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一般社団法人巨樹の会 千葉みなとリハビリテーション病院

(千葉県 千葉市中央区)

片山 薫 院長

最終更新日:2020/11/25

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リハビリテーションが体の可能性を引き出す

白いグランドピアノ、ゆったりとしたソファ、そして、天井にはシーリングファン。リゾートホテルのような雰囲気伊を醸し出すロビーが印象的な医療施設が「一般社団法人巨樹の会 千葉みなとリハビリテーション病院」である。回復期のリハビリテーションを専門的に担う病院として、2014年に開院した。セラピストの適切なサポートによって支えられるリハビリテーションを経ることで、回復期の重症患者たちは、みるみるうちに身体機能を取り戻していく。かつては、主に脳血管疾患などの急性期医療に携わっていたという片山薫院長は「そうした回復期における劇的な改善の様子を、驚きの念を持って見ていた」と話す。食事、着替え、移動など、日常生活における活動がどのぐらい実践できるのかを示す尺度であるFIM(機能的自立度評価表)でも、結果が出ている。「巨樹の会」グループでのリハビリテーションを経験した患者は、平均して27ポイントもこの指標における数値が上昇し、同様の施設における全国的なレベルを大きく上回っているのである。回復期リハビリテーションの重要性や地域連携などに関して、片山院長に話を聞いた。(取材日2015年12月28日)

開院の経緯を、お聞かせください。

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始まりは、カマチグループの創始者でグループ会長の蒲池真澄先生が1974年に開業した下関カマチ病院でした。以来、下関や九州を中心に医療施設を展開したのです。関東では、2006年に開設した八千代リハビリテーション病院から広がっていきました。当グループが関東進出した際には、千葉県内ではまだ数が少なかった福祉事業所を最初に開設したのです。そこで働くセラピストを養成する必要があり、養成施設の八千代リハビリテーション学院も開院しています。八千代リハビリテーション病院は、この学院に通う学生たちの実習の場としての役割も担うように創設されたのです。八千代の病院が地域の急性期病院と連携し、回復期における効果的なリハビリテーションシステムを確立でき、以降、当グループは関東地区で回復期専門の病院を展開するようになったのです。当病院は千葉県内では八千代に続き、2014年に、松戸リハビリテーション病院と同時期に開設されました。

病院の理念は、どのようなものでしょうか?

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グループ全体の理念である「手には技術 頭には知識 患者様には愛を」という基本精神を踏まえ、自身の経験から私なりに考える当病院の理念をお伝えしましょう。私の専門は神経内科で、長年にわたり救急医療や神経疾患の治療に携わってきました。救急医療に携わる者は、治療を終えて後遺症が残ると「リハビリぐらいしかない」と思いがちなものです。しかし、私は2011年に八千代リハビリテーション病院に入職したのですが、重症の患者さんたちがみるみる機能を回復していくプロセスを目の当たりにして、とても驚きました。「リハビリぐらい」ではなく、「リハビリだからこそ」可能なことがたくさんある、と知るようになったのです。当病院の運営を通じて、回復期リハビリテーションの力とそれによって引き出される身体機能の可能性の大きさを対外的にもっとアピールし、少しでも多くの患者さんの機能回復に寄与していきたい、それが私なりに考えている理念です。

回復期の過程の重要性を、院長自らが痛感されたのですね。

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セラピストたちの技術によってできることは、救急医療現場の投薬や治療機器と同等か、時にはそれ以上の力を持っていると感じています。当グループにおける高い機能回復力も、そうしたセラピストの人数が多いことに支えられているのです。120床の病床に対して95人のセラピストがおり、1年間で365日、休日や祝日も休まず、リハビリを行っています。リハビリは1単位で20分、それを1日9単位3時間、厚生労働省が定める上限ぎりぎりまで行います。少しでも休むとすぐに体の機能が元に戻るので、連続して集中的に行うことが大切なのです。当病院では、リハビリ以外の時間には、看護師やケアスタッフなどの協力を得た、日常に近い生活メニューをプランに組み込んでいます。一般家庭の居間を再現したシミュレーションルームで過ごしたり、体操やレクリエーションを楽しんだりする時間もあります。見晴らしのいい屋上庭園や中庭で散策がてら訓練することも多いですね。

病院長としてもっとも心を砕いていることは何でしょうか?

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セラピスト、看護師、ケアワーカーなどスタッフが楽しく仕事ができる職場環境を整えることですね。質の良いリハビリを提供し、患者さんの早期回復を達成するには、やはりマンパワーが重要です。結婚や体調不良で離職することは致し方ないとしても、人間関係によって退職することはとても残念なことだと思います。ですから、スタッフが気持ち良く業務に専念できる環境を作るべきでしょう。私にしても、セラピストや看護師たちから寄せられる多くの質問に丁寧に答えていく、密なコミュニケーションを心がけています。医療によるサポートとしては、現在の当病院には、副院長を務める脳外科医、心療内科医、そして神経内科医の私とで計3人の医師がおります。脳卒中や神経系疾患などの診療経験が長いので急な病状変化にも適切に対処できると思います。脳卒中のような症例の多い疾患から、多発性硬化症やギランバレー症候群のような稀な神経疾患まで対応が可能です。

地域における医療連携を、どのように考えておられますか?

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リハビリテーション病院には、治療や手術を受けた急性期病院からの紹介で来ていただくので、近隣の病院との連携は大事です。千葉大学医学部附属病院、国立千葉医療センター、千葉メディカルセンター、千葉脳神経外科病院、千葉市立青葉病院のほか、近隣の大小病院とも密な連絡をとっております。周囲には母校の千葉大学医学部出身の医師も多いので、電話1本で対応してもらえることもありますね。私がかつて勤務していた病院の時代から築いてきた、千葉県全体にわたる網の目のような人脈も、連携に生かしています。退院後も、かかりつけ医や医療介護施設などと情報交換しながらフォローする連携があるのです。さらには、外来、訪問リハビリなどの拡充も進めております。リハビリはより早い段階から行った方が高い回復力が期待できますので、さらに多くの方々へ早期から回復期リハビリを提供できるよう、増床とともにスタッフの充実を図っていきたいと思います。

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片山 薫 院長

1984年、千葉大学医学部卒業。千葉大学医学部附属病院神経内科、神奈川県七沢リハビリテーション病院、国立療養所千葉東病院、鹿島労災病院、成田赤十字病院での神経内科副部長の職、成田赤十字病院での神経内科部長の職、巨樹の会・八千代リハビリテーション病院での副院長の職を経て、2014年に開院した当病院の院長に就任している。専門は神経内科。

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