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医療法人友紘会 彩都友紘会病院

(大阪府 茨木市)

中村 仁信 病院長

最終更新日:2022/11/28

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「切らない」治療に特化したがん専門病院

2007年西日本に医療施設を数多く持つ医療法人友紘会グループが、がんで苦しむ患者や家族を救いたいと創設した「彩都友紘会病院」。同院がめざすのは「なるべく切らずにがんを治療する」こと。化学療法や放射線治療を中心に、放射線治療装置2台や温熱治療装置などの先進機器を駆使し、医師や看護師、放射線技師など多様な専門職種が力を合わせ、手術・化学療法・放射線治療・緩和ケアとがん患者に寄り添った集学的治療を提供している。また、がんの早期発見のため、人間ドックや検診にも力を入れているほか、地域に開かれた病院として一般患者の診療も可能としている。「がん専門という特徴を生かし、近隣住民や大阪をはじめとする関西圏の健康維持に貢献していきたい」と語る中村仁信病院長に、地域に根づき満足度の高い医療の提供をめざす同院の取り組みについて、たっぷり話を聞いた。(取材日2022年10月24日)

病院の成り立ちをお聞かせください。

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「医療法人友紘会 彩都友紘会病院」は、政府決定による都市再生プロジェクトの一環として計画された、大阪府茨木市と箕面市にまたがる国際文化公園都市「彩都」において、西日本で希少ながん治療に重点を置く民間病院として2007年9月に開院しました。「なるべく切らずにがんを治療する」を当病院のテーマとして、放射線治療をはじめ、化学療法、外科手術、緩和ケアなどを総合的に組み合わせた、いわゆるがんの集学的治療を行っており、患者さんにはさまざまな選択肢を提案できるように努めています。患者さんへの癒やしの一助となるように天文台や屋上サンルーム、グランドピアノなどを備え、病院外観や内装にも工夫を凝らし、モダンで温かみのある建物が特徴となっています。また、近隣には同じ医療法人友紘会グループの総合病院やクリニック、介護施設もあり、さまざまな形で連携しながら法人全体で地域の皆さまの健康を支えていきたいと思っています。

「なるべく切らずにがんを治療する」とはどのような治療ですか?

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具体的には化学療法と放射線治療を中心としたがん治療です。日本人の死因の約3分の1はがんによるものとされており、特に大阪の死因1位はがんです。しかし、高齢化により手術が難しいケースも増えていることから、当病院では体への負担が少ない「切らずに治すがん治療」に力を入れています。放射線治療装置は2台を保有し、一般的な全身治療だけでなくピンポイントで照射のできるIMRTやIGRT、STIといった高精度放射線治療も行っています。以前は根治をめざしていた放射線治療ですが、現在はがんの進行を抑え、症状を和らげることを目的とした照射にも注力し、数多くの人がお越しになっています。また、2021年から放射線治療の医師によるダイレクトコールという取り組みを開始しました。これは人手不足となっている放射線科の医師と直接電話で治療についての相談や確認ができるようにする取り組みで、迅速な治療に結びつくよう協力しています。

緩和ケアにも力を注いでいるそうですね。

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2010年5月から3階を緩和ケア病棟として40床のベッドを確保しています。がん治療には再発や転移といったリスクは少なからず伴いますので、受け皿を整えることも重要だと考えました。一般的に、治療から緩和ケアに移行する際には「これ以上の治療は行わない」と確約をするのですが、その決断は患者さんやご家族にとって苦しい選択になります。しかし当院であれば、がん専門病院で常勤の緩和ケア医師が4人もいますので、緩和ケア病棟に移った後も痛みの緩和をめざしながら、がん治療も行うといった選択も可能です。また、延命効果が期待される温熱療法(ハイパーサーミア)にも注力しています。温熱療法は、週に1回40分間体の中を温めることで免疫力向上、がんの進行抑制、再発や転移リスクの軽減を図るために行います。

近隣病院とも密に、地域連携体制をつくっていると聞きました。

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例えば、大阪大学医学部附属病院とは、専門的な手術が必要な場合には患者さんをご紹介するだけでなく、医師を派遣してもらい当院で手術を行うなど、スムーズな連携で治療を実施しています。また、術後さらに放射線治療が必要な患者さんには、大阪大学医学部附属病院から当病院に移ってもらうといった連携も行っています。手術以外にも、消化器外科や呼吸器外科、耳鼻咽喉科、婦人科などの外来診療にも来ていただいていますので、何かあった時だけでなく常に連携して患者さんをフォローできる体制づくりを構築しています。また、緩和ケア病棟の患者さんがご自宅に帰って最期を迎えられる場合には、地域の開業医の先生と連携して、痛みなどの症状緩和のための処置や看取りを行ったり、緊急時には同じ法人グループ内の総合病院で救急を受け入れたり、地域連携にも力を注いでいます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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当病院ではがん専門病院ならではのさまざまな検査・機器をそろえ、がん患者さんやご家族に寄り添った医療を提供しています。がんの早期発見として検診や人間ドックに力を注ぐことはもちろん、がんに関係する検査はさまざまな分野で研究・開発が進んでいますので、常に新しい情報にアンテナを張り、できる限り取り入れていきたいと考えています。また、エックス線やCT、マンモグラフィ、MRIガイド下集束超音波治療装置など、先進機器を導入することでも地域貢献していきたいと思っています。画像撮影や「手のふるえ」の治療、温熱療法だけでも実施してほしいという場合もご相談ください。また、一般の患者さんの診療も受け入れていますので、いつでもお越しいただければと思います。

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中村 仁信 病院長

1971年大阪大学医学部卒業。国立大阪病院放射線科、米国・オレゴン大学医学部放射線科留学、大阪大学微生物病研究所放射線科長、大阪大学医学部放射線医学教室教授、大阪大学ラジオアイソトープ総合センター長、大阪大学図書館長などを経て、2009年大阪大学名誉教授の称号を受け、同時に医療法人友紘会彩都友紘会病院病院長となる。日本医学放射線学会認定放射線科専門医。趣味はゴルフ。

自由診療費用の目安

自由診療とは

〇人間ドック
健康診断コース:3万514円(税込)
基本健診コース:4万7300円(税込)
総合健診コース:9万4160円(税込)
PET健診コース :19万8770円(税込)

〇病院長特診外来(セカンドオピニオン)
60分以内1回:2万円

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