われています。さらに、当院では転院する必要なくリハビリテーションを含めて最後までしっかり治療ができるのも特徴です。ほかに、物忘れの症状に特化した外来では、脳神経内科の医師と精神神経科の医師が担当していて、異常行動や社会的な問題がある重症の患者さんにも対応しています。

病院を運営する上で心がけていることを教えてください。

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開院から5年ですが、ここに至るまでは病院を軌道に乗せること。かたちをしっかりと固めることに頑張ってきました。次の5年間は中を固めること。具体的には職員の多職種連携と患者さんへの対応です。診療や看護などが多忙になると、どうしても言葉遣いが荒くなったり、対応が悪くなったりします。ですが、どんな状況でも患者さんファーストで、思いやりを持って接することができるようにしていきたいのが一つ。多職種連携は、これまでは医局や看護部、リハビリテーション部、事務部という部署内の連携で精いっぱいでしたが、これからは職種を超えた一つのチームで連携プレーができるようにしていきたい。そして、これらのことを実現するために必要なのが、職員の働きがいです。患者さんに良くなってもらって、帰ってもらうのは医療人としては一番大事ですが、その中でそれぞれがやりがいや充実を感じることができる。そういう職場にするのが大きな目標です。

最後に、今後の展望を教えてください。

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5年間で皆さまのニーズにある程度は応えられるようになってきましたが、24時間体制で患者さんを受け入れられるようにするなどさらに充実させ、それと同時に地域の健康増進に貢献したいです。神奈川県では未病というスローガンを出しています。当院では健診や人間ドックも行っていますので、それらを通じて病気の早期発見と早期治療に力を入れていく考えです。さらに当院は、慶應義塾大学と連携して、医師も関わりながらさまざまな研究を行っており、そういうことも地域の皆さんに還元したいと思っています。この辺りはまだ開発中で緑の多い場所ですけど、いずれは電車も延伸してくる計画もありますし、そうなるといずれはこのエリアの中心となる場所になるでしょう。その中で、病院は楽しいところではありませんが、街の中心となる、シンボルになるような存在。「私たちの町にはこの病院があるんだ」というように、愛される病院にしていきたいですね。

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鈴木 則宏 院長

1977年慶應義塾大学卒業。1981年同大学院修了。1989年スウェーデンのルンド大学大学院卒業。静岡赤十字病院、水戸赤十字病院、北里大学医学部内科学診療教授、慶應義塾大学医学部内科学教授、慶應義塾大学病院副院長などを経て、2018年より現職。慶應義塾大学名誉教授。日本内科学会総合内科専門医、日本神経学会神経内科専門医。医学博士。

自由診療費用の目安

自由診療とは

【人間ドック】
・内視鏡コース:5万2800円(税込)※鎮静剤をご希望の場合は、別途2200円の追加料金がかかります。
・バリウムコース:4万8400円(税込)

【脳ドック】
・基本コース:4万9500円(税込)
・プレミアムコース:6万6000円(税込)

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