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千葉市立青葉病院

(千葉県 千葉市中央区)

山本 恭平 病院長

最終更新日:2022/03/17

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職員の笑顔が患者の安心と信頼につながる

JR千葉駅からバスで約20分。中央区青葉町の一角に立つ「千葉市立青葉病院」。2003年に開設されて以来、千葉市中央区や緑区、若葉区を中心に地域住民に親しまれている病院だ。二次救急病院としての責務も担う同病院を率いているのは山本恭平病院長。山本病院長は職員が笑顔で仕事をすることが患者の安心感や信頼感につながると考え、より良い職場環境づくりに心を砕く。また、初めて来院する患者が戸惑うことのないよう、エントランスそばには2人のコンシェルジュを配置。患者や家族がどんなことでも相談できる患者相談カウンターも待合ロビーに設置するなど、安心して受診できるようにこまやかな配慮を欠かさない。山本病院長に同院の特徴や強みなどについて話を聞いた。(取材日2022年1月28日)

青葉病院として開設されてから20年近くになりますね。

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当院は戦前に伝染病を専門とする市立病院として設立され、伝染病や精神疾患の患者さんを中心に診療してきた歴史があります。2003年に新設された以降も千葉市の政策医療を担ってきています。その一つとして救急医療があり、救急棟では24時間体制で救急を受け入れています。そばに千葉大学医学部附属病院がありますので、より専門的な救急は千葉大病院へ、骨折や自宅での体調急変などの場合は当院へとすみ分けがなされていますね。不登校や引きこもりのお子さんをお預かりする児童精神科病棟を併設している点も特徴です。また、第二種感染症指定医療機関として新型コロナウイルス感染症の患者さんも受け入れています。難しい状況が続いていますが、病床調整なども行いながら対応しています。徹底的な感染症対策に努めておりますので、安心してご来院いただければと思います。

そんな中どんなことに心を砕いておられるのでしょう。

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どのような状況でも患者さんに安心して受診していただけるためには、職員がいつも笑顔で接することが大切だと思います。当院の基本理念は「わかりやすく納得のいく医療を心のこもった笑顔で」ですが、その笑顔を実践するためには良い職場環境が大切です。当院では各職場でこのようにしたらいいとか、こんな問題があるといったことを率直に伝えられる「院長目安箱」を設置していて、そこに寄せられた意見を参考に随時職場改善を行っています。時には職員たちの努力をねぎらうために全職員に差し入れすることもあります。昨年は清掃員など外部嘱託スタッフも含めて全員にささやかながらチョコレートを差し入れしました(笑)。職員たちの努力をきちんと認めていると伝えることも、コミュニケーション形成のために大切だと思います。若手の人材育成にも力を入れていて、臨床研修医を積極的に受け入れています。若い人たちが入ってくると院内が活性化しますね。

こちらの診療での強みについて教えてください。

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当院の内科では総合的な診療を行っており、幅広い疾患に対応可能です。さらに、糖尿病、内分泌・代謝、循環器、呼吸器など各領域を専門とする医師がこれらの疾患に対して専門的な医療を提供しています。特に血液内科は、急性白血病や悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など診察から治療まですべてワンストップで対応可能です。造血幹細胞移植についても数多く対応しています。また、どこに相談していいかわからないという症状については、総合診療部門が対応しています。診察では単に体の症状だけではなく心理的、社会的な側面も含めて診ています。2018年からは甲状腺・副甲状腺センターを開設し、耳鼻咽喉科と連携して診断から治療まで一貫して行っています。バセドウ病に対して投薬、手術、アイソトープ治療のすべてに対応可能です。

整形外科や泌尿器科診療、糖尿病診療などにも独自性があるとか。

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整形外科では一般的な整形外科疾患に加えて脊椎外科、手の外科、関節外科といった各分野ごとに専門的な治療を行っています。高齢化に伴って増加傾向の大腿骨骨折については救急搬送後48時間以内に手術を行い、手術の翌日からリハビリテーションを開始するよう努め、2週間以内に歩いて退院できるよう早期の機能回復をめざしています。各診療科に当院ならではの強みを持たせることも重視しており、例えば泌尿器科では、前立腺肥大症に対してレーザーメスで患部を切除する低侵襲のHoLEP(ホーレップ)や尿管結石に対する体外衝撃波治療などを行っています。消化器外科では鼠径ヘルニアに対して低侵襲の腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術を行っている点も特徴です。糖尿病については週末入院や、腎症予防、フットケアなど合併症の予防に力を入れています。1型糖尿病についてはインスリンポンプ療法や持続血糖モニタリング装置などにも対応しています。

地域連携についてはいかがでしょうか。

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2016年に地域医療支援病院となり、地域連携に力を入れています。毎年、地域連携室のスタッフとともに150から160軒のクリニックを訪問しています。ただ最近は控えていますが。クリニックからの紹介はなるべく断らないようにしています。当院で急性期治療を終えた患者さんはクリニックに逆紹介しています。地域の先生方とカンファレンスを開いたり、退院前にはケアマネジャーや医師、訪問看護師らがご自宅を訪問して生活環境を確認したりするなど、在宅医療もさまざまな形でサポートしています。これからも、地域と密に連携を図りながら当院ならではの専門的な医療を提供し、多くの方々に信頼される病院でありたいですね。

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山本 恭平 病院長

1982年千葉大学医学部卒業。同年、千葉大学医学部附属病院第二内科入局。研修後、君津中央病院勤務、ノースカロライナ大学留学、千葉大学医学部研究室での研究を経て2002年千葉市立病院(現・千葉市立青葉病院)勤務。内科統括部長などを経て2015年病院長に就任。専門は内分泌・代謝、甲状腺疾患、糖尿病。日本内科学会総合内科専門医、日本糖尿病学会糖尿病専門医、日本内分泌学会内分泌代謝科専門医。

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