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医療法人社団聖和会 天王台消化器病院

(千葉県 我孫子市)

渡邉 和義 病院長

最終更新日:2024/08/26

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安心につながる迅速な消化器医療をめざす

天王台駅から取手方面へ線路沿いを歩くこと約3分の場所で、消化器の内視鏡検査や内科的・外科的治療を中心とした急性期医療を提供しているのが、「天王台消化器病院」だ。患者の不安を少しでも軽減することをめざし、胃の内視鏡をはじめとする検査を可能な限り当日中に受けることができる体制を整えている同院。加えて、幅広い消化器疾患の緊急や腹腔鏡などによる手術にも対応するなど、胃腸の症状や病気に対し診断から治療までを一貫して行う。地域に根差した消化器を専門とする病院として、人々の健康に貢献できるよう努めている。そんな同院の病院長で「安全な医療を安心してすぐに受けることができたと、患者さんに実感してもらえるような病院にすることをめざしています」と気さくに語る渡邉和義先生に、同院について詳しく話を聞いた。(取材日2024年5月14日)

最初に病院を紹介していただけますか?

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当院は「症状で苦しむ患者さんが来院されたら、速やかに診察・検査を進め、当日より治療を開始すること」を目標に掲げ、消化器専門のクリニックとして2000年に開設しました。2001年には出血性胃潰瘍や虫垂炎、胆嚢炎などの入院治療や手術が行えるよう有床診療所となり、2009年には入院環境の整備や医療提供体制の充実・拡大をめざし45床の消化器専門病院としてリニューアル。2018年に個人情報を適切に保護するため電子カルテの運用をクラウド化し、今年4月には、より安全な検査が提供できるように先進のAIを搭載した内視鏡システムを導入しました。胃と大腸の内視鏡検査はもちろん、CT撮影、超音波検査、DEXA法による骨密度検査まで、必要なら即日に検査が行えるよう体制を維持し、精度管理にも努めています。緊急手術が必要と診断された場合には当院で対処可能か判断し、困難なら直ちに高度専門病院へ紹介する体制を整えています。

特徴はどのようなところでしょうか?

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具合が悪くて病院に来た人は、一刻も早く自分の診察結果を知り、治療をしてほしいと思っているでしょう。当院では、そのような患者さんの不安や負担を少しでも軽減できるよう、その日のうちにすぐ検査や診断を行うことができる体制を整えています。胃と大腸の内視鏡検査、CTやエックス線の撮影、超音波検査、血液生化学検査などは毎日実施しています。中でも、胃と大腸の内視鏡検査に力を入れており、がんができてから治療をするのではなく、未病の段階で積極的に検査を行うことで、がんを早期発見し、早期治療ができるよう努めています。内視鏡検査を行うのはベテラン医師ですが、それでも1日に10〜20件もすれば、後半になると見落としが少しずつ出てくるというデータもあります。そのため当院では、先ほども少し話したようにAIを搭載した内視鏡システムを導入し、AIが常にダブルチェックをすることで見落としをできるだけ防げるよう努めています。

ほかに力を入れていることはありますか?

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消化器疾患の治療では大腸ポリープの切除にも対応していますし、胃や大腸の早期がんや進行がんについても、当院での治療を希望すれば、腹腔鏡などによる手術も積極的に行っています。その後の抗がん剤治療なども当院で受けることが可能です。また、胆石症、虫垂炎、腸閉塞、潰瘍性大腸炎、クローン病なども専門としているほか、肝臓がんや膵臓がんなどの手術にも実績があり、腹腔鏡下手術や緊急手術にも対応しています。ほかに、地域のホームドクターとしての内科や外科、消化器内科、胃腸内科、肛門内科といった外来診療も行っていて、肝臓・胆道・膵臓分野と循環器内科、糖尿病内科、腰痛・骨粗しょう症には、専門の外来診療も行っています。肝胆膵の外来では造影CT検査。循環器内科の外来では、心臓超音波やホルター心電図、動脈硬化などの検査。腰痛・骨粗しょう症の外来では、DEXA法の測定器による精密な骨密度検査にも対応しています。

病院の運営や診療で心がけていることを教えてください。

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1番大事なのは医療安全で、安全な診療を心がけるということに尽きますね。治療はどこの病院もおそらく標準治療が中心でほとんど違いはない中で、いかに安全に医療が提供できるかが重要です。加えて、看護師をはじめとするスタッフができるだけ声かけをするなどして、患者さんに安心してもらうこと。当院で安全な医療を安心して受けることができたと患者さんに実感してもらえるような病院にして、それをできるだけ早く提供してあげられるようにしたいという気持ちが強いですね。患者さんとは初対面で話をして、こういう病気だからこのような治療をしましょうと話しても、最近の患者さんたちはインターネットで検索もしますので、簡単には納得してもらえないだろうと思っています。ですから、検査の結果をきちんと説明して、根拠や客観的なデータも示して、お互いに意思疎通をして、納得していただいてから治療に進むことが、最も重要だろうとも思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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胃や大腸の内視鏡検査については、定期的に受けることが非常に重要です。そうすることで、がんなどの病気を早期発見して早期治療ができるからです。早期であれば、負担の少ない治療が可能で薬なども不要になることが多いですし、再発を防止することもめざせます。当院では、不安があれば鎮静剤も使用するなど、積極的に内視鏡検査を受けられるよう体制を整えています。さらに、自覚症状があるときには、患者さんの状態にもよりますが、胃の内視鏡検査は朝食を抜いて来ていただければ、予約がなくてもすぐに受けることができ、結果説明まで行っています。地域に根差した消化器を専門とする病院として、胃腸の症状や病気には積極的に対応して、検査や診断から治療までを一貫して提供することや、かかりつけとしての内科の診療で、皆さまの健康維持に貢献していきたいと考えています。胃やおなかの症状や病気などにお困りであれば、気軽に受診してください。

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渡邉 和義 病院長

千葉大学卒業。東京女子医科大学消化器病センター、植竹病院の病院長などを経て、前身となるクリニックを2000年に開院。2009年に同院を開院。専門は消化器疾患全般、直腸がん、潰瘍性大腸炎、クローン病など。

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