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医療法人社団松弘会 三愛病院

(埼玉県 さいたま市桜区)

済陽 義久 理事長

最終更新日:2020/11/25

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3つの愛で地域に必要とされる医療を提供

1985年の開設以来、旧浦和市を中心とした地域の救急医療を担って来た「三愛病院」。地域のニーズに応える形で診療科を増やし、最近では「眼科」「皮膚科」「物忘れの外来」を開設している。現在はさいたま市内の地域医療を支えながら、高度な医療も提供する存在となった。「患者への愛と思いやりの心」「地域を愛する心」「医療に奉仕する心」の3つの愛が院名の由来である同院の2代目の理事長となるのが、済陽義久(わたよう・よしひさ)先生。一貫して病気の早期発見と早期治療にこだわり、常に時代の先をゆく医療の提供をめざす先代の方針を引き継ぎ、新棟を建てて病床を増やし診療科も拡充させるなど、地域住民の健康にさらに貢献できるよう進化を続けている。そんな同院の取り組みについて、済陽理事長に話を聞いた。(取材日2018年5月26日)

こちらは、どのような病院ですか?

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当病院は、前理事長でもある私の父が1985年に52床で始めました。当時は医師が2人しかいませんでしたが、救急患者も断らないという姿勢で医療に一生懸命取り組み、地域に貢献してきたそうです。今年の3月には199床になり、満床で患者さんを受け入れることができないということも減り、より地域の救急医療の需要に応えられるようになりました。現在は、急性期をはじめ内科系や外科系の幅広い診療を行っています。前理事長の時代から検査・治療機器など設備の充実には力を入れており、MRIは3T(テスラ)と1.5Tのものを合わせて3台が24時間稼働していますので、必要な時に検査をすることが可能です。ほかにもCT、血管撮影装置、ガンマナイフ、マンモグラフィ、4D超音波診断装置、レーザー光搭載の新世代内視鏡、手術室には、北関東で2台目となる4K外科用内視鏡など、大学病院にも劣らないような設備を備えています。

医師も各分野のスペシャリストが集結しているそうですね。

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今お話ししたようなハードの部分を使いこなすには、ソフトの部分も大切です。当院には、常勤と非常勤も含めて、おかげさまで素晴らしい医師が集まっています。脳外科には常勤医が5人いて、血管内治療から神経内視鏡、ガンマナイフまで行なっていますし、外科には内視鏡手術のエキスパート、呼吸器外科には大学病院の教授や都内の基幹病院の部長、ほかに整形外科などにも多くの優秀な先生に来ていただいています。それに当院では、医師には補助員がつき、書類仕事などをサポートしていますので、医師は医療に集中できるんです。検査のオーダーなどもすぐにできるので、患者さんは待ち時間が少なく検査や治療を受けることができます。さらに新しい建物ができてから医局を一つにしたので、医師同士が毎日、顔を合わせます。診療科間の連携も非常にスムーズになっているなど、少数精鋭で高いレベルの医療を提供するよう体制を整えています。

特徴の1つである、ガンマナイフについて教えてください。

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当院は、「さいたまガンマナイフセンター」を併設しています。ガンマナイフとは、放射線の一種であるガンマ線を脳などの病巣に集中的に照射して、ナイフで切り取るように治療する放射線治療装置です。開頭手術をせずに脳内病変を治療できる極めて低侵襲な脳外科治療の一つで、主に転移性脳腫瘍や脳血管障害、てんかん、パーキンソン病といった機能的疾患に対して効果的です。ガンマナイフは、本当に匠の技をなすような装置で、日帰りから2泊3日の入院で行え、歯科治療の局所麻酔程度しか痛みを感じないないなど患者さんへの負担も少なく、今後ますますニーズが高まると考えています。当院では、この分野の専門家にも来ていただいて、埼玉県立がんセンターや日本赤十字社医療センターをはじめとした、幅広い地域の患者さんを受け入れて治療をしています。

病院運営に際して心がけていることはありますか?

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先代から引き継いでいることですが、救急を断らずに、何かの時にはこの病院に行けば大丈夫だと、地域の皆さまに安心して生活していただくこと。そして皆さまに、ずっと存続してほしいと思ってもらえるような病院にすることです。私としては、それに加えて患者さんのニーズにより応えていくということで、これまで以上に全身の病気を診ることができる体制を整えることを考えています。この5月には、兼ねてから病院の内外で要望が多かった眼科を開設しました。確かに眼科は、当院でも多く診療している糖尿病や脳腫瘍にも深く関係しますから、それらの診療も含めて当院ですべてが完結できるようにできたと思います。加えて当院には歯科口腔外科もありますが、がんなど手術を必要とする患者さんは、手術前に口の中のクリーニングをすると術後の肺炎を減らせる可能性があります。このように、全身をトータルで診療できる体制に近づいてきたと思っています。

今後の展望とメッセージをお願いします。

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医療には、まさかの奇跡のようなことは、ほとんどないんです。ですから、ただひたすら地域住民の方々を一生懸命診療して、病気の早期発見、早期治療をしていくしかないと考えています。それによって、さいたま市の南地域に住む皆さまが、何かがあってもここに来れば、ちゃんとした診断と治療をしてもらえると安心して通ってもらえるような病院をつくって行きたいですね。救急についても、引き続き救急患者を断らない体制を維持して行きたいと思います。当院は、おかげさまで開院してから34年が経ち、病床も199に増えて、診療科も増えました。これからも、地域の皆さまの全身的な健康管理と治療に一層取り組みたいと思います。新棟もオープンして、良い意味で病院らしくないホテルのような環境で、快適な入院生活や外来診療を受けられるようにしましたので、健康のことで何かあれば、気軽にご利用いただきたいと思っています。

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済陽 義久 理事長

2002年帝京大学を卒業後、東京女子医科大学消化器外科入局。関連病院や至誠会第二病院勤務を経て、2014年4月より同院。2016年11月より現職。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本外科学会外科専門医。

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