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医療法人サカもみの木会 サカ緑井病院

(広島県 広島市安佐南区)

宮内 晃 院長補佐

最終更新日:2026/06/02

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人工関節と脊椎に強みのある地域中核病院

1985年に開設された「サカ緑井病院」は、整形外科を中心に地域医療を支えてきた専門病院である。2025年4月には、同法人の「緑井整形外科」を統合し、関節外科・脊椎外科を軸とした一体的な診療体制を構築した。現在は股関節・膝関節・肩関節の人工関節手術をはじめ、脊椎・脊髄疾患、四肢外傷まで幅広い整形外科手術を行い、県内外から多くの患者が訪れている。同院の特徴は、低侵襲手術による早期回復と社会復帰を重視した治療方針にある。関節外科では豊富な症例経験を生かした人工関節手術を実施し、脊椎・脊髄疾患では固定に頼らず、本来の脊椎の動きを生かす手術を大切にしている。「痛みをできるだけ早く軽減し、生活の質を守る医療を追求しています」と語るのは、大学病院などで研鑽を積んだ宮内晃院長補佐。また、同院は整形外科に加え、内科・循環器内科も備えており、高齢者や複数の疾患を抱える患者にも手厚く対応している。手術前後の全身管理や合併症への配慮を含めた診療体制を整え、安心して通院・入院できる地域の中核病院としての役割を担う同院について、宮内院長補佐に詳しい話を聞いた。(取材日2026年1月27日)

まずは病院の歴史と成り立ちについてお聞かせください。

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当院は整形外科専門病院として、股関節・膝関節・肩関節疾患、脊椎・脊髄疾患、四肢外傷など幅広い整形外科疾患の治療・手術を行っており、人工関節手術に力を入れています。開設は1985年で、その後に医療法人を創設し、地域医療への貢献を進める中で2007年にサカ緑井病院を開院いたしました。2011年には緑井整形外科を開院し、膝・股関節を中心とした高度な治療体制を整えてまいりました。2025年4月には、患者さまの「どこを受診すればよいかわかりにくい」という課題解消のため、サカ緑井病院と緑井整形外科を統合。現在は51床を有し、緑井整形外科は当院の「広島緑井人工関節センター」として機能しています。全身麻酔による手術件数は2024年4月~2025年3月で1316件、2025年4月~2026年3月で1621件に上り、広島市内にとどまらず、山口県・愛媛県・福岡県など県外からも多くの患者さまが来院されています。

注力されている関節外科分野について教えてください。

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膝関節では人工膝関節を専門とする医師が2人在籍しています。数多くの症例経験を重ねてきた医師で、その豊富な症例経験をもとに、早期歩行・早期社会復帰を目標とした治療を行っています。2025年4月~2026年4月の人工膝関節置換術は476件で、県外からの紹介患者さまも多く受け入れています。近年は高齢の方に限らず、50代を中心とした比較的若い世代の受診も増えて、長く働きたい、生活の質を維持したいといった理由から手術を選択される方も少なくありません。股関節は専門の医師が非常勤で週1回診療・手術を担当し、2025年4月~2026年4月で147件の人工股関節手術を実施しています。肩関節も非常勤医が腱板断裂や変形性肩関節症を、また肩関節周囲の骨折など手術も含め専門的に治療しています。2026年4月からは常勤予定です。保存療法から手術まで患者さまごとに選択し、低侵襲で高精度な手術を実施しています。

脊椎・脊髄疾患では治療法において特徴があるそうですね。

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当院の脊椎・脊髄疾患治療の大きな特徴は、顕微鏡を用いた低侵襲手術を行い、できる限り脊椎固定を行わない点にあります。一般的には、すべり症や不安定性が見られる場合、固定術が選択されることも少なくありません。しかし固定を行うことで、その前後の椎間に負担がかかり、加齢性変化や変形を早めてしまうケースもあります。当院では、脊椎には本来、加齢とともに動きが落ち着いていく自然な経過があると考え、その流れを尊重した治療を大切にしています。脊椎本来の動きを生かすため、支持組織を可能な限り温存し、かつ神経の圧迫部位のみをピンポイントで除去することをめざします。私は広島大学関連施設で、脊椎治療の先駆的な医師のもと研鑽を積んできました。その経験を生かし、術後は早期離床を促し、痛みの軽減や日常生活、仕事、スポーツへの早期復帰へと導きます。

ほかにも、整形外科疾患に専門性高く取り組んでおられます。

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当院では関節や脊椎疾患に加え、四肢骨折やリウマチ治療などにも専門的に取り組んでいます。骨折治療では、できる限り元の位置への整復を図り、体への負担を抑えた低侵襲治療を重視。特に大腿骨近位部骨折や上腕骨近位部骨折などの症例を多く手がけています。また、骨粗しょう症による二次骨折を防ぐため、2020年11月に多職種によるリエゾンサービス委員会を立ち上げ、2021年4月からは骨粗しょう症について専門的に学んだスタッフと医師が連携し、二次骨折の予防に向けたチーム医療を実施。入院中から治療を開始し、退院後も半年ごとに継続する体制を整えています。関節リウマチ診療では、薬剤管理や感染症リスクへの配慮が欠かせません。リウマチ科では、外科や内科、循環器内科、歯科と密に連携し、肺炎などの合併症にも注意しながら全身を診る診療を実施。さらに介護や福祉施設からの骨折や創傷に関する相談にも対応しています。

今後の展望や地域の方へメッセージをお願いいたします。

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手術の成否を左右するものとして、術後のリハビリテーションはとても重要です。当院では理学療法士・作業療法士合わせて約20人が在籍し、担当制・個別対応で入院から外来まで一貫したリハビリテーションを行っています。人工膝関節・股関節全置換術や脊椎手術では、術前から運動・生活指導を行い、術後は早期から段階的に介入することで、早期回復と再発予防を支えています。スタッフの中には運動器、スポーツ損傷、骨粗しょう症、フレイルなどに精通した者も多く在籍しており、年齢や生活背景に応じたリハビリテーションが可能です。これからも関節・脊椎・外傷・リウマチ診療とリハビリテーションをさらに充実させ、「困ったらまず相談できる病院」として、地域の皆さんの生活を長く支えていきたいですね。万が一、当院での対応が難しい場合には、大規模な総合病院と緊密に連携し、適切な医療につなげています。まずは安心して、お気軽にご相談ください。

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宮内 晃 院長補佐

1993年広島大学医学部卒業。整形外科を専門に、広島市立安佐市民病院、吉田総合病院、中国労災病院、JA尾道総合病院などで研鑽し、脊椎疾患や外傷治療を中心に幅広い臨床経験を重ねる。2015年10月サカ緑井病院に着任し、2023年4月より病院長、2026年4月より現職。専門分野は脊椎・脊髄疾患で、画像を用いたわかりやすい説明を大切にした診療を心がけている。日本専門医機構認定整形外科専門医。医学博士。

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