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医療法人社団誠馨会 セコメディック病院

(千葉県 船橋市)

星 誠一郎 院長

最終更新日:2024/08/26

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さまざまな役割を担う地域の中核的な病院

船橋市は人口60万人を超える都市だが、北部地域には病院もクリニックも少ない。一方で、高齢者福祉施設は多く、入所者の健康を担う医療機関が求められてきた。「セコメディック病院」は、同地域において急性期から回復期、生活期まですべてのステージで患者に寄り添う地域の中核的な病院として地域に貢献している。院長の星誠一郎先生は、多くの救急搬送患者を受け入れる急性期医療を柱にしつつ、地域の要請に応える形で病院機能の拡充を図り、今では30を超える診療科や部門を展開する。大規模病院に並ぶレベルの設備や技術と、クリニック並みのきめ細かな対応の両立をめざし、地域の患者を受け入れている。さらに、回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟も備え、在宅医療にも力を入れている。「当院では、一人の患者さんを一貫して同じ担当医が診ることにこだわっています」と語る星院長に、病院の特徴や理念、地域医療にかける想いなどを聞いた。(取材日2024年7月18日)

急性期医療を中心とした地域の多機能病院と伺いました。

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当院は急性期病院としてスタートしましたが、病院が少ない地域において必要とされる機能を備えていった結果、回復期や生活期の患者さんの診療も担うようになりました。救急車については現在も数多く受け入れています。当院には30を超える診療科と部門がありますが、脳神経外科ではガンマナイフというガンマ線で脳病変を切り取る治療法や、血栓回収療法という脳梗塞をできるだけ早く治療するための治療など新鋭の医療を提供しています。整形外科は、外傷、膝の治療、股関節の骨折などが得意です。周辺に高齢者福祉施設が多いため、転倒による骨折や脳卒中などハイリスクの患者さんも整形外科や脳神経外科で積極的に受け入れています。手術に関しても、大学病院レベルを追求して行っていますので、早めに病院に来てくだされば、しっかりと治療をすることができます。

病院の特徴を教えてください。

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急性期医療に加え、回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟も備え、在宅医療にも力を入れています。大学病院などは、急性期の治療を行い、回復期に移行すると担当医が変わってしまうことがほとんどです。大きな病院は、効率を追求する必要性があり分業制を取らざるを得ないことが多いからです。そもそも急性期、回復期、生活期では、異なる病院やクリニックが連携して治療にあたるのが普通だと思います。ところが当院は、ステージが移行しても基本的には担当医が変わりません。さらに退院後、通院が難しい場合は訪問診療になりますが、この時も同じ医師が伺うこともあります。患者さんにとっては、自分の病状を理解してくれている医師に継続して診てもらえることが安心感につながるでしょう。当院は、そうしたニーズに応えていきたいと考えているんです。大学病院と地域のクリニック、それぞれの長所を併せ持った病院をめざしているからです。

病院の理念を教えていただけますか?

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当院には、理念、ミッション、ビジョンの3つがあります。理念は「信頼と協力」です。一人でできることは限られているので、皆が協力し合って、信頼し信頼される存在になりましょうということですね。理念がベースになり、その上にミッション、つまり使命があります。それは職員満足、患者満足、社会満足の3つの満足を達成することです。職員が満足していない病院が、患者さんや社会を満足させられるはずはありませんので、まず職員の満足を達成することをめざします。これは、近江商人の合言葉である「三方良し」を参考に考えました。ビジョンは、ミッションを達成することで得られる将来像です。救急車を数多く受け入れるなどの「地域貢献」、教育だけでなく、自分自身を成長させる「人を育てる」、そして、病院が存続できないと3つの満足が達成できませんので、マネジメントも含めた「安定した経営」の3つを思い描いています。

臨床研修指導医の講習会も実施しているそうですね。

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医師になる者は2年間の初期研修を受けることが義務づけられています。そこで臨床研修病院に必要となるのが、研修医を指導する臨床研修指導医です。臨床研修病院には指導する医師が各部門にいないといけません。指導する立場となるためには2日間の講習を受ける必要があるのですが、それを行うための病院となるには、もろもろの条件が必要です。当院が基幹型臨床研修病院をめざす際、指導する医師が少なすぎることを指摘されました。短期間で指導できる医師を増やす必要があったのですが、講習会には人が殺到して抽選になかなか当たりませんでした。それなら、自分たちで開催しようと考えたのが講習会を始めたきっかけです。幸い、他院で講習会を開催していた医師が当院に加わったので、その医師と協力して講習会の準備を始めました。今では、全国から講習会の参加希望者を受け入れています。また、これも人を育てる構想の一環なんですよ。

読者へのメッセージをお願いします。

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私の信念は、感謝される存在になることです。個人としても、組織としても、「あの病院に行けば安心だ」と言われる存在であり続けたいと思っています。組織の長という立場では、職員が成長を実感できる病院でありたいと願っています。自分自身が存在している意義を実感できる、言いたいことを言え、やりたいことがやれる病院ですね。これを心理的安全性というのですが、それがしっかり確保された職場を維持し続けたいですね。もちろん、それが患者さんの幸福にもつながると信じています。あらゆる患者さんを受け入れられる病院、信頼される病院であり続けられるよう努力いたしますので、今後も引き続きよろしくお願いいたします。

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星 誠一郎 院長

1983年千葉大学医学部卒業。2014年よりセコメディック病院の3代目の院長に就任。以後、急性期病院として、さまざまな医療機関との連携を密にしながら、信頼される質の高い医療の提供をめざしている。専門は、脳神経外科、慢性頭痛、脳卒中、脳腫瘍。日本脳神経外科学会脳神経外科専門医。

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