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医療法人社団博翔会 五香病院

(千葉県 松戸市)

石黒 陽 院長

最終更新日:2020/06/29

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不安や困り事があれば気軽に相談できる病院

新京成線元山駅から徒歩約10分、五香駅から車で約6分、大規模商業施設に隣接した場所にある「五香病院」は、高度急性期と慢性期の間をつなぎ、急性期から回復期までの長いスパンを一貫して診療する病院として地域で存在感を示している病院だ。近所のかかりつけ医に近い存在で、何でも気軽に話せて相談できるところとして、地域住民や近隣施設に広く認知されており、患者にとっても家族にとっても次の生活を立て直し、より実りある生活を送るための土台づくりをしてくれる病院として頼りにされている。また、病院らしくない雰囲気を意識した建物や外構はリゾート施設のようで、上品で明るい院内のインテリアと相まって患者や家族の不安を取り除く一助になっている。不安や困ったことがあればいつでも頼れる病院として今後も存在感を増していきたいとする同院について、石黒陽院長に聞いた。(取材日2020年6月10日)

地域における病院の役割を教えてください。

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当病院は2006年に創設、地域の医療ニーズに応えるべく2014年には回復期リハビリテーション病棟を新設し、さらに地域包括ケア病床を加え全体で120床の規模になりました。高度急性期医療と慢性期医療の間をつなぐ存在として、地域の皆さまのより良い生活のためお手伝いができれば、と思っております。命の危機は脱したけれどまだ退院するには患者さんもご家族も不安がある、顕著な症状はないけれど具合が悪く不安、日常の家庭での介護に不安や難しさを感じる場面が多くなってきた、など高度急性期病院を受診するほどではないが相談したい、という患者さんやご家族は多くいらっしゃることでしょう。そんなときに気軽に相談・受診していただき、当病院で加療できる場合はリハビリテーションや治療・処置を行い、より良い形での退院をめざしますし、さらなる専門的な治療が必要な場合は適切な医療機関にご紹介する。それが当病院の役割と考えています。

何でも相談できる病院だそうですが、中でも注力している分野は?

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消化器系などの腹部疾患と整形外科ですね。私自身は消化器系を中心に、およそ頭部以外は手術も含め担当させていただきますし、常勤の消化器外科の医師がおりますので、緊急手術にも対応しています。また整形外科では骨折の手術も対応しており、現在一般病棟の入院患者さんの多くは整形外科の患者さんです。そのほか、MRIなどの医療機器を地域の開業医の先生方に開放もしています。即日の検査も可能ですし、当病院から直接、病院所有の車で送迎も行い、地域の先生方にはご自分のクリニックの一施設のように便利に使っていただけるように体制を整えています。松戸市の第2次救急指定病院でもあり、救急車の受け入れも積極的に行っていますし、高度急性期を担う病院から転院され、引き続き退院を見据えた加療・リハビリを続けられる患者さんも多いですね。

入院時から退院後の生活を見据えたリハビリが行われています。

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それこそが私たちの本領を発揮できる分野です。当病院では症状の改善や完治が退院の決め手とはなりません。退院後に元どおりとはいかなくてもしっかりと生活できるように、器具や装置の導入も検討しつつ、リハビリや治療を行っていきます。そのために私たちは入院と同時に、退院後にどのような生活ができるのかゴールを設定して、「先読みの医療」を行っていきます。実は、せっかく退院ができたのに、その後きちんと生活ができず入院前の状態に戻ってしまうケースは多いのです。ですから当病院では、病院でできていることが退院後もできるような環境・体制を整えてから退院していただくように配慮しています。入院中のリハビリはもちろん、時には退院後の支援をお願いするために、地域包括支援センターやケアマネジャーに連絡を取ったり、訪問看護などを手配したりすることもあります。

院長としてどんなことを意識されていますか?

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自分自身には「まずは自らをもって範となすべし」との意識を持つようにしています。病院の職員とのコミュニケーションを大切にしていますし、常に病院中を見て回って状況を把握し、何かの時には院長がいるから大丈夫、と安心して伸び伸びと明るく職務にあたってもらいたいと思っています。私は職員に、思いやりを持って行動し、自分がされたくないことはしない、自分がしてほしいと思うことをしよう、と声をかけています。どんな時も想像力を働かせて、今患者さんはどんな気持ちかな、と思いながら行動してほしいと思っています。また、子育て世代の職員が多いことから、お休みを取りやすく働きやすい環境づくりも意識しています。お互いに助け合って優しい気持ちをもっていたいですね。

今後の展望と地域の方々へのメッセージをお願いします。

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当病院に回復期リハビリテーション病棟ができた当時、まだ近隣地域にそういった病床があまりなく、地域の皆さまにどんなことができる病床なのか、ということをわかっていただくのに尽力しました。当時に比べて認知度は上がりましたが、今後も高度急性期と慢性期の間の架け橋という役割を多くの方に知っていただき、いつでも困ったときに頼っていただける存在をめざしたいと思います。当病院は、入院などをお断りすることはないよう努めています。お困りなのにどこに相談したらいいのかわからないときは、ぜひ当病院にお声がけください。患者さんだけでなくご家族のご事情も相談に応じています。地域の皆さまの生活を守り、不安を解消できる存在としてこれからも歩んでいきたいと考えています。

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石黒 陽 院長

順天堂大学医学部卒業。同大学第一外科医局員を経て、1996年に五香病院の前身である六高台病院院長に就任。以降、地域医療一筋。2006年五香病院院長に就任。社会の役に立ちたいとの思いから医師の道へ。大学では「病気よりも病人を診る」の精神を叩き込まれ、消化器系疾患を中心に皮膚や泌尿器、甲状腺など全身の疾患を診療できる医師となる。健康の秘訣は、日々の筋力トレーニングと週末のテニス。

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