心臓のCTや超音波検査など
心臓の精密検査
医療法人道心会 埼玉東部循環器病院
(埼玉県 越谷市)
最終更新日:2024/03/04
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- 自由診療
第一線で元気に活躍する人々を突然襲う心臓病。激しい痛みや苦しさを感じ、時には突然死につながることもある。命に別状はなくても、ちょっとした動作で激しい動悸、呼吸困難、歩行困難などに陥ったり、別の病気を引き起こしたり、その後の生活に大きな影響が出てしまう。ただ、心臓病は前兆となる自覚症状がないことが多く、特殊な検査も必要であるため、職場や自治体が行う一般的な健診では見つかりにくいという。同院ではこのような心臓病を早期に発見し、治療につなげるため、80列マルチスライスCTなどの高機能な機器を使用し、心臓に特化した先進的な精密検査を実施している。半日で検査できることも特徴だ。心臓病の種類やそれらを早期発見するための検査の詳細について、原城達夫院長に話を聞いた。
目次
心臓や血管の病気を早期発見へ。症状のないときから毎年受診したい
- Q代表的な心臓の疾患には、どのようなものがありますか。
- A
院長の原城先生。心臓の疾患は迅速な治療が必要だと話す
狭心症、心筋梗塞、不整脈、心臓弁膜症、心不全、心房細動などがあります。狭心症と心筋梗塞は心臓に栄養を送る血管が狭くなる、詰まるなどで心臓の筋肉が死んでしまう病気で、迅速に治療しないと突然死する恐れがあります。生活習慣病が原因となって起きることが多く、年齢を問わず注意が必要です。心臓弁膜症は心臓の弁の異常、心房細動は不整脈の一種で心臓の部屋が小刻みに震える病気です。心不全は心臓のポンプ機能が弱った状態で、心臓弁膜症や心房細動のほか、心筋が硬くなって起きることもあり、高齢者に多い病気です。胸部や腹部の太い血管の病気である大動脈解離、大動脈瘤も突然死につながりやすいので緊急治療が必要な病気です。
- Q心臓の精密検査とは、どのような検査ですか?
- A
循環器領域に精通した医師とスタッフがそろう同院
特定健診などの一般的な健康診断は、生活習慣病に関連する身体測定、血液検査、尿検査を中心としたものですが、当院の心臓の精密検査では、それらに加えて「心電図検査」、「冠動脈造影CT検査」、「心臓超音波検査」、「ABI検査」など、心臓の病気を適切に診断するためのさまざまな検査がセットされています。当院の場合、循環器の検査や診療に精通した医師、診療放射線技師、臨床検査技師がこれらの検査・診断に携わっていますので、高精度な検診をスムーズにご提供できることも特徴です。なお、越谷市で国民健康保険に加入されている方は検診料の一部が助成されますので、同市ホームページでご確認ください。
- Q検査は何歳くらいから、どのくらいの頻度で受ければ良いですか?
- A
できれば、40歳以上の方は毎年1回、受けていただきたいと思います。心臓病は2023年時点で日本人の死因第2位であり、一般の健康診断では予知することが難しいのが現状です。心臓病の症状には動悸、息切れ、心雑音、胸痛などがありますが、症状が出たときは既に心臓病が進行してしまっていることが多いのです。心臓の精密検査は症状のない段階で病気を見つけることで突然死の回避や、より良い生活を送るためのものです。「健康だから受けなくても良い」と考えるのではなく、不安のない毎日を送るためにも「健康なうちに受けよう」と考えていただきたいと思います。症状のある方は保険診療で検査しますので遠慮なくご相談ください。
- Q心臓の精密検査は、どれくらいの時間がかかりますか?
- A
新たに導入した80列マルチスライスCT
所要時間は、およそ3時間で、毎週火曜日の9時から12時で実施しています。内容は、血液検査、尿検査、胸部レントゲン検査、身体計測、冠動脈造影CT検査、生理学検査、診察で、約10日後に結果をご自宅に郵送します。冠動脈CT造影検査は、新たに導入した80列マルチスライスCTを使用していますので、短い撮影時間でこれまで以上に精密な画像で診断できるようになりました。CT撮影の時間が短縮され、その分、検査も楽に受けていただけると思います。また、当日の食事を控えるだけで受けられ、検査が終わればその日から食事も入浴も普段どおりに生活できます。
- Q病気が見つかった後の流れについてもお聞かせください。
- A
治療後は専門的な心臓リハビリテーションが可能
心臓や血管の病気が見つかった場合は、速やかに当院で診療させていただきます。検査当日に結果が出る血液検査、尿検査、心電図などで明らかな異常が確認された場合は、その日のうちに診療に移行することもあり、希望すればそのまま入院するようなことも可能です。冠動脈造影CTで心筋梗塞や狭心症が見つかってカテーテル治療を行うケース、心臓超音波検査で心臓弁膜症や心不全が見つかって手術や治療に移行するケースなど、多くの循環器疾患は当院で治療しています。また、特殊な治療が必要なケース、循環器以外の疾患が見つかったケースなどは、小回りの利く専門病院の利点を生かし、連携医療機関にスムーズに紹介します。
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原城 達夫 院長
1991年金沢大学医学部卒業、1995年同大学大学院修了。金沢循環器病院、福井県立病院、新古賀病院、小松市民病院、高岡市民病院などの勤務を経て、2014年埼玉東部循環器病院循環器内科部長に就任。2021年3月より現職。専門は循環器、心血管カテーテル治療、動脈硬化。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会循環器専門医。医学博士。チームワーク良く皆で同じ方向をめざせる雰囲気づくりに励む。
自由診療費用の目安
自由診療とは心臓の精密検査/1万2000円