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一般社団法人巨樹の会 小金井リハビリテーション病院

(東京都 小金井市)

金 隆志 院長

最終更新日:2020/11/25

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広大な自然が365日のリハビリを後押し

武蔵小金井駅からバスで約10分。医療法人グループ「巨樹の会」のひとつである「小金井リハビリテーション病院」は、回復期のリハビリテーションに特化した病院である。広大な敷地内には大浴場、露天風呂、晴れた日には富士山を見渡せる屋上リハビリガーデンなどが点在し、大自然の中、患者が気持ちよく過ごせる環境が整っている。金隆志院長は、整形外科専門の医師として2012年12月に院長就任。「病だけではなく、人をみる」をポリシーに、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士をはじめ350名以上ものスタッフを率る頼れるリーダーだ。スタッフの学会発表や地域のイベントにも積極的に取り組み、「若いスタッフとの交流で、日々パワーをもらっています」と語るバイタリティあふれる金院長。診療の特徴やチーム医療、今後の展望などについて聞いた。(取材日2015年12月17日)

病院の特徴や入院患者について教えてください。

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回復期リハビリテーション病院として、脳血管疾患から整形外科、運動器疾患まで幅広い患者さんを積極的に受け入れています。基本的な動作の回復を目的としたリハビリを行う理学療法士、日常生活の訓練を中心に行う作業療法士、言葉や意思を引き出す訓練を行う言語聴覚士をトータルで158名を擁し、看護師、管理栄養士、ソーシャルワーカーなどと綿密に連携をとりながら、患者さん一人ひとりの状況に応じたリハビリテーションプログラムを365日休まず提供しています。周辺の急性期病院である多摩総合医療センター、武蔵野赤十字病院、公立昭和病院、杏林大学病院、府中市の奥島病院などからの紹介でいらっしゃる方が多いですね。疾患は、脳血管障害と運動器障害の患者さんが半々くらいです。年齢的には75歳以上の高齢の方がほとんど。回復期に集中的なリハビリテーションを行うことで、「寝たきり」の防止や在宅復帰をめざしています。

入院時のサポート体制についてお聞かせください。

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入院日数は運動器障害や脳血管障害などの障害によって、2ヵ月から5ヵ月程度までとさまざまです。当院には脳神経外科や神経内科のドクターが常勤しておりますので、専門知識を生かして幅広い分野の疾患の治療効果があがるような体制を整えています。リハビリ治療中に病気が再発した場合は、周辺の連携病院に戻って治療をしていただいていますのでご安心ください。当院は開院してまだ4年ほどですが、おかげさまで、周辺にお住まいのたくさんの方から信頼を寄せていただき、入院病棟は、ほぼ毎日満床の状態が続いています。病院の大きな役割のひとつは、「地域に根付く」ということだと思います。さまざまな角度から地域の皆さまをサポートできているという自負がありますので、開院から今までは非常によい形で前に進めてきていると思います。

早期の在宅復帰に向けた取り組みはありますか。

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退院後、患者さんが住み慣れた街で生活し、住み慣れた家で快適に暮らすためには、「歩く」ことがとても大切です。そのため当院では入院中のリハビリに加え、退院前に理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のうちの1名が家庭訪問を行い、退院後も元気に暮らすためのアドバイスを行っています。また、私が開業医時代に経験した通所リハビリテーションのノウハウを生かしたスタッフへの指導も日々行っています。入院環境としましては、広大な敷地のなかにリハビリスペースやデイルーム、ラウンジなどを完備し、患者さんやご家族にゆったりとくつろいでもらえるような環境づくりを心がけています。リハビリガーデンが敷地内に2つあるのは巨樹の会グループの中でも当院だけで、屋上のリハビリガーデンからは、天気がよければ富士山も見えますよ。個人的には、広くて眺めのよい6階の大浴場がおすすめですね。

スタッフへの指導で気を付けていることがありましたら。

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「病だけではなく、人をみる」を第一に、スタッフには「患者さんという人間と向き合うのだから、情愛をもって接しなさい」と常に伝えています。当院のスタッフは20代の若い世代が多く、患者さんは高齢の方がほとんどなので、なおさらですね。人生の大先輩である患者さんに対して、敬意を持って接する姿勢を大切にしてほしいと考えています。合わせて伝えているのは「地域の活動に積極的に参加しなさい」ということ。地域で開催される運動会などに若い彼らが参加して盛り上げることは、地域の活性化にもつながります。また、当院ではゴルフ大会やクリスマス会など、季節に応じてさまざまなイベントを開催しています。今度味の素スタジアムで、6時間耐久レースがあるんですよ。僕も以前から週に1度走る練習を続け、当日は2キロだけですが走る予定です。私もスタッフたちから若さを吸収しながら(笑)、楽しく参加しています。

今後の展望について教えてください。

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患者さんの在院日数をさらに短くし、より早く在宅復帰できるような努力をスタッフ全員で力を合わせて行っていきたいですね。また、高次脳機能障害に対するリハビリの充実も近々の課題です。高次脳機能障害のリハビリには言語聴覚士が関わることが多いため、言語聴覚士のレベルをさらにブラッシュアップし、より的確なアプローチをしていきたいと思っています。当院でのリハビリをきっかけに、脳疾患でしゃべれなかった患者さんがしゃべれるようになったり、自力で食べることができなかった患者さんが食べられるようになったりする様子を目にできるのは、とても嬉しいことです。また当院では、ドクターの指導のもと若いスタッフによる学会発表を随時行っています。後進の育成にも積極的に取り組みながら、皆さんのお役に立っていければ幸いですね。

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金 隆志 院長

1977年昭和大学卒業。同大学病院などを経て個人病院を開業後、巨樹の会蒲田リハビリテーション病院にて整形外科医として勤務。2012年の開業時より同職。「世のため人のためになる仕事をしたい」と思いから医師を選択。リフレッシュ方法は30年以上続けているゴルフ。週2回の練習と月2回のコース参加を目標に腕を磨いており、スタッフとプレーすることも多いそう。

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