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あんしん病院

(兵庫県 神戸市中央区)

水野 清典 院長

最終更新日:2023/10/12

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整形外科手術・リハビリテーションに特化

整形外科手術とリハビリテーションに特化し、兵庫県内に複数ある連携クリニックと電子カルテで医療情報を共有する「あんしん病院」。外来機能のある各クリニックにて保存治療を受けた患者が、必要な場合にかぎり、あんしん病院に紹介され手術を受けるというスタイルを取っている。人工関節・脊椎・スポーツ整形の手術の3つを柱とし、特にスポーツ整形分野は競技復帰までをサポートする「アスレチックリハビリテーション」にも注力している。「医療法人社団あんしん会」の理事でもある水野清典院長に、同院の成り立ちや特色、手術までの流れやスポーツ整形のリハビリについてなど幅広く話を聞いた。(取材日2023年7月31日)

こちらの成り立ちや特色について教えてください。

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2007年10月に整形外科の有床診療所として開院した当院は、同時オープンとなった神戸三宮の「あんしんクリニック」、明石の「久保整形外科クリニック」といったサテライトクリニックと、当時としては先進的な電子カルテシステムにより「1ID・1カルテ」で医療情報を共有し、手術を主とした診療を行ってきました。2013年1月には整形外科病院としてリニューアル開院し、外来を取りやめて手術に特化した施設へ。現在は神戸三宮・明石に加え、同法人の東灘区住吉・西宮北口・川西能勢口の各クリニック、鷹取の「松井整形外科クリニック」、六甲の「田所整形外科クリニック」で精密な検査・診断ののち徹底した保存的治療の上で、どうしても手術が必要な患者さんを受け入れ、手術を行っているのが当院の特色です。

どのように手術へと進んでいくのでしょうか。

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特に重視しているのが、先ほども申し上げた徹底的な保存治療を経ても手術が必要な患者さんの受け入れです。他に手立てがないというレベルまで治療をやりきったものの、それでもなお必要な患者さんのみ、当院での手術という形を取っています。医療情報は共有されておりますし、クリニックの外来担当医師がそのまま当院の手術執刀医となるため、当院に来ても主治医が変わることはありません。患者さんには安心して手術に臨んでいただける環境ではないでしょうか。また当院では得意分野以外の手術は責任を持って他の医療機関にご紹介するなど、より良い医療の提供に努めています。

得意とする手術について教えてください。

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特に膝・股関節の人工関節手術、腰椎を中心とした脊椎手術、靱帯再建や半月板縫合術などスポーツ外傷に対する治療の3つを柱としています。人工関節手術は侵襲の少ない手術を心がけ、術前からリハビリに介入し入院期間が5泊6日と非常に短いのが特徴です。術後は入院時はもちろん、連携クリニックでの外来に戻ってもリハビリを継続していただきます。独居の高齢患者さんやご家庭の事情でサポートが受けられない方などは、連携している回復リハビリテーション病床を持つ病院に転院していただくこともあります。脊椎手術も経皮的椎弓根スクリューを用いた低侵襲の手技で体へ負担の少ない手術をご提供。例えばヘルニアの内視鏡下椎間板摘出術(MED)は術後3時間後には歩き始め1泊2日でご帰宅いただけます。また低侵襲腰椎固定術(MIS-TLIF)では4泊5日が標準ですね。スポーツ整形分野でも低侵襲が基本で、関節鏡視下手術がメインとなっています。

スポーツ整形では、特にリハビリに特色があると伺いました。

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多くの病院は治療終了後、チームトレーナーさんにお任せするケースがほとんどです。しかし、手術をはじめとした医療のめざすところと競技レベルには大きな空白があるため、当法人では復帰まで介入できるよう力を入れています。法人内で連携し、運動が可能というレベルから競技レベルまで引き上げ復帰していただくための「アスレチックリハビリテーション」を提供しています。例えば野球の投手であれば、実戦と同じ投球ができる距離が確保されたスペースにてリハビリを行ったり、サッカーや陸上などの選手であれば全力で走れるストレートのコースはもちろん、複雑なサイドステップを踏む、カーブを曲がる、ターンをするなどの動作が可能な広いリハビリ室をご用意。時にはカメラで撮影し正しい動作ができているかを理学療法士らと確認しながらリハビリを進めていただくことができます。また競技復帰後までサポートしているのも特徴です。

読者にメッセージをお願いします。

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当院が大切にしているのは、しっかりと患者さんのお顔を見てお話すること。カルテ記入や検査オーダーなどは専門の医療秘書が行い、診察室内で医師が診察・処置以外のことをすることはないのが当院のポリシーです。患者さんと向き合い、診察結果をしっかりとご説明するための時間を最大限取れるよう工夫しています。当法人は患者さんにとって必要な医療を提供しており、それは必ずしも手術ではありません。また、徹底した保存的治療でご自身のやりたいことを実現し、したい生活に戻れるようにサポートし、もしそれでも必要な場合のみ手術をご提案させていただきます。手術ナビゲーションシステムなど先進的な機器も導入していますがあくまでも補助的なもので、経験豊富な医師が人の体を治す「良い手術」にこだわっているのが当院です。関節や腰の痛みを諦めている患者さんは、まずはお気軽に当法人にご相談ください。

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水野 清典 院長

神戸大学医学部卒業。神戸大学医学部附属病院、兵庫県立総合リハビリテーションセンター、愛仁会高槻病院、三田市民病院、神戸労災病院、三木市民病院、紀洋会岡本病院で研鑽を積み、米国クリーブランドクリニック留学。神戸大学医学部附属病院整形外科特命講師、神戸海星病院整形外科で勤務したのち、水野整形外科クリニック院長に就任。2015年より現職。専門は成人の股関節・膝関節治療。

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