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松戸市立福祉医療センター東松戸病院

(千葉県 松戸市)

木村 亮 病院長

最終更新日:2020/11/25

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地域包括ケアを重視した医療体制をめざす

JR武蔵野線市川大野駅から車で5分。緑多い小高い丘の上に建つ「松戸市立福祉医療センター東松戸病院」は1993年の開院以来、地域密着型の医療施設として貢献してきた。2018年4月に病院長に就任した木村亮先生は、この病院を「回復期を過ごすにはうってつけの環境」と感じたそう。「前院長が種をまき、芽を出したものを私は育てて花を咲かせる役割」と語る。就任後すぐに、自宅への退院や施設への入所に向けて医療管理と在宅復帰支援を行う地域包括ケア病床の増床と、退院後も快適な暮らしができるよう自宅まで医療ケアを引き継ぐ訪問診療を開始。これらにより、緩和ケア病棟も含めて回復期から自宅療養までをトータルでサポートしていく体制となった。また病病・病診連携にも熱心に取り組んでいる。そんな木村病院長に、これまでの取り組みの詳細と今後の展望などについて話を聞いた。
(取材日2019年6月11日)

病院の成り立ちから伺います。

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1993年、26年前に開設された病院です。前身は国立療養所松戸病院ですが、国立がん研究センター東病院として統合、柏市への移転を契機に建物を引き継ぐ形で開設しました。当初は急性期対応も担っていましたが、2001年に松戸市立総合医療センターと機能分担し、手術室を閉鎖し、急性期後や回復期のリハビリテーションを中心に担う病院となりました。松戸市は早い段階からいずれやってくる超高齢社会に対応する医療に取り組んでおり、その中でも当院は、介護老人保健施設を同じ建物に併設した特色ある病院でした。現在は時代が追いついてきていますから、私が着任した時からは地域包括ケアと在宅に力を注ぐことを当院のスタンスにし、松戸市周辺でも存在感ある病院をめざしてきています。病院名に「福祉」とついているのは、これからの超高齢社会を医療だけではなく、生活面一般までケアするという、決意の表れでもあります。

木村病院長の前職はその松戸市立総合医療センターでしたね。

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松戸市立総合医療センターに26年間勤め、昨年の4月から、当院で前院長の岩井直路先生の後を引き継いでいます。私の役割は、岩井先生が計画を進めていたことを最終的な完成形にすることです。重点項目としては地域包括ケアと在宅医療の2点です。たとえば地域包括医療の推進という国の政策に沿ってこれまで20床だった地域包括ケア病床を60床に増床しました。回復期リハビリテーション病棟も34床ありますから、地域完結という意味からも、回復期はほとんど当院が担えるのではないかと考えています。その分、一般病棟88床を48床に縮小しました。また病室の病床面積を広げる必要性から総病床数は198床から181床にしました。もう一つは昨年秋から始めた在宅医療です。これにより、自宅への退院や施設への入所に向けた院内での医療管理と在宅復帰支援に加えて、自宅に戻られた後の生活面までもケアしていく体制となりました。

在宅医療についてもう少し詳しく教えてください。

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これも地域包括の一環ですが、真に地域密着した医療の提供のためには、急性期を脱した方や慢性期の患者さんのご自宅まで行って診療やケアを行っています。これは公共の医療施設である当院の役割でもあると考えた結果です。もちろん訪問看護ステーションとも連動しています。松戸市は在宅医療に力を注いでいる病院・診療所も多いので対象エリアは当院の近隣エリアの東部地域が中心となります。結果として2015年に開設した緩和ケア病棟20床も合わせて、回復期から在宅、緩和ケアと、ほぼカバーできる体制となりました。緩和ケア病棟は末期のがん患者さんを中心にしていますので、看護も手厚く行う必要があり、なかなか開設・運営するのが難しい部門でもあります。しかし民間では行えないことを行うのも公立病院としての務めです。現在は広く知られ、周囲の病院から患者さんが紹介されてきます。

病病・病診連携についてはいかがでしょうか。

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もっとも密接に連携しているのは、同じ松戸市立の病院ということもあって松戸市立総合医療センターです。あちらが外科を含めた急性期に対応。当院は回復期から緩和まで慢性期を全部そろえ、さらに在宅。うまく役割分担ができていると思います。そのほか、市内急性期病院の千葉西総合病院、新東京病院、新松戸中央病院からも紹介されてきます。あとは国府台病院、東京歯科大学市川総合病院なども。かたや、病診連携においては、松戸市の医師会の中に在宅ケア委員会があり、私も毎月の会合に参加しています。外来から患者さんが入院するよりも、地域の医院からの紹介で入院する割合の方がはるかに多いからです。日ごろから地元の先生方とは密に連絡・連携を取り合っています。また医療圏としては柏市・野田市などと同じ東葛北部ですが、今後は距離も近い市川市など東葛南部の病院とも連携を図っていく必要性があると考えています。

地域の皆さんにメッセージをお願いします。

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これだけ緑豊かな環境下にある病院は珍しいかと思います。4月は桜がきれいですし、広い敷地は回復期を過ごす環境としてもふさわしい。そうした面だけでなく、医療においても市民の皆さまに「入院するならここがいい」「利用したい」と思ってもらえるような、より魅力ある病院にしていきたいです。一般病棟から地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟、緩和ケア病棟、さらに自宅退院を前提とした介護老人保健施設も同じ敷地内にあり、在宅医療の開始と、急性期以降の医療・介護のサポート体制は整っていますので、安心して利用していただき、健康寿命をできるだけ長く延ばしていけるようお手伝いします。また隣接している市川市にお住まいの方にも、これまで以上に当院をご利用いただければ幸いです。

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木村 亮 病院長

1982年千葉大学卒業。千葉大学医学部附属病院内科、旭中央病院、国吉病院などで主にアレルギー治療にあたる。1991年アメリカ・マサチューセッツ州のベスイスラエル病院に医療研究のため渡米。帰国後、松戸市立総合医療センターに勤務。腎臓内科を担当。2008年に内科部長、2014年副院長を経て2018年4月より現職。休日にはサイクリングで江戸川の上流域まで走るなど、自身の健康管理にも気を配っている。

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