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大森赤十字病院

(東京都 大田区)

中瀬 浩史 院長

最終更新日:2022/08/01

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地域のニーズを捉え、専門的な医療で応える

日本赤十字社東京都支部大森診療所を前身とする「大森赤十字病院」は、創設以来、地域医療の中で1人でも多くの人に役立つ病院となることをめざしてきた。新型コロナウイルス感染症の流行下においても地域のニーズを一番に考え、新型コロナウイルスへの対応と並行し、脳血管障害や循環器疾患の超急性期の対応や消化器疾患における内視鏡治療など、地域の急性期病院としての役割を果たしている。また、より多くの人が利用できるようにと産婦人科をはじめ一部の診療科で土曜の外来を開始。地域が何を求めているかを素早くキャッチしその要望に応え続けている。これが実現できるのは、300床という規模であるにも関わらず、スタッフの数が多く、頼れる人材がそろっているからだと中瀬浩史院長は話す。「患者さんからも職員からも選ばれる病院となるよう、1歩1歩進んでいきたい」と話す中瀬院長に、力を入れている取り組みや理念である「信頼され心温まる病院」への想いなどを聞いた。(取材日2022年5月12日)

病院として力を入れて取り組んでいることを教えてください。

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新型コロナウイルス感染症にどう対応するかということが地域医療における一大課題となる中、重点医療機関として地域のニーズを捉えそれに応えるべく、私たちは逃げずに頑張ってまいりました。1つは救急を止めないということで、特に緊急性の高い脳血管障害や心筋梗塞の救急患者さんを積極的に受け入れています。脳血管障害(脳卒中)については、24時間体制の血栓回収術をはじめとする超急性期の脳卒中治療に対応、循環器疾患については、虚血性心疾患への経皮的冠動脈インターベンションや心房細動のカテーテルアブレーションを含め多数の専門治療を扱い、大学病院並みの症例数を誇ります。もう1つ力を入れているのが早期消化器がんなど消化管疾患に対する内視鏡治療です。より早い段階で病気を見逃さないように、内視鏡のスペシャリストである医師が質の高い検査に努め、治療へと結びつけています。

産科での診療や無痛分娩にも力を入れていると聞きました。

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当院では一部の診療科で土曜の診療を始めましたが、その理由の1つが働いている女性が妊娠した際に、受診しやすくなるようにということでした。仕事を休んで平日に病院へ行くことは無理ではないかもしれませんがなかなか難しいですよね。そういった人が気兼ねなく受診することで母子ともに健康なお産へとつなげていければと考えています。土曜の診療を始めたことで、パートナーと一緒に受診される人も増えているようです。パートナーの方に優しく付き添われ、安心している妊婦さんを見ていると、土曜の診療を始めて良かったなと思いますね。無痛分娩は今やすっかりスタンダードになってきています。当院でも診療体制を整え、実績を重ねてきたところですので、当院で無痛分娩を行う人が増えてくれたらうれしいです。

リハビリテーションも積極的に行っているそうですね。

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もう1つの特徴として、当院では急性期の段階から積極的にリハビリテーションを行っています。地域の高齢の患者さんが入院したがゆえに日常生活が送れなくなってしまったということがないように、入院した時から退院後の生活を見据えて専門のスタッフが介入し、元の生活にどうやって戻っていくか、その人らしく過ごせるかを重視して取り組んでいます。一般にご高齢の方は、病院に入院してそのまま寝たきりになってしまうケースも多いのですが、当院ではそのような患者さんを出さないよう、スタッフが一丸となって入院中のケアやリハビリにと頑張ってくれています。また、病院の中では随分良くなってきていたのに、ご自宅へ帰った後、急に運動量が減ることで体調が悪くなってしまう退院時増悪については、訪問診療で対応しているほか、介護が必要な場合には、シームレスに介護への橋渡しができるように活動しています。

「信頼され心温まる病院」であるために何を大切にしていますか?

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病気になって病院に来た人がホッとするというのは、病気に対して適切な対応がなされたときだと思うので、診断も処置も早く、長い不安な時期を過ごさなくてもよいように、スピード感のある対応が大切だと考えています。苦しいと思っている人にすぐに対応できないというのは、第一線の病院としてはあるまじき行為です。院内には医師だけではなく看護師をはじめとした「患者さんに寄り添うプロ」をさまざまな所に配置しています。患者さんが抱える“言いづらいこと“を傾聴するという姿勢は忘れないようにしたいですね。私が今、院長として大切にしているのは、高い志を持って集まってきた多くの医療スタッフが十分な能力を発揮できる場所をどうやってつくるかということです。そうすることでこの地域の医療に貢献できることが随分増えてくるだろうと考えており、今はそういう気持ちでいっぱいです。これはとても幸せな状態ですね。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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「ポストコロナ時代」の中でどれだけ力を入れてやっていけるかが今後の課題にはなってきますが、もう1段、2段と急性期医療の充実を図っていきたいです。私は現在、大森医師会の病院部の理事を務めており、この1年で地域の先生が何に困っているかをリアルタイムで聞く機会が増えました。病院側がいかに地域医療が重要だと言っても、地域の先生を助けるポイントが適切でなかったり、タイミングが遅れてしまったりということもありました。地域からの「本当にやってほしい」という声に応えていけるように、もっと地域の声を聞いて一緒に歩んでいきたいと考えています。大森赤十字病院は、私が院長になって10年で、患者様の気持ちをきちんと受け止め、より頼れる病院になりました。これからも地域の人が健康を維持し良い人生を送れるよう地域医療の柱として頑張ってまいりますので、少しでも困ったことがあればご相談ください。

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中瀬 浩史 院長

1977年東京大学卒業後、都内の病院の神経内科に勤務。2011年より現職。開業医の父が患者のために奮闘する背中を見て育つ。現在も診療を続ける現場第一主義。日本赤十字社の使命である災害医療や、外来を受診したその日のうちに検査を終え診断する「One Day Hospital」体制の整備にも注力。医師人生の中で増えた患者の疑問や想いの引き出しをもとに想像力を働かせつつ新たな気持ちでの診療を心がける。

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