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社会医療法人 さいたま市民医療センター

(埼玉県 さいたま市西区)

百村 伸一 病院長

最終更新日:2020/11/25

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幅広い役目を担い人々の健康と命を守る

さいたま市西区において、地域の急性期医療を担っているのが「さいたま市民医療センター」だ。さいたま市が設立し、市内の4つの医師会が共同で運営にあたる公設民営型の病院である同院は、内科や外科、小児科などをはじめとする多彩な診療科と回復期リハビリテーション病床を含む340床を備えることで小さな子どもから高齢者までの地域に必要とされる幅広い医療ニーズに対応。小児を含む救急医療と総合診療、高い専門性の両面から診療にあたる内科、オールラウンドに対応する外科、がん診療に力を入れるほか、地域医療支援病院や災害拠点病院の役目も担うことで、地域の人々の健康と命を守っている。そんな同院の病院長に2020年4月に就任した百村伸一先生に、同院のことや地域医療への取り組みなどについて話を聞いた。
(取材日2020年8月20日)

まず初めに、貴院の紹介をしていただけますか?

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当センターは、開院から11年目を迎えた公設民営の病院で、建物などの設備はさいたま市がつくり、さいたま市の大宮医師会と浦和医師会、さいたま市与野医師会、岩槻医師会の4つの医師会が共同で運営しています。ですから、民間の病院にはなりますが、形としては社会医療法人で非常に公的な性格が強い病院であり、公立の病院の機能をある程度、補完する役割を担っています。また、災害拠点病院になっているので、災害時には中心的な役割を果たす必要がありますし、がん診療にも力を入れています。さらには、地域医療支援病院ですので、地域の開業の先生方とも連携を密にして、紹介をしていただいた患者さんの治療が終われば、もとのかかりつけの先生に診てもらえるようお返ししています。基本的に急性期病院ですが回復期リハビリテーション病棟も備えるなど、地域の医療ニーズに広く対応する体制を整えています。

特徴は、どんなところでしょうか?

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当センターの使命の一つとして、救急医療があります。二次救急に対応しており、当センターは医師の人数が80人に満たない規模ですが、総合診療部門が中心となり各科の協力のもとに救急搬送を受け入れています。また、小児救急にも対応しており、さいたま市内の小児救急の患者さんの半数近くを受け入れています。次に、外科系の診療があげられます。ヘルニアや虫垂炎などのよくある病気の手術から、腹腔鏡を使った専門性の高い手術にも対応しています。脳神経外科では、外傷に加え血管内治療も救急部と連携しながら積極的に受け入れています。整形外科では、外傷に加えて人工関節などの手術にも取り組んでいます。それ以外にも泌尿器科や皮膚科、耳鼻咽喉科など、すべての診療科がそろっているわけではありませんが、さいたま市民の健康と命を守るという理念のもとに、われわれのできることを最大限にやっていこうということで頑張っているところです。

ほかに、力を入れて取り組んでいることはありますか?

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研修医の教育にも注力しています。私たちの研修理念は「深い人間性に基づいた、優れたプライマリケアの臨床能力を身につけた医師を養成すること」です。将来どの専門に進むとしてもジェネラリストとしての理念を貫くことができる医師になれるような初期臨床研修医の育成を心がけています。後期研修についても同様です。もう一つは、私の専⾨の循環器です。⾼齢化に伴い⼼不全が⾮常に増加することを心不全パンデミックともいいますが、⾼齢の⼼不全の患者さんは、さまざまな合併症を持ち、⼼不全の治療だけをしても退院することができません。このような問題に対処するには、地域の先生方や介護施設や⾏政など多職種が協力し、地域ぐるみでの包括的な取り組みが必要です。地域の医療機関と協力して連携パスや患者手帳を作成し、容体が急に悪くなったときは病院で受け⼊れ、退院したらクリニックの先生に診ていただけるシステムづくりに取りかかっています。

病院を運営する上で心がけていることはありますか?

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今、お話した高齢者の心不全の話ともつながりますが、さいたま市は、人口が増加している一方で高齢化が進んでいますし、当センターに入院している患者さんも高齢の方が非常に多くいらっしゃいます。そういう方のほとんどは、いろいろな合併症がありますので、単に入院の原因となった病気を治療するだけでは、なかなか退院できないんですね。ですから、そういう患者さんに対しては、一つの診療科に収まらずに各部署が力を合わせて診療にあたり、さらにはリハビリテーションも受けていただいて元気になって退院していただけるようにすること。さらには、病気を診るだけではなく、特に高齢の方の場合は家庭の状況や家族構成など、患者さんを取り巻く環境も考慮しながら退院に持っていく必要がありますので、介護保険も含めたいろいろな医療資源も活用しながら、患者さんをトータルで診ていくことを大切にしています。

今後の展望とメッセージをお願いします。

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まず、無菌室が新たに完成しました。血液内科については、自治医科大学と連携しながら治療を行っていますが、無菌室ができたことで、更に精密さが求められるような治療ができるようなると非常に期待しているところです。また、脳卒中や心筋梗塞の患者さんに行うカテーテル治療について、今後、設備を強化していく予定をしています。さらには、救急医療です。新型コロナウイルス感染症流行の現在、感染した患者さんはもちろん、それ以外の病気などで治療が必要な救急患者さんについてもスムーズに受け入れられるよう設備の強化を同時にしていきたいと思っています。そして、当院の理念である「市民の健康と命を守る」ために地域の医療機関との連携もスムーズに行いながら、一人でも多くの患者さんを受け入れて、皆さまのお役に立ちたいと思っていますし、安心して気持ちよく利用していただける病院にするために、さらに頑張っていきたいと思っています。

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百村 伸一 病院長

1976年東京大学卒業後、同大学医学部第二内科に入局。米国ハーバード大学留学、国家公務員共済組合連合会虎の門病院循環器センター内科部長、自治医科大学附属さいたま医療センター循環器科教授、同センター長などを経て2020年より現職。日本循環器学会循環器専門医。専門は心不全、虚血性心疾患、睡眠時無呼吸症候群。

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